[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(14:20)]
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お名前: ぷぷ
投稿日: 2004/4/3(11:38)
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こんにちは。
なんというか、私の直接の体験ではないのですが。
20代のなかばに4年間、ドイツに暮らしました。そのころ、
ドイツに暮らしていた日本人の友人達のなかで、一時期日本語も
ドイツ語もなにも、言葉がでなくなって混乱した人がいました。
その後、その人はとてもドイツ語が上達したのですが。
10数人の日本人を知っていましたが、そういう劇的な形で
症状がでた人は1人だけでした。
みんなある程度、混乱するんですけど。
そして中には、まったくそういう混乱なしに、すごくドイツ語が
上達してしまった人もいます。その人は、もともと英語もできた
人なのですが、ドイツ語と英語とのあいだの混乱もなかった。
なぜ混乱するのかわからないといっていました。
こういうことって、かなり個人差があるようです。感触では、
劇的な症状がでる人のほうが、少数派ではないでしょうか。
だからこそ、症状がでた場合相談できる人も場もあまりなく、
「はまこ現象」なりの名前がついて、こういうこともあるんだー
と思えることは、助けになるように思います。
そういえば、ちょっとだけ話をしたことのある人ですが、
日本人の両親ながらドイツで生まれ育ち、しかもアメリカンスクール
に通っていたという人がいました。
完全なトリリンガル(って言うのかな)、日本語もまったく違和感
なく、私に判断は付きませんが、ドイツ語も英語もネイティブなみらしい。
もう(うらやましい・・・)の一言のような人だったのですが。
その人が、もし自分に子どもができたら、絶対自分のような環境では
育てない、と言っていました。
その人いわく、核になる言語が自分にはないのだそうです。
日本語も英語もドイツ語も等距離。自分からの距離が同じ。
そうすると例えば、ひとりで考え事をしたりしているとき、ふと
気づくと、日本語でも英語でもドイツ語でも考えていないような
場所にいるような気がすることがあって、それは言葉で表せない
ような「恐怖」なのだそうです。
まるで宇宙空間に、たった1人で浮いていて、上も下もわからない。
地面も空も道もなく、どこにいるのか、どっちに行けばいいのか
わからない。その怖さはとても説明できないと。
まったく私には共感できる部分のない話で、ふ〜〜〜ん、そういう人も
いるんだーと思って忘れてたのですが、涼音さんたちの話を読んでいて
思い出しました。
言語と自我意識みたいなものとって、直結しているのだと思います。
言語が違うと、世界が違う。木と、Treeと、Baum、同じ「木」という
意味ですが、それぞれの世界とのつながり方が全然違います。
身体と言葉を繋げる必要性って、ほんと、その通りだーと思います。
言葉との関係で混乱すると、自分と世界との繋がりも混乱する。
そういう時に、歌って踊ることって、とっても大事な気がします。
朗読とかシャドーイングとかでもいいし、子どもの手遊びのついた
歌みたいなのでもいいのかも。身体と言葉を繋げること。
私には体験できないことなので、ピントはずれかもしれませんが。
でもとても大事な問題だと思うので、大切にしていただければなーと
思います。
でも、どうぞ、まずはお大事にね。
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