Re: お口に合うかどうか…

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14170. Re: お口に合うかどうか…

お名前: ako
投稿日: 2004/10/15(13:21)

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happyhopeさん、akoです。
[happyhope]っていうHN, いいですねー、今、お名前書きながら、自分のハッピーなホープは…なんてこと考えることができちゃいました。

さて、お待たせしたわりには軽軽しくご返答しちゃったなーとと思ってしまいました。自分なりに考えてみましたが、本のご紹介って、相手をじかに知らないと難しいことなんだなぁと思いました。

1.現在70代の日本人成人男性の平均像を想定しましたが、お父様の個性に合わない記述がありましたらご容赦下さい。
2.英語レベルは、自分の多読履歴がレベル2以下なため、すべてレベル2以下です。(SIRやICRの上のレベルには、ノンフィクション系の社会派的なもの、歴史ものがあり、自分もはやく読みたいのですが、まだ追いついていなくてご紹介できず残念です。レベルが上のものを、ぜひ他の方にお願いします)

■ICR の Lobel作品
Frog and Toad 4冊
Mouse Soup
Mouse Tales
  上記3種はどれも、言うまでもない有名作品なんですが、昭和一ケタ生まれの方には、古き良き道徳を思いながら読むことができる話がたくさんあると思い、
  敢えてご紹介にチャレンジさせていただきました。大好きな人が多い作品なので、おそれおおいんですが。
  ほのぼの系として読むことも出来ますが、登場人物が小動物であっても、その会話、行動などのすべては、
  現実の人間の体験が、寓意で描かれていると思っています。孤独、心の柔軟性、通俗性、隣の芝生問題等が描かれていて秀逸と思っています。
Grasshopper on the Road
  同じLobelの中でもさらに、孤独と自由のコインの表裏のような関係が描かれているように思いました。
  人生経験長い高齢になってからこそ、値打ちのわかる内容ではないかと思います。
  自分自身も高齢になって読み返してみたいと思っているんです。無事、生きていればですが。

■Scholastic Hello Readerから
I'm Leaf
I'm Seed
どちらも200〜300語のかなり簡単なものですが、
  葉や種など植物が、四季の移り変わりを経て、時間をかけて成長、変化していく様子がゆっくりとしたテンポで描かれていて、
  何だか相田みつをを思い出すような癒しのある作品でした。コドモだけに読ませておくのは勿体ないと思いました。

■Beginer Books seriesから
以下の3冊は皆、自己探求の旅、旅からの回帰、そして幸福の鍵は適材適所にあると気づくというような話で、
 子どもに読ませる平易な表現なのに、成人の視点で見ることで、如何ようにも解釈できる多面性があって素晴らしいです。
Are you my mother?
The Best Nest
I wish that I had duck feet

■Virginia Lee Burtonの作品群
 社会の中で、自分の役割を自覚して生きることにこそ、生きる喜びも価値もある、と実感する話が多かったです。
 一隅を照らす、といったことわざが思い浮かばれました。
 戦前の日本の長所であった勤労価値観にも通じるものがあると思います。

(以下は、自分の過去の投稿からの写しを手直ししたものですがご容赦を。大人の鑑賞に耐え得る、と言われ…つい)

■Leo Lionniの作品群
個人と集団、個性と仲間、自立と依存。摩擦と迎合。
現実の人間社会の有り様が、小動物に姿を変えて描かれています。
摩擦は、個性の違いから生じるのではなく、疑心暗鬼から生じるという作品にはわが意を得たり!
小さくは、日常の人間関係で起きる、好き嫌い、喧嘩から、大きくは、戦争や民族紛争の根源に潜む、
心理的な部分での原因の一つだと思っています。小動物の世界から現実の世界が見える気がしました。
『夜と霧』(アウシュビッツ収容所体験を精神分析医が書いた本)を想起させられる作品もあり、Lionni の人間洞察の深さにはただただ、敬服です。

■Shel Silverstein 以下の3冊
人の持つジレンマを、こんなに簡単な絵と英語で語れるなんて天才…。
俗世間で通俗的にしか生きられない多くの人間の限界を、
しっかり見据えて教えてくれる。しかしその限界に向ける目は、温かい。
東洋の古典を読んでいるかと錯覚しました。

書名
Missing Piece
Missing Piece meets Big O
The Giving Tree

以上、お父様にははなはだ不完全なご紹介かもしれませんが、とりあえず人生経験の豊富な年代の方を想定してみました。
レベル2以上の本は、自分自身がまだ未読なので、含めることができず、英語としては物足りないかもしれません。その点もご容赦ください。
お父様の多読が進まれました折には、可能な範囲でご感想などご報告いただければ嬉しいです。
年代の違う方の感想を知りたいです。

ではこれにて!


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