「する」指導と「しない」指導

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/23(11:14)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

10869. 「する」指導と「しない」指導

お名前: 道化師
投稿日: 2004/3/12(23:29)

------------------------------

sumisumiさん、チクワさん、すけさやママさん、こんばんは。道化師です。

うーん、この麗人お三方相手に、書くのは、ちょっとしんどいなぁ。

私も教育関係者ではないので、釈迦に説法なんですが、
チクワさんが少し書かれていた脱落者を出さない事と、教室の活性度の話です。

sumisumiさんが書かれた「脱落者を出さないことが大事」なのは、
私も、そう思うんです。
でも、それを「害のある事をしない」事で実現して行こうとすると、
「あれもすべきでない、これもするな」という「しない」指導、
消極的指導と言うか、禁止指導になってしまうんですよね。
これは、結局、教室、今の場合では、「みんなで広げる多読の輪」ですが、
その活性をそぐような気がするんです。
それよりは、脱落しそうな人がいれば、「これを読んでみたら」
「あれをしてみたら」みたいな「する」指導、
積極的指導と言うか、誘引指導の方がいいと思うんです。
この方が、「してはいけない」と言う閉塞感を感じないですむ。
もし、未知の単語に意識が行って、脱落しそうなタドキストが居た時、
「未知の単語を意識すべきではない」ではなく、
「こんな方法で読んでみると、未知の単語を意識しにくくなるよ」
って言って上げたほうが良いと思うんです。

千葉ロッテマーリンズのトレーナーをしている立花とか言う人の指導方法を
テレビで聞いた事があるのですが、
「あの投手の外角低めは打つな」って言うと、選手は、
「外角低めは打っちゃいけない、外角低めは打っちゃいけない」と、
かえって外角低めを意識してしまって、外角低めに手を出してしまうそうです。
「○○しちゃいけない」は、○○を意識させる事なんです。
未知の単語の割合を気にするのも面白いけれど、
それよりも、面白い本の面白い話をどんどん読んだほうが楽しいよ、
って言う方が、きっと脱落者を少なく出来るって思うんです。

SSS多読の真髄も「それをするな」ではなく、
「それをすると楽しい」があるから、魅力的なんだと思うんです。
3原則に「辞書を引くな」って言うのがありますが、
これも本当は「するな」ではなく、
(どこかで古川さんが書かれていたと思いますが)
「辞書を引き引き読んで楽しいなら、引けばいいけれど、
辞書を引かないで、どんどん読んだ方が、もっと楽しいよ」
って事だと思うんです。
だから、「しちゃダメ」は、一番SSS多読に相応しくない考え方
って気がします。
(そう言えば、「絶対・・・するな」って言う英語のメソッドもあるそうで。
 方法は多読と似ていても、根本の発想が180度違うと思うなぁ)

要は、その教師なり、アドバイスする人なり、メソッドなりが、
あるやり方、考え方を禁止するのではなく、
他にどれだけ魅力的なやり方、考え方をプレゼン出来るか?って言う
プレゼンする側の実力の問題なんだと思います。

「・・・するな」と言う教師は力の無い教師が言う事
とまでは、言いませんが・・・。(言ってるか)

あぁー、これで憧れのsumisumiさんに嫌われてしまうなぁ。
いつか名古屋名物あんかけスパゲッティでも食べながら、
楽しく本の話をするという妄想も消えてしまう・・・・。グスン。


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.