Re: 外国語

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(14:18)]

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11402. Re: 外国語

お名前: ぷぷ
投稿日: 2004/4/6(13:21)

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はまこさん、こんにちは。

レスありがとうございます。
ちょっと私が口だししてよいものやら迷っておりましたので、
そう言っていただけて安心しました。

外国語を身につける課程でのマイナス面は、日本ではまだこれからの
課題だと思います。だってやっと、みんなが本当に外国語の
音や物語に、直接、接する環境ができてきたところだし。

ちょっと前まで、英語にしてもドイツ語にしても、すごーく限られた
ものしかなかってですよね。ネットがなかったら、こんな簡単に
本や音を誰もが手にできるなんてことは、考えられません。
10数年まえに私がドイツ語を勉強しようとしたときなんて、
なーーーんにもなかった! ちょっとだけテープ教材があって、
それを繰り返し聞くしかなかったです。そしておもしろくない・・・

ドイツでは何度か、小さな子どもは多言語にさらすべきではないとか、
外国語教育は学校入学まで待ちなさいとか、家庭内言語は必ずひとつ
にしなさいとか。
そういうことを言われました。

例えば、お母さんはイギリス人、お父さんはフランス語系ベルギー人の
家庭がドイツに住んでいました。そのままではその家の子どもは、
生まれたときからの3カ国語環境になります。
そこでその家では、家庭内言語は、お母さんの母語である英語に
決めていたそうです。お父さんも家では頑張って英語を話すのです。

小さい頃は特に、お母さんがおもに話しかける言葉が、その子どもの
血肉になり、つまりは母語になる可能性が高いです。
そうやって意識的に、子どもの「核」になる言語を親が決定する
ことが、子どもの情緒を安定させるというのです。
その場合「無意識」で一番強く子どもとつながっている母親の言語で
あるべきだとも聞きました。お父さんじゃダメらしいです(笑)

もちろんそんなことをしなくても、多言語を問題なく身につけ
混乱も起こさずに成長する子どももいます。でもそこには、ある
一定のリスクがあることを、経験的に知っている人達も、ヨーロッパには
いたということです。

気にしない人もいましたよ。
必ずしも害がある(劇的な症状が出る)というわけでもないのですから。

日本の精神科医や英語教育界の先生達は、たぶん知らないですよー。
こんなこと。そういう症例がないでしょうから。

ただでさえ、SSSは日本の英語教育界ではパイオニアですが、
その中でもはまこさん達の経験は、普通、留学や移住で急激に他の
言語環境に放り込まれた人達の、そのまた一部の人だけが体験していた
ようなことを、日本で経験している。
なんだか私には、世界の壁が抜けたような、不思議な感慨があります。
妙な表現ですが。
世界に風穴があこうとしているー。

大変でしょうが、原因がわかっていれば、対処もできるでしょう。
経験談を集めることもできるし。知恵を寄せ合うことも。
でもどうぞ、ぼちぼちとね。


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