絵本報告 その10

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6782. 絵本報告 その10

お名前: アトム
投稿日: 2003/10/17(00:06)

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こんばんは、アトムです。
10回記念号です。(ぱちぱちぱち)
でも特別なことは何もないです。

さあ、まいりましょう。
前回「冬本でとっておきがあるんです」といって紹介しなかった本を紹介いたします。
さあ、あなたの予想は当たっていたでしょうか。

※ 当たっていても何も出ません。たとえ10回記念でも。

これです。キーツさん。

□Ezra Jack Keats 著
●The Snowy Day レベル1 総語数320語 ★★★★★
(邦題:ゆきのひ)

ねー?この本をご存知の方には賛同いただけると思います!
すごくよかったです。Peterが一人で雪の中で楽しむ様子は、心が洗われるようです。
子供の行動をそのまま描写した、って感じです。
なんていうんだろう、子供の初めてのお使いをこっそり柱の影から見ている感じ?

Peter君シリーズはまだあります。私が読んだのは下の3冊。
● Goggles! レベル2 総語数320語 ★★★★
(邦題:ピーターのめがね)
● Whistle for Willie レベル1 総語数370語 ★★★★★
(邦題:ピーターのくちぶえ)
● A Letter To Amy レベル2 総語数510語 ★★★★
(邦題:ピーターのてがみ)

どれもよかったけれど、この中では「ピーターのくちぶえ」がお薦め!
これも子供の自然な行動が上手に描けていて、ピーターくんをギューってしたくなりました。
お母さんが少しだけでてくるのですが、家族を大事にしている感じが出ていて良かったです。
「ピーターのめがね」は友達と見つけたゴーグルを大きな男の子たちに取られそうになって...、というお話。
これは甘くないです。男の子だったら面白く読めるんじゃないかな。
「ピーターのてがみ」は、ピーター君がお友達のアニーに誕生会の招待状をだすんだけれど..、というお話。
がっかりした表情のピーター君がとてもかわいくて、またまたギューってしたくなりました。

ピーター君のお話以外にも、キーツさんにはこんなのもあります。
● Jennie's Hat レベル2 総語数520語 ★★★★
(邦題不明)
お花がいっぱいのきれいな帽子がほしかったのに、おばさんは何の飾りもない帽子を送ってきた。
周りはみんなきれいな帽子をかぶっているのに。ところが小鳥がやってきて...。

これもかわいかったです。自分のプレーンな帽子が気に食わない様子がおかしかった。

えーっとですね、そろそろじょーじくんを紹介せねばとふと思ったんですね。
Bookshopでセットでているし、今更なんですけれど。
私が読んだのはオリジナルの6冊。

□H.A.Rey著 レベル2
● Curious George 総語数1,500語 ★★★★
(邦題:ひとまねこざるときいろいぼうし)
● Curious George Takes a Job 総語数1,300語 ★★★★
(邦題:ひとまねこざる)
● Curious George rides a bike 総語数1,200語 ★★★
(邦題:じてんしゃにのるひとまねこざる)
● Curious George gets a medal 総語数1,300語 ★★★
(邦題:ろけっとこざる)
● Curious George Learns the Alphabet 総語数2,300語 ★★★★
(邦題:ひとまねこざるのABC)
● Curious George goes to the Hospital 総語数1,200語 ★★★★
(邦題:ひとまねこざるびょういんへいく)

このシリーズはねえ、あまり読みすぎるとおなかいっぱいになっちゃう。
じょーじの好奇心に疲れちゃうの。ほどよく読むのがいいかな。

このなかで「ひとまねこざるときいろいぼうし」は唯一手持ちです。しかもテープ付。
でも今、音を聞くものが全部壊れているので聞けない。MDにうつしたのに、それも聞けない(泣)。

「ひとまねこざる」は、動物園を抜け出して、レストラン、窓拭なんかの仕事をさせてもらって、
ペンキでいたずらして逃げる途中で足を折って、最後は俳優になる話。
お部屋をジャングルにしてしまったあたりはなかなかセンスあると思ったんですけど。

「じてんしゃにのる〜」はあまり好きではなかったなあ。

「ろっけとこざる」は字を書こうとしたじょーじがどんどん騒ぎを大きくして、最後は宇宙船に乗る話。
前半は宇宙船と全然関係がない。

「ABC」はただアルファベットが順に出てくるだけでなく、途中休憩しながら学べます。
この本と次の「びょういんへ〜」は、ブックショップのリストに載っている総語数と、私が記録している総語数が違いますが、
どちらが正しいのか、今手元に本がないので確認できません。(ムセキニン)

「びょういんへいく」はこのシリーズで一番好きかも。じょーじがジグソーパズルのピースを飲み込んでしまって入院する話。
いつになく神妙なじょーじくんに好感を持ちました。これだけは著者にMargretさんが加わります。

H.A.Reyさんはほかにもこんな本を。
●Katy NO-Pocket レベル2 総語数1,500語 ★★★★
(邦題:ポケットのないカンガルー)
カンガルーなのに、ポケットがないので子供をどうやって運んだらいいか悩んでいるカンガルーのお母さんのお話。
1年以上前に読んだのではっきりしないのですが、じょーじより読みやすかったような気がします。

●Elizabite - Adventures of a Carnivorous Plant レベル3 総語数360語 ★★★
これは気持ち悪い植物の話〜。絵はね、ほのぼのなんだけど。邦題不明。

いつもならここでお仕舞いなんだけど、10回記念だから、超お薦めを一冊。

●The Whales' Song  Dyan Sheldon著 レベル2.5 総語数600語 ★★★★★
(邦題:くじらの歌ごえ)

ピーターくんもお薦めだけど、これはすごい。
Lillyという女の子がおばあさんからくじらの話を聞くお話なんですけれど、
これね、何がいいって、絵がいいの〜。油彩だと思いますが、まるで絵っぽく撮った写真のようです。
絵を見ているだけでうっとりです。全体に薄暗くて、月明かりで物を見ている感じ。心が落ち着きます。静かに感動。
それでね、女の子が大きなくりくりおめめでとってもかわいいのです。

最後に。
みなさんに応援していただいて10回まで続けることができました。ありがとうございました。
はじめたときは、こんなの読んでくれるかなあ、と思っていましたが、
読んでくださっている方もいるんだ、とわかって嬉しかったです。
私は全然絵本の書評をあげていません。いつも絵本の書評をあげてくださるみなさま、ありがとうございます。
そして、大阪の絵本の会の皆様、いつもおいしそうでうらやましいです(じゅる)。

では。きっと次回はクリスマスです(仕込み中)


▼返答


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