クロスさせてみたつもりなのだけど・・・。

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4020. クロスさせてみたつもりなのだけど・・・。

お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/8/11(15:51)

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バナナさん、こんにちは〜。
いろいろご興味持って下さったようで、ちょっとうれしいです。
なんとなく英語がらみで書いてみたいなと思います。(書けるかな)

やっぱり、英米の児童文学と日本の児童文学だと結構違うなと思うのが
ユーモアの度合いと繊細さの度合いでしょうか。
日本だと、リアルになると小五くらいからのYAになってしまって、
それよりちいさいこ向けだと、楽しめるライトファンタジーかやや教育的な
大御所作家の作品が多いのかなという印象もあります。
(あ、念のため、子供とはまったく縁のない生活ですので、書店や図書館での
印象とネットでの情報などからこうなのかなと思うことを書いています。)

○ユーモアがあって、外国でもすんなり受け入れられそうな作家。
いとうひろし・・・外国作品を読んでいて、いとうひろしさんが近そうと思う
こと結構あるのですよね。
五味太郎・・・見立ても含めると、五味太郎さん、トッド・パール、谷川俊太郎、
ドクター=スースなどは、ならべられそう。
(ついでに、絵本系だと林明子、ベスコフ、テューダーあたりも見立てできそう。)
斎藤洋・・・英米というよりはドイツ文学系の方ですが。

○これは人気がでると思う作家。
はやみねかおるさんの作品。英米でもキャラクターもののライトミステリは人気のようですし。
村山早紀さんの作品。エンタメ系のファンタジーですが、ハリポタ好きにはいいかと。

○外国のYAっぽいかもな作品
日本のYAというと、森絵都さん、佐藤多佳子さん、梨木香歩さん、魚住直子さん、
あさのあつこさんあたりかな?
英語では買っているだけでまだ読んでいないのですが、ポリー・ホーヴァートの
「みんなワッフルにのせて」とかは、日本には絶対ないYAという気がするのですよね。
あとは、カレン・ヘスの「ビリージョーの大地」などもそう思います。
スピネッリあたりでも探しにくい。
ただ、キョウコモリさんの作品もYAとすると(このあたり微妙なところですが)、
英語のYAの方が幅が広そうかしら。
上の作家だと、佐藤多佳子さんの「サマー・タイム」は洋書にしても似合いそうかも。
梨木香歩さんも、英国児童文学が底にある方なので、日本を舞台にした英国児童文学
的な雰囲気はありそうです。
もうちょっと海外受けしそうなのは、YA作家ではない、
角田光代「キッドアップツアー」
伊藤たかみ「ミカ!」
長嶋有「猛スピードで母は」(芥川賞作品ですがYAでしょう。)
島本理生「リトル・バイ・リトル」
あたりかなと思ったりします。

○この作品は訳されてもよさそう。
竹下文子「みけねこサンゴロウシリーズ」ちょっと格好いい猫が主人公のライト
ファンタジー。
柏葉幸子「霧の向こうの不思議な町」千と千尋がらみでも。講談社英語文庫
にはあるようですね。(本屋で見かけました。)
講談社英語文庫は割といろいろだしていたんですよね。立原えりかさんの
「たまねぎ色の涙」のを持っていたりもします。(もう日本語ともに絶版のようですが。)

○日本っぽいよさがありそうな作家&作品
安房直子。なんといってもこの人ほど日本の作品ならではの繊細さがあるひとは
いないでしょう。
末吉暁子「雨ふり、花咲いた」日本ならではのファンタジーとして読んでもらいたい。

○この作家は海外でも読んでもらいたいな。
岡田淳さん、学園もののライトファンタジーが中心なのかな。とにかく視線が暖かくて
ご自身の挿絵も素敵で大受けはしなくてもファンはできると思います。
あ、こそあどの森のサイトです。よさそうでしょ?
http://www.rironsha.co.jp/tokushu/
高楼方子さん、ちょっと英国児童文学の香りもするかな。
お茶目であったかくて、せつない色合いが何ともたまりません。

○この人の作品は、訳されなかったらもったいない。
なんといっても、上橋菜穂子さん。
今の、ハイ・ファンタジーでは、この人の守り人シリーズかフィリップ・プルマンの
ライラの冒険シリーズか。その二つが世界的なベストだと思っています。
もともとは、アボリジニの研究をなさっている学者さんで、そのことを根底に
作品を書かれているので、エミリー・ロッダやパトリシア・ライトソンとも
どこかつながるオーストラリアン・ファンタジーといった趣がありますが、
とにかく深くて強くて優しくて、最高のファンタジーです。
守り人シリーズ最新刊のスペシャルサイトはこちら。
http://www.kaiseisha.co.jp/moribito/index.html


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