Re: バルザック

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6351. Re: バルザック

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/10/8(01:05)

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みちるさん、こんにちは。

〉ちなみに、china literature 西遊記の三つのキーワードでGoogleです。
〉中国文学、結構いろいろあるようですよ。
〉「Monkey Magic」はリアルタイムには知らないのですが、ゴダイゴは好きだったので
〉CDも持っていました。

それでヒットするんですね。私は「西遊記」のドラマはリアルタイムだったもので…。

〉そうなんですか。それは結構びっくり。
〉「千一夜物語」はちょっと読んだのですが、出だしからしてそういう色が強いし
〉と思っていたのですけど、そうでもないんですね。

〉アラビアというと「ルバイヤート」や「アラブ飲酒詩選」なども持っているのですが、
〉こちらも、退廃と色という感じがして、アラブ文学ってそういう感じなのかなと
〉ますます思ってしまったのですが・・・。

「千一夜物語」は中近東世界に広く分布する説話を集成したもので、特に作者はなくて、いわば「むかしばなし」を集めたようなものです。6世紀頃ペルシアでまとめられた物語をベースに発展して16世紀ごろにだいたい今の形になったそうです。ですからきわどい場面などもありますが、描写自体は単純素朴なんです。
オマル・ハイヤームは詩人ですから、文学的修飾を巧みに駆使して、文学作品として高度に洗練されている表現を使っているのでしょう。西洋人がオマル・ハイヤームを気に入って流行した時代があって、アラブ世界=頽廃、エロスのイメージを作り上げた一因になっているのかもしれません。
イスラム教は男女の区別が厳しいので、実はとっても禁欲的な世界です。カリフやスルタンのハレムのイメージがあるのかもしれませんが、日本にも大奥があり、中国にも後宮があり、ヨーロッパの王様も愛人をたくさん作ったりしていたので、世界中王様のすることにはあまり変わりがないと思います。

〉フランス語は分からないので、どのくらいの訳なのかは分かりませんが、藤原書店の
〉鹿島さんたちの訳のシリーズのバルザックはとても気持ちよく読めるように思います。
〉(全部読んだのは一冊だけですが。)
〉ルパンの原型のヴォートランをたっぷり味わってみたいし、バルザックは、
〉このシリーズで全冊読みたいなと思っています。

日本語訳で気持ちよく読めるというとそちらで読みたい気もします。英語だとフランスの感じが出ないんじゃないかという危惧もありまして。訳次第ですよね。書店でバルザックの人間喜劇がずらっと並んでいたのでほしくなったんですが、その隣にゲーテ全集がありました。ゲーテも英語だと感じが出ないかな…とは思いますが、高校生の時「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」を読んだ時、「女武者」と書いて「アマツォーネ」とふりがながふってありました。「?」と思って、当時大学生の兄が第二外国語でドイツ語をやっていたので、どういうことか聞いてみました。そうしたら「amazon」のドイツ語が「アマツォーネ」になることがわかりました。「女武者」って訳も「?」ですが、原語をふりがなで振っててもドイツ語がわからないとなんのこっちゃ、ですし、せめて「女戦士」とか訳してほしかったです。それか、英語読みの「アマゾン」を、ふりがなじゃなくて訳語として採用してもよかったんじゃないかと。
ついでに、「ジャン・クリストフ」を違う訳の本が二種類あったので、ところどころ見比べたことがあります。微妙なんですけど読んだ感じが変わるんですよね。
「友達ができたぞ!」
「俺には一人の友がある!」
とかね。

〉今日は「失われた時を求めて」6冊届いたのですが、なかなかきれいな本で、字も
〉大きくて読みやすそうです。1冊3.5センチくらいあるので、6冊並べるとかなり
〉すごいですけど。

〉バルザックとプルーストって、端と端の人みたいなので、並べて読むと面白いですね。

6冊なら読もうと思って読めない量ではないような。でも分厚さが…。
バルザックとプルーストを交互に読んだらどんな感じだろう…。

このままだと雑談の女王になってしまうかもしれません。
それでは。


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