Re: 多読通信第35号:「絵本300冊で10万語!」 …張本人です

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(23:15)]

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12617. Re: 多読通信第35号:「絵本300冊で10万語!」 …張本人です

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/7/1(01:48)

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akoさん、こんにちは。

〉でも、「新宿しか知らない」ということが、実はものすごく贅沢で恵まれた状況にあることを、大分や名古屋の方々とお会いして、初めて知ることができました。
〉都会暮らしの人間の、無神経な投稿であったと思います。
〉「便利」というものがもたらすものの恐ろしさを、痛感しています。

〉〉> 現在のタドキストはほとんどが自費購入派です。仲間と貸し借りをしたり、used book shopで購入しても、絵本300冊にはとうていかなわないでしょう。

〉ごめんなさい。自分だけ「いい思い」してます。
〉(新宿にラクに通える方は、皆、同様に「いい思い」しているとは思いますが…)

ちょっと話が広がりすぎたかもしれませんね。
でも日本どころか海外でまで多読している人がいるんですから、それぞれ環境が違って当然です。

三原順の「はみだしっ子」シリーズの「奴らが消えた夜」にこういうセリフがあります。このお話は孤児院に連れてこられたマックスが、学校で孤児院の子とそうでない子との亀裂に直面します。孤児院の子供は、両親がそろった子にボクたちの気持ちはわからない、とつっかかります。
そう言われた子は言います。「『君にはわからない』…そう言われても、親を殺すわけには行かないよね」

ブッククラブだけではありません。
私はお芝居やミュージカルが好きですけれど、大阪と東京では上演される作品が圧倒的に違います。見たいー、でも東京でしかやってないー、ということがよくあります。見たかったら旅費を費して行くしかありません。
神田の古書街はこれまた圧倒的に広くてたくさんの書店がありますが、やっぱりなかなか行けません。
美術展も東京限定のものがあるんですよね。

でも、大阪というところは、東京を見るととても及ばないのですが、他の地方を見るとやはり便利なところなのです。これは大学で地方から来た人がたくさんいたので、お話をすると「は?」ということがいろいろあって気がついたことです。
「地下鉄を見たことがない」
「電車は1時間に1本」
なんて話を聞いて、初めて自分が便利なところで暮らしているのだと気がつきました。
こちらで「東京の人がうらやましい〜」と思っていても、さらに地方の人は「大阪の人はうらやましい〜」って思ってるかもしれません。

ですから、みんな違った環境で暮らしていて、便利さにも差があって当然なんです。地域差があって当然なんです。ですから必要以上に引け目を感じたりしないで、ただ自分は恵まれた環境にいる、ということだけ頭の片隅にしまっておいて、自分の環境が必ずしも他人にとって「当然」ではないのだということがわかっていればいいと思うのです。

で。
akoさん、大阪でいろいろオモロイお土産みつけたんですね〜。
タイガースグッズとか、大阪弁キティとか、「何考えとんねん」みたいな商品、あるんですよね〜。

では〜。


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