[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(14:31)]
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5239. 【太陽に惚れろ】 「くが…っ…こ、この…か」 ガクッ 「ペパロニー!!」
お名前: 秋男
投稿日: 2003/9/9(02:04)
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え〜、こんばんは。
やりすごそうかと思ったのですが・・・
あまり多読は進んでおりませんが、最近読んだ本をいくつか御紹介。
え?語数? はて、なんのことでしょう。
●The Boy Who Lost His Face ★★★★ (Louis Sachar)
先日ペギー双葉山関の御報告にもあった本ですが、う〜ん、いい作品でしたねえ。
Dogs Don't Tell Jokesよりずっと好きやなあ。
中学ぐらいの、自意識過剰で妄想的なこそばゆい恋を思い出しました。好きな子の
苗字を聞くだけでどっきんどっきんしてましたねえ。よく後もつけたものです・・・
●Mr. Popper's Penguins ★★★★
ニューベリー・オナー・ブックです。まあ、面白かったです。
でも南極のペンギンを、探検隊の慰めになるからって北極に連れていこうというのは
どうかと思いました。ひとりプンプンしてました。
でも面白かったです。(どない?)
●How to Fight a Girl ★★★
How to Eat Fried Worms の続篇です。う〜ん、まあまあ。
読みにくかったからか、あんまり面白くなかったです。
でも読んでみてください。(はぁ?)
●You Want Women to Vote, Lizzie Stanton? ★★★★★ Lv5 16,000語
毎度おなじみになりました〜 Jean Fritzの本です。アメリカ、女性参政権獲得への道。
Elizabeth Cady Stanton (1815-1902) の物語。
自由と平等のアメリカ合衆国なら女性の地位も初めから高かったのだろう、と思ったら、
ちっちっち、そんなことはぜーんぜんありませんでした。
以下うろおぼえですが・・・
女性には選挙権はなく、議会など公の場で発言する権利もありませんでした。
家庭では、夫がどんなにひどい飲んだくれの暴力男でも、妻から離婚を申し立てる
権利はありませんでした。
(夫は妻を、「親指よりも太いムチで」打ってはならないとの法律がありました。)
そこで19世紀前半、女性の地位向上のために運動を始めたのがLizzie Stantonたちでした。
ただ、女性に選挙権を!というLizzieの主張は、運動家の間ですら「急進的では?」
との声が大勢を占める状況でした。女性が議会の議員を選んだり、ましてや
女性が議員になるなど、考えもつかないことでした。そしてそもそも、女性は
男性よりも劣った存在であり男性に従属するものだというキリスト教観が、
人々の意識の中にどっしりと根をおろしていました。
(そしてLizzieの最期まで残った闘いは、宗教界とのものでした。)
そんなこんなで20世紀の初頭に亡くなるまで、たくさんの子どもを育て上げつつ
生涯を女性の地位向上に捧げたLizzieでしたが、ついに女性参政権を認める合衆国
憲法改正を見ることはありませんでした。その修正条項が入ったのは彼女の死から
18年後、1920年のことでした。
(参考までに、その条文を挙げておきます。
AMENDMENT XIX
1. The right of citizens of the United States to vote shall not
be denied or abridged by the United States or by any State on
account of sex.
2. Congress shall have power to enforce this article by
appropriate legislation. )
子どもを生み育てる中での運動の困難さ、内部での対立、Lizzieのユーモラスな
人となり、笑えるエピソード、時代の変化、事件と最高裁判決、などまじえての
たいへん充実した内容で、ほんとに対象年齢8才から12才?と思わずしょんぼり
してしまいそうな(?)良い本でした。
●Little House in the Big Woods ★★★★★
もう、言わずと知れた、これでございます。やーっと読みました。
いやあ、いいですね。いいなあという点がいろいろあるのですが、なによりも、
自分の手で直に生きていくさまを追体験できるのが、気持ちを健全にしてくれて
いい感じな感じがしました。
こういうところで生きていくには銃が必要、銃が必要、銃が必要、と再三再四
出てくるのですが、これを見て「ほら、ね?」と言う人が出てきたらイヤだなあ
と思いつつも、まあ何も言わないことにします。(言うてる?)
●The House at Pooh Corner ★★★★★
プーさんの続篇です。相変わらずリズム良い文章で、タンタタンと読めてしまうのですが、
意味が取れてるかと聞かれると・・・という感じです。そういう意味では、第一弾よりも
読みにくいかもしれない。でも、たいへん面白かったです!!
(読めてないけど面白い!! と思えるのがSSS式の醍醐味?)
とくに、流されるイーヨーには笑いました。イーヨー大好き。
●Someone Like You ★★★★ Lv6,7? 90,000語
ダールの短篇集です。オチがわからない、何の話だ?っていうのがいくつかありました。
短い勝負なので短篇は難しいですね。でもPGRで読んでた "Taste"、
"Lamb to the Slaughter"、"Man from the South"、"The Sound Machine"
の原作が読めて良かった。ダールの短篇なんてまだまだ先かと思ってましたが、
読めてウレピー! (♪こわれ〜かけの〜アキオ〜(トコ) いや、既に壊れてる)
●More Adventures of the Great Brain ★★★★ Lv5 40,000語
Great Brain シリーズの第ニ弾です。(今回は続篇をよく読んでますねえ。)
前巻が図抜けて面白かったのに対して、この巻は、シリーズものとして安定した面白さ
といった感じです。(2冊読んだだけでエラそう・・・)
前巻と同様、文体としては自分にピーッタリはまっています。いや、でも、ちょっと
カンタンに思えてきたなー。成長かなー。いやーどうしましょ。
●Seven Kisses in a Row ★★★★
ずーっと前に"Sarah, Plain and Tall"を読み始めて、なんや淡々としておもんないなあ
と途中やめしたんですが、この"Seven Kisses in a Row"が面白かったので、
ああ若気の至りだったかも、読んでみよー、と思いなおしました。
何でしたか、電気のソケットと握手したみたいな髪の毛、って表現が可笑しかった。
そんなユーモアたっぷりの作品。
=いま読んでる本=
●Homesick 〜My Own Story〜 (Jean Fritz) (ニューベリー・オナーブック)
Jean Fritzの自伝的物語です。1925年〜27年、彼女が十代はじめのころの話。
Jeanはアメリカ人ですが、香港で生まれ育ちました。
●The Umbrella Man and Other Stories (Roald Dahl)
ダールの、よりぬき短篇集です。"Someone Like You"と重なってる部分が多いので
ちょっと失敗気分です。でも"Mrs. Bixby and the Colonel's Coat"、
"The Landlady"、"The Way Up to Heaven"の原作が読め、かの"The Umbrella Man"
が読めたことは、個人的にはかなりウハウハなことであります。
え〜、こんな感じです。
英語のことを何か書くゾ!!と意気込んでいたのですが、眠たくなってきました。
また機会がありましたら、思いのたけを吐露したいと思います。
今日はトロトロです。
ではでは〜。
※ 次は11月11日ですね。10月10日はゾロ目とはいいませんわね。
▼返答