[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/11/25(21:22)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: コンロイ
投稿日: 2002/10/2(18:29)
------------------------------
ども、Kianさん、コンロイ@キングファンです。
〉私がスティーブンキングを読んでいつも思うのは、回りくどい表現が
〉多くて、きっと英語だったら何書いてあるのかわからないだろうなあ、
〉ということです。
〉「首吊り死体」のことを「あいつが木にぶら下がってるのを見ることに
〉なるだろうよ」などと書いてあったりするので、日本語で読んでても
〉「これ、何?」って一瞬考えることがよくあるんです。
〉まあ、私が察しが悪いというのもあるんでしょうが。
まぁ、翻訳者がまんま訳しているという場合もあるのでしう。
hanging himself を「自分自身を吊るした」なんて訳されたら、それこそ
まわりくどいですから。(Kianさんの挙げた例がそうだと言っている訳では
ありませんよ、念のため ^^;)
レトリックとしての言い回しと、言語の性質上説明的になるしかないものの
区別は、きっとプロでも難儀な課題なんだろうと思います。
で、キングの作品を読んでいて、それ程まわりくどさは気にならない
です、わたしは。ただ、細部に神が宿るではありませんが、具体的な
細部を書き込むことでリアルさをかもしだすという彼の手法には、
しばしばうんざりして、そういうところは読み飛ばしてしまいます。
あ、邦訳の話ですよ。
〉よく、アメリカ人はストレートで、日本人は奥ゆかしい、
〉などといいますが、小説やスピーチのジョークに関しては、
〉アメリカ人ってすごくひねくれてるというか、回りくどいというか、
〉・・・・まあ、それがわかると最高に楽しいのですが。
まりあさんとは別の角度ですが、米国人(括っていいのか?)は
一般に、抽象化あるいは一般化した表現を嫌うようです。
それは、あるいは、複数の文化が混在している為、イメージの
取り違いが大ごとになることから、敢えて具体的な表現を好むの
かもしれませ。またその延長で、比喩がやたらと多いケースも
見受けられます。特に一般書或いは啓蒙書の類は、なんでこんな
まわりくどいたとえ話が多いんだ、却って分かりにくいじゃん、
っていうものがあります。専門書でもしばしば見受けます。
ですから、よく言われる米国人の「ストレート」さというのは、
まわりくどさの反語ではなく、積極的にコミュニケーションを
取ろうとする傾向がよく見うけられる、という意味でしょう。
以上、経験値混じりの私見でした。
▲返答元
▼返答