絵本報告 その5

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/23(17:31)]

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1711. 絵本報告 その5

お名前: アトム
投稿日: 2003/6/7(17:35)

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こんにちは。
「絵本報告、楽しみにしています」なんて言われてしまうと、すぐその気になるアトムです。許してください。
何回目か忘れてしまうほど久しぶりの報告ですが、5回目です(よね?)
『新しい本を紹介する広場』に投稿したほうがいいのかなあ、とも思ったんですけれど、
冊数多いし、詳しいデータがないし(借りた本だから)、この広場で勘弁してください。
(もし支障があれば、次回から『新しい本〜』へ投稿します。ん?次回?)

今回は、1年間お世話になった皆さんに、還元大サービスでトラの子だしちゃいます。
えいっ

□The Fall of Freddie the Leaf (Slack Leo Buscaglia) レベル2 ★★★★★
(邦訳:葉っぱのフレディ −いのちの旅)
絵ではなく、写真です。
「Freddie...?Leaf...?フレディ?葉っぱ?
 葉っぱのフレディってこれのこと?」と途中どよめきながら読んだ本です。
もちろん邦訳は読んだことがなくて、タイトルだけインプットされていたのですが。

邦訳読まれた方多いと思いますが、読んでいらっしゃらない方のために。
「死」を扱っている本です。子供に「死」とはなにか教える本。
いやいや、子供どころか、私、読み終わった後、
「私も死ぬんだー」って久しぶりに真面目なこと考えました。
すごくよかったです。暗い本ではありません。

身近な死、をテーマにしたものは多いですよね。悲しいけど乗り越えていこう、という本。
I'll always Love You(Hans Wilhelm)とか、
絵本ではないですが私が読んだ中では、
Baby-Sitters Little Sister シリーズにもあったし、The Cat Mummyもそう。
The Great Blue Yonderはまた違う形で死を扱っています。
でも、葉っぱのフレディが一番シンプルで、考えさせられました。
日本語で読んでいらっしゃらない方、是非英語で!

出血大サービスでこれも出しちゃう。

■Shel Silverstein
□ The Giving Tree レベル3 ★★★★★
(邦題:おおきな木)
□ The Missing Piece レベル2 ★★★
(邦題:ぼくを探しに)
□ The Missing Piece Meets the BIG O レベル2 ★★★★
(邦題:ビッグ・オーとの出会い 続ぼくを探しに)

「ぼくを探しに」は有名ですよね。
この方の本は、シンプルゆえに、解釈は読む人それぞれにまかされている、という感じです。深いです。シンプルってすごい。
でも、この3冊の中では、The Giving Tree。ぜったい、ぜったいThe Giving Tree。
どんな本、って一言でいえないですが、えーっと、
子供のころにも読んだけど、あのころは何もわかってなかった、うおーっ   
て感じです。
絶対絶対大人が読む本です。

さて、今回はMarcia Brownさん、という方の絵本を紹介いたします。

□ Shadow レベル4 ★★★
(邦訳:影ぼっこ)
フランス人Blaise Cendrarsがシャーマンの話を素に書いたのをこの人が翻訳して絵を描いたもの。影に対する畏敬の念が伝わってくる。
□Dick Whittington and his CAT レベル4 ★★★
(邦題:わかりません)
少年版シンデレラ物語。うん、まさに少年版シンデレラです。
□ Once A Mouse… レベル3 ★★
(邦題:むかし、ねずみが…)
これもインドの昔話のようです。
□Stone Soup レベル3 ★★★★
(邦訳:せかい1おいしいスープ)
古い話のリトールド。村人の浅ましさがおかしい。

この方の絵は、切り絵調です。いや、「調」ではなく、本物かも。
世界各地の昔話を絵本にして紹介するのが得意なのかしら?
なんか、★の数が少ないですねー。
たぶん、意外と難しかったからです。
それでも、Stone Soupは面白かったです。痛快というか。
全然関係ないんですけれど、この方の本、開くとなんか臭いんです。
よくないインクを使っているのかなあ。
4冊とも臭かった。だから★の数が少ないのか?

最後に、以前ご紹介した後にまた読んだブリッグスさんの本です。

□ Ug レベル3 ★★
(邦訳:わかりません)
石器時代のお話。どうしてその時代が石器時代とよばれるのがわかるようになっている。
□The Adventures of Bert レベル0  ★★★
(邦題:バートさんの大ぼうけん)
Allan Ahlberg作。ブリッグスさんは絵だけです。A Bit More Bertを以前ご紹介しましたが、その前作です。とても読みやすいです。でも私はA Bit More Bertの方が好きかなあ。

この“Ug”ですが、えぐいです。「スノーマン」のブリッグスさんのイメージががらがらと崩れます。
なんて広い作風をもった方なんでしょ。
余談ですが、Great Blue Yonderを読んだ直後にこれを読んだんです。その中にUgってでてくるんですけれどね、
どうして彼があそこでうろうろしているのかわかりました(笑)
興味のある方、どちらも読んでみてください。
(もちろん、実際はこの2冊に何の因果もないと思うんですけれど。
 でもタイミングがよくって面白かったんですー。)

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
絵本、まだまだ読み続けていますので、
またときどきお付き合いください。


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