[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(06:36)]
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お名前: 湘南のおねえさん
投稿日: 2004/11/11(21:30)
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Ken Follett の Whiteout を紹介します。
真保裕一の同名小説(織田裕二が主演して映画にもなった)のファンなので同じ名前だ!!と衝動買いしてしまいました。でも大当たりだったのでごきげんです。
クリスマスイヴの深夜からクリスマスの朝までの30時間の話、というのは、ダイハードっぽい仕立てです。こちらの不死身の主人公は女性。ばついちの元警官。彼女は現在スコットランドにある製薬会社の警備主任をしています。ここの研究室では致死率の高いウイルスに対するワクチンの開発をしています。バイオハザードの恐怖から話が始まります。
彼女の敵はバイオハザードやワクチンを狙うギャングだけではなく非協力的な元夫の警官、刺激的な見出しで売上を増やしたいタブロイド誌のレポーター、そして題名のとおりの吹雪。
そのあたりの描写が細かく、物語がすすむにつれ読者の視点は彼女のものと一致してくるでしょう。あるいは男性の読者なら、この製薬会社の社長でもある科学者に共感を覚えるかもしれません。
英語はとても読みやすいです。グリシャムよりも読みやすいと思いました。
何年か前にベストセラーになったホットゾーンを日本語で読んでいたり、それが映画になったアウトブレイクを見ていたりすると、物語が始まってすぐのレベル4実験室の描写が簡単にわかり、その後の勢いがつくでしょう。
街がクリスマスの飾り付けになるこの時期におすすめです。
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