[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(22:53)]
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お名前: きゃんちろ http://livres-en-francais.hp.infoseek.co.jp/
投稿日: 2004/7/5(23:09)
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みなさん、こんにちは!きゃんちろです。
この投稿、当初は「英語以外」の広場に投稿しようかと思ったのですが、あまり言語にはよらないような気がして、こちらに投稿してみました。
私がナンセンス絵本の音読にて発見したことです。
前に投稿したことがあるのですが、私はDr.Seussなどのナンセンス系Rhyme絵本があまり楽しめずに、少し悩んだことがありました。結果、「私には向いていないわ〜」とあきらめていたのです。
その後フランス語の多読をはじめて、フラ語版「The Cat in the Hat」を発見し、買ってみました。英語版のDr.Seussをあきらめた、といいつつも、あの楽しさがわからないことを少し悔しく思っていたのですね、きっと。
フラ語版「The Cat in the Hat」が届いた日、何気なく1ページ目を音読し始めたら楽しくて止まらずに、一気に最後まで読んでしまいました。面白い!読むのが楽しい!!
その後も音のRhymeが楽しくて、何度も何度も声に出して読んでしまっています。
なぜだろう??と私なりに考えました。
まず、英語版を読んでいるので、ストーリーを知っています。
知っている単語は、1ページあたり1/4くらいです。それも、「I」「Cat」「Fish」などの何度も繰り返し出てくる単語です。
けれども、単語の意味がわかる、わからないとは無関係に、自分が読む「音」のつらなりを純粋に楽しむことが出来たのです!これがRhymeかー!!
その後、英語版のカセットを聞きながら再読しました。
でも、フラ語版ほどは没頭できませんでした。
英語版の場合、知らない単語はほとんどないですし、書いてあることも完璧にわかります。そのため、単語の意味やストーリーに引きづられすぎて、音よりもストーリーを理解することに気を取られてしまうのです。でも、ストーリー自体はナンセンスなのであんまり楽しくない〜、と思ったのでしょうか。
このようなRhyme本を読む小さな子供の場合、わからない単語はたくさんあるでしょう。でも、「音遊び」が楽しくて夢中になって読むのですね。(もしくは、読んでくれるお母さんの口真似(原始的シャドウィング?)をする。)
大人になってからRhyme本が楽しめるかどうかは、この「音遊び」に夢中になれるかどうかに鍵があるような気がします。
ちなみに、私は英語の本を読む場合はほとんどの場合黙読です。声を出すのはシャドウィングの時だけ。フラ語の本はいつでも音読で、なぜかあまり黙読ができません。
こんなことをつらつら考えていて思い出したことがありました。
小さい頃(英語圏で暮らしていたときのことですが)、母がRichard ScarryのMother Goose「Best Mother Goose Ever」という本を買ってくれました。幼い頃の私は、「Hey, diddle diddle, the cat and the fiddle」と夢中になって読んでいました。diddleやfiddleのイミなんて考えもせずに・・・
そんな子供の頃に経験したことを、今になってようやく思い出し、そして、腑に落ちた、という感覚を味わっています。(日本語の早口言葉も同じですね!)
(カンケーないですが、この本でしかMother Gooseを知らなかった私は、後に谷川俊太郎さん訳の本をはじめてみたとき、イラストが人間だったことにとても驚きました。Richard Scarryはイラストが常に動物なので、動物のお話だと思っていたのです!タイトルも「Goose」だし・・・)
あ、ながなが書いていたら、どうまとめてよいかわからなくなった(汗)。
私は、掲示板でみなさんが書かれる「多読をはじめて発見した!」といういろいろな報告を見るたび、「私は発見できないなぁ・・・」と思ってブルーになったりもしたのですが、人それぞれの性格・タイプ・今までの語学経験などにより、必ずしも全員が同じ体験ができるわけではない、また、人それぞれで、「体験しどき」があるのだということを改めて実感しました。
(なので、もし私の投稿をみて「よくわからない!」と思われた方も、がっかりしないでくださいね・・・)
もちろん、「あー、わかるわかる!」と他の方と共有できる体験もたくさんあります。
みなさんの様々な体験・発見が集まって、SSS全体の大きな体験となるといいな、そして、私のいろいろな体験も、そんなおっきなプールの小さな滴のひとつでも貢献できるといいな、なんて思っていま〜す!
これからも、みなさんのステキな体験・発見を楽しみに、私なりに多読を進めていこうと思っています!
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