Re: なぜ急激な発展を見せたか

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/22(22:28)]

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[汗] 777. Re: なぜ急激な発展を見せたか

お名前: 酒井@イギリス
投稿日: 2003/5/9(18:52)

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これはとてもおもしろい話題だけれども
すでに過去を正確に把握することが不可能になってきていると
思いますね。歴史って、こういうもんなんだ!

〉あたりまえのようになってわたしは古川さんの
〉〉活躍に対して尊敬と感謝の気持ちを忘れてしまいがちになるんですよね。
〉〉酒井先生もそうじゃありません?

そんなことはないつもりです。
ぼくの勝手な「つもり」だけで、そうは見えてないんだろうけど。

およそ1年前、SSSパックがすこしずつ売れていた頃から、
つまりまだぼくたちがその後ときどき言っていた「爆発」という
ことになる前から、ぼくは「多読の三本柱は三原則と掲示板と書評だ」と
言っていました。

掲示板も書評もその原動力は古川さんであり、
まりあさんとマリコさんでした。

と、このくらいの認識では感謝の念が足りないと、マリコさんに
しかられそう・・・

〉と突然思ったのは、酒井先生の下記の書き込みを見たからでした。

〉〉その二では、Graded readers have beeen around for decades,
〉〉as you know very well. So why the 'explosion' now?
〉〉ということで、なぜ急にこんな盛り上がりを見せたのか、
〉〉その背景を説明しました。といっても「ぼくらにもすべてわかって
〉〉いるわけではないが・・・」という注釈つきでしたが。

〉なぜこんなに盛り上がったかわからないということはないでしょう。
〉緻密に計算された計画が実行されつつあるからです。
〉そのために、この数年がんばってきたんじゃなかったでしょうか。

この数年がんばってきたのはその通りです。

けれども、これは for the record 言っておきたい。
「綿密に計算された計画」なんて、どこにもなかったぞーーー!!!!

古川さんがSSSのウェブサイトを作ってくれて(たった1年半前?
5年くらい前のような気が・・・)掲示板が一つ出来て・・・
書評のページを作り出して・・・

ぼくたちが計画したのはそこまででした。
そこからあとはぜーんぶ、掲示板の人たちに背中を押される方向に
進んできただけだと思う。

たとえば掲示板の数が増えて2倍、つまり二つになったのは
およそ1年前でしたね。そのころぼく以外の3人のメンバーは
GRの書評を全部やろうという壮大かつ無謀な「計画」で
おおわらわ!(ぼくは自分の本でどたばた)100万語を越えた
人たちが何人か出てきて、もう掲示板に投稿できないのだろうか?
という声が出てきた・・・

3人はウェブサイトの整備や洋販や出版社との話し合いや
GRの書評で手一杯だったので、「これ以上手は広げられない、
100万語を越えた人たちには独自に(SSSのウェブサイト以外の
ところで)掲示板を立ち上げてもらおう、という意見もありました。
でも、やっぱり多読を実際にやった人たちの声は大事な財産だという
ことになって、「卒業者の広場」ができたのでした。これはウェブサイト
発足当初、まったく考えていないことでしたね。

それからSSSパックも、最初は影も形もなかった。
でも、去年の2月くらいから、「多読はたしかによさそうだけれど、
レベル1(当時はまだレベル0は設定していなかったと思う)は
書店にない、という投稿がいくつかあって、
古川さんがこれはもうこちらで用意するしかないと決断して、
洋販とかけあい、ペンギンとかけあい、OUPやCUPと
何回も話し合いをして、(中でも洋販との話し合いが
大変だった)SSSは選書と申し込みの仲介、洋販は海外注文と
在庫とパック作り、販売を担当ということで、はじまったのでした。

それ以降の進み方もすべて掲示板の声を反映する形だったと
ぼくは思います。もちろん古川さんがその声の指し示す方向を
じつに的確に理解して、それを実行に移していったのは、
驚嘆すべき勘であり、才能であり、実行力だと思う。

(それに、いつも思うのは、古川さんはSSSだけやってるんじゃ
ないんだよね!SEGという大きな塾を経営しているんだから、
そっちだって、ものすごい仕事量、考えなきゃいけないことだって、
毎日毎日山のようにあるわけでしょ?ほんと、超人的だと
思って見ています。)

いろいろなんでもかんでもやってもらっていて、こんな言い方も
なんだけど、古川さん、もしかしたら、自分の才能を存分に
発揮できて、ひょっとしたら楽しんでいらっしゃるかもしれないな、
とも思います、聞いてみたことないけれど。(だからといって、
感謝の気持ちがすこしでも薄くなるわけではないよ。
ふっと、そう思うだけ)

で、ぼくが分からないと言ったのは、みなさんにこんなに熱心に
受け入れてもらえたのはなぜか?それがわからないという意味です。
三省堂の講演会でも、はたして何人聞きに来てくれるかなあって、
思ってたけど、ウェブサイトをはじめたときもおなじで、
はたしてどのくらいの人が見てくれるかなあ、サイトを見ただけで、
多読をはじめてペーパーバックを読むようになる人なんて
いるのかなあ、と思っていましたからね。それがあれよあれよという
間に、ここまで大きくなって、beyond our wildest dream だったという
ことはマリコさんも同意されるのではないかな?つまり予想を
はるかに越えたということは、計画がたとえあったとしても
それを上回るものだったわけで、上回った分は by definition
計画などされていなかったということになると思うな。

ふー、いつか掲示板の果たしている「おおーーーきな役割」について
書いておきたかったので、これを書けてよかった

これからも掲示板をもとにした本が何冊も出てくると思うけど、
(そのいくつかの案は古川さんに言いました。たとえば
K子さんが「劣等生の100万語!」とかね?まだ単なる
思いつきだけど・・・)

だれか、3年後くらいにSSSの歴史をまとめることになるかもしれない。


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