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〉まず第一に飛ばし読みに向かない。クリスティやエラリークインのような
〉昔の本格推理小説は、さりげなく書かれた1行のたった一つの言葉が
〉謎を解く鍵だったりします。ですから、「クリスティを読んでみたら?」と
〉奨めるのは、相手が辞書なしでこの本をつるつる読めると思えるとき、
〉です。残念ながらあまりそういう方がいません。
これについては、読む人の性格にもよるのではないかと思います。
私はかなりいいかげんな性格で、ポアロが鮮やかに謎解きをするのを
ひたする感心するだけで、読み逃していた伏線があっても、それほど
気にならないんですよ。探偵と競争して犯人当てを
しようという気にもならないのです。 ミステリー読みとしては失格かも
しれません。
〉 それからもう古い、ということもあります。最近のミステリーは
〉ページ数が昔の本格推理ものの2倍位になってきて、主人公の生活
〉(住まい・食事・身なり・遊び)などを詳しく描きます。これが
〉結構本を読む楽しみを増幅してくれます。ところが逆にクリスティは
〉もう古く、逆に主人公がどんなことをしているかを理解するのに
〉20代30代の若い人達には、かなり想像力を必要とすると思います。
別スレで書いたことと矛盾するかもしれませんが、クリスティの文体は
同時代の他の作家と比べて、それほど古びた感じがしません。
印象としては、かっちりと、奇をてらったところがなく、正攻法で書かれた
文章という気がします。
それと、時期的に重なる、G.K.ChestertonのFather Brownを読もうとしたことが
あるのですが、クリスティに比べてとても難しくて、途中で投げ出しました。
読もうとしたのはずいぶん昔なので、今読むと印象は違うのかもしれませんが、
文体に慣れていたことを割り引いても、やはりクリスティは易しいのでは
ないかと思います。
〉 以上のようなことを総合すると、クリスティをスピードを
〉上げて楽しく読めるためには、グリシャムやコーンウェルを
〉楽しめる以上の英語力が必要だと思うのですが、いかがでしょう?
こればかりは、今まで読んできた作家の傾向によるのではないかと思います。
私の場合、コーンウェルを例にとると、地の文章は難しいと思うことは
あまりないのですが、会話の部分につまったりするので油断なりません。
特に気が散ったりして作品世界にのめりこめないときに、こういった傾向が
ひどくなります。
あまり関係ないかもしれませんけど、10-4というのは、コーンウェルを読んで
初めて知りました。 読み始めて間がない時にでてきたので、しばらく
わけがわからなくて面くらいましたよ。
〉SSSのレベル分けは、誰かが決めてそれを押しつけるものでは
〉なく、読んだ人の「○○より易しかった」「××より難しかったよ」
〉という意見を総合して決めていくシステムです。レベル9,10
〉になると、1冊の本を大勢が読んでいる例が少なく、最初に読んだ人
〉のつけたレベルのまま、ということが多いので、是非ご意見を
〉お聞かせ下さい。
実は今年の初めに思うことがあって、これから20年かけて1000冊の洋書を
読みたいと思い、今、46冊目を読んでいるところです。
今まで読書記録をつけたことはなかったのですが、今年からエクセルに読書開始日、終了日、
作品名、著者名、ページ数をつけ、ついでに読み終えた記念に、2chの英語板に
感想めいたものを書きこんでました。 2chだと、書きこんだ内容は、そのうち
消えてしまうので、こちらの書評欄にでも書きこめば、皆さんの参考になるのではないか
ということも思いました。 だけど、今までの書きこみでおわかりのように、
私の読書経験は、純粋にSSS多読学習をやってきたものではないため、
はたしてどれほど参考になるのかわからないと躊躇しています。