"His Dark Materials"

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329. "His Dark Materials"

お名前: れな
投稿日: 2003/3/12(22:20)

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>英語は見たことないけど、一般向けのPBの簡単なのはみんなレベル6 >みたいだからこれもレベル6でいいんじゃないでしょうか? なるほど。そういう技があるんですねー。ありがとうございます。 でも、私などが書評というのは……。やはり、道ばたの雑草のごとく ひっそりしているのが筋かと(爆)。 "Dragon's Winter" ゲットされたんですねー。ふふっ。 なかなかすごいお話でしたよー。"Ankoku" は、"The Darkness" と 説明されてたので、やっぱり「暗黒」のことらしいです。でも、 日本人だったらそれを「暗黒」とはネーミングしないよなあ、と思って また大爆笑。そうですね、あの中で出てきた怪しいローマ字は、フリーズと 言うよりは爆笑を誘うものだったので、カタカナ語とは別の威力が ありましたね(笑)。ありがたいことに人名地名だけだったので、 後半は頭の中で記号化して、訳のわからない名前と同じ処理をするように してました。意味をとる必要がない単語であれば、この技が有効みたいです。 さて、それで、"His Dark Materials" ですが、読み終わりました。 評判通り、とっても面白いお話でした。先が気になって夜も眠れない感じ。 大変な1ヶ月(よりは短いかー)でした。ハリポタとは全然別の種類の、 緊張感に満ちた面白さを持った本ですよね。物語の深さから言っても、 メッセージ性の高さから言っても、確かに、近年の児童文学の中では出色の 出来なのではないかと思います。 と、私としては大変に高い評価をしたのは本当なのですが、実は(笑)、 もっと根っこの部分で、「自分に合うか合わないか」という判断を下す場合 には、残念ながらこの物語は私には合いませんでした。これは、人と人との 相性などと同じで、自分ではどうしようもない部分なので、大ファンの方、 見逃してくださいね。そして、これから読もうかなと思っている方は、 私のたわごとなど気にせず、ぜひお読みくださいませ。これは、読む価値の ある本です。それは本当にそう思います。 どうでもいい本は、合う合わないなんて関係なく、どうでもいいんですー。 それから、内容ではなくて文章の感じについてちょっと書いてみます。 このシリーズ、1巻と2巻はそれぞれレベル8と7で登録されてるんですね。 そうかこの辺はそうなるのかー、と思いながら読みました。 私の感じからすると、1巻と2巻は文章的にはほぼ同じだと思います。 何て言うのかな、この2冊は、作者が細心の注意を払って、常に一定レベル の客観的な文章で書こうとしてた、みたいな印象がありました。よくコント ロールされた文章、っていう感じで、内容もそうでしたが「よくできた」 印象を受けるんです。私の趣味からいくとちょっとフラットな文章で、 内容があんなに面白くなければ投げていたかもしれません(笑)。 そして問題の(?)第3巻。何故かいきなり文章の密度(緻密度?)が 上がっていました。でも、だからといって文章的に難しいとかいうものでも なかったと思います。ちょっと描写が細かくなって、ヴィジュアル的に なった感じ。読み慣れたということもあったのですが、実は私にはこの巻が 一番読みやすかったです。文章がちゃんと生きていて、流れに乗ってる 感じがして。こういうのって、向き不向きだと思うのですが、「うわー、 大変だー」と思うよりも、それを楽しんじゃうのがお得ですよね(笑)。 なんだかやっぱりお役に立てない実例でごめんなさい。 3巻はそれでも1巻2巻よりは長いし難しいのでそれよりは上のレベルに してもいいのかな、とは思いました。読んでた間、「簡単だー」とは 思ってなかったですし(笑)。 でも、その後、次に読もうと決めていた本をちょっと読んでみたら、 うっとりするほど難しかった(爆)ため、なんとなく自分の中ではライラ シリーズ全体のレベルの格下げを余儀なくされつつあります。 ところでこのシリーズ、私は日本語でも未読でした。 で、ちょっと思ったのは、このシリーズは、日本語で読んでない方なら、 先への興味だけでどんどん読めるんじゃないかな、っていうことです。 とにかく先が気になるので、読める読めないは問題ではないって感じ。 私だけかなー? 逆に、日本語で読んでいていつか原書で、と思ってる方は、「読める」 と思ってから読んだほうがいいかな、って思ったりもしました。 どちらにせよ、個人的には、この本を読むときは最初から3冊全部そろえて おいて、間を開けずに一気読みすることをおすすめします。途中で投げると またとりかかるのに大変な気力を要する上に、事物を確認するために どちらにしても最初から読み直すはめになりかねないからです。 体力勝負、って感じですが、よかったらチャレンジしてみてください。 あ、でも、『指輪物語』よりはどう考えてもずっと簡単なのかなー。

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