Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10127 // 時刻: 2024/11/23(20:53)]

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6215. Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

お名前: Genan
投稿日: 2003/12/14(21:05)

------------------------------

 Genanです。多読の超初心者のくせに、しゃしゃり出てきてすみません。
このツリーの議論を読んでいて、かみ合っていないのではと思えるのです。
 その前に、(血管がvasselでした。)これ、vesselのミスタイプですよ
ね。
  酒井先生が、もうこういう議論に対する答えを書いて見えるように、思
えるのです。
 酒井先生の「どうして英語が使えない。」(ちくま学芸文庫版)の
252-3ページに、こういう文章があります。
---------------------------------------------------------------------
 けれども多読は英語の勉強のただ1つの道かと言えば、そうではありませ
ん。商売上の必要や、学問上の必要から、大量の英語を細部まで正確に読み
たい人もいるでしょう。そのためには「精読」の訓練も欠かすわけにはいき
ません。わたしは大学の授業で、いつも「三つの方面」の勉強が必要だと言
っています。それは
 多読
 精読
 音声の基礎訓練
です。
---------------------------------------------------------------------
 これで十分だと思うのですが、念のために。mariaさんの指摘されているの
は、technical termやfauna and floraの類ですよね。これはもう英和辞書を
調べた方が早いのは当たり前の話です。もっとも日本語でなんと言うか知る
必要があるかどうかは別の問題ですが。

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[汗] 6217. Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/12/14(22:52)

------------------------------

Genanさん、こんばんは!

〉酒井先生が、もうこういう議論に対する答えを書いて見えるように、
思えるのです。
〉酒井先生の「どうして英語が使えない。」(ちくま学芸文庫版)の
〉252-3ページに、こういう文章があります。
〉-----------------------------------------------------------------
〉けれども多読は英語の勉強のただ1つの道かと言えば、そうではありませ
〉ん。商売上の必要や、学問上の必要から、大量の英語を細部まで正確に読みたい人もいるでしょう。そのためには「精読」の訓練も欠かすわけにはいきません。わたしは大学の授業で、いつも「三つの方面」の勉強が必要だと言っています。それは
〉 多読
〉 精読
〉 音声の基礎訓練
〉です。
〉-----------------------------------------------------------------

上の部分は、いまとなっては大きく修正の必要があると思います。
(もうしわけない!)
「精読」の訓練は「時間的な制約がある場合には必要」だと、
いまは考えています。

または、「英和辞典を使わない」ことが習慣になったら、
引いてもいい・・・としましょうか?

または、読み終わってもまだ綴りを覚えていたら、気になる語を
引いてもいい・・・としましょうか?

あるいは、100%の理解を求めての辞書はしない方がいい、
それ以外なら引いてもいい・・・としましょうか?

はたまた、楽しければいくら引いてもいい・・・としましょうか?


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[汗] 6218. ↑に、1行追加!

お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/12/14(22:56)

------------------------------

〉はたまた、楽しければいくら引いてもいい・・・としましょうか?

けれども、読書中に「気になるから」引くは・・・やっぱりなしかなあ?


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6221. それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: チクワ
投稿日: 2003/12/15(01:49)

------------------------------

酒井先生、Genan さん、みなさんこんばんは、チクワです。

〉上の部分は、いまとなっては大きく修正の必要があると思います。
〉(もうしわけない!)
〉「精読」の訓練は「時間的な制約がある場合には必要」だと、
〉いまは考えています。

そうですか・・・酒井先生おっしゃるところの「精読」の訓練って
具体的にどういうものなのでしょう。

「時間的な制約」があったとしても
今までの学校教育(特に高校のReader)の授業のようなものでは
やっぱり、嫌だな、・・・と私は思うのです。
(自分の好き嫌いを言っているだけかなー。)

まず、生徒に家で予習をさせるのが嫌い。(主観で押します・・・)
予習の時に辞書をひいてもどの訳語を使っていいのか分からない
レベルの子もたくさんいます。時間の制約もあって、第1訳語のみの
語句のリストをノートに作っているのです。
そして「和訳をしてこい」との指示。整った日本語になんて、できなくて
普通じゃないかな、と思います。マジメな子は、当てられたときに
「分かりません」というのが嫌で、和訳に時間をかけ、それでも
変な日本語にしかならない。

で、和訳でも問題の解答でも要求された文法項目がわかっていると
アピールしなければならない・・・
(親子の広場にもこのようにおっしゃっている方があったと思います)

スラッシュリーディングのようなやり方が精読の主流であれば、
「精読も」という考え方も受け入れられるかな、と思います。(私が)
ある程度の語句のかたまりごとに、日本語と対応させた英文を
(できれば文法には触れず)提示する、意味が頭に入ったら
音読する。なるべく前から意味がとれるように、黙読してみる。
とかならいいなー。精読を受け入れる場合。
☆☆それに精読しているところで、必ず多読を平行するのなら。☆☆

(私としては)とにかく、精読が多読の妨げやブレーキになってほしくない、
のです。

実は、小中学生の学習初期に英語をinputするなら、多読を平行して
スラッシュリーディングっぽいことをするのが現実的かなと
思っていました。

精読も受け入れるなら、精読のあるべき姿も、考えてみたいと
思います。

生意気もうしまして・・・
酒井先生にお返事の手をわずらわせては申し訳ありません。
これはチクワのひとりごとです。
(考え方としてまるで未完成で恥ずかしいです。)
(まずもって、学生と社会人では違いそうですしね。)
またの機会にお話させていただければ、と思います。

オフ会の夜はいつも夜更かし、チクワでした。
では、Happy Reading!


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6223. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: 古川@SSS http://www.seg.co.jp/
投稿日: 2003/12/15(13:49)

------------------------------

"チクワ"さん、酒井先生、Genan さん、みなさんこんにちは、
古川です。

英語の精読の授業っていうのは僕のイメージでは
国語の精読の授業の英語版ですが。
(個人的には国語の授業も好きではなかったですが(笑))

精読と翻訳は別の授業じゃあないでしょうか?

〉〉上の部分は、いまとなっては大きく修正の必要があると思います。
〉〉(もうしわけない!)
〉〉「精読」の訓練は「時間的な制約がある場合には必要」だと、
〉〉いまは考えています。

〉そうですか・・・酒井先生おっしゃるところの「精読」の訓練って
〉具体的にどういうものなのでしょう。

酒井先生、ぜひ時間のあるときに聞かせて(掲示板だから 読ませて?)
下さい!

〉実は、小中学生の学習初期に英語をinputするなら、多読を平行して
〉スラッシュリーディングっぽいことをするのが現実的かなと
〉思っていました。

すくなくととそういう初期に精読はいらないと
思います。

私のイメージでは、
現地の中学生と同じくらいのレベルになるまでは 多読だけで充分
現地の高校生と同じくらいのレベルになったら精読(文章を分析して読む)
のも意味のあることになる
っていう感じです。


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6228. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: チクワ
投稿日: 2003/12/16(01:55)

------------------------------

古川さん、こんばんは。お返事ありがとうございました。
再びチクワです。

〉 英語の精読の授業っていうのは僕のイメージでは
〉 国語の精読の授業の英語版ですが。
〉 (個人的には国語の授業も好きではなかったですが(笑))

あ、なるほど、そういうイメージもありますね。
「古典」「漢文」ならよけい、なるほどと思えます。

〉 精読と翻訳は別の授業じゃあないでしょうか?

今、「多読」に対して使われる「精読」という言葉の表すものは、
どうしても私には、「多読」以外は全て「精読」、と感じられるのです。
自分がそういう時期だというだけかもしれません。

〉〉〉上の部分は、いまとなっては大きく修正の必要があると思います。
〉〉〉(もうしわけない!)
〉〉〉「精読」の訓練は「時間的な制約がある場合には必要」だと、
〉〉〉いまは考えています。

〉〉そうですか・・・酒井先生おっしゃるところの「精読」の訓練って
〉〉具体的にどういうものなのでしょう。

〉酒井先生、ぜひ時間のあるときに聞かせて(掲示板だから 読ませて?)
〉下さい!

そうですね。ほんとにお時間のあるときに。
どうかご無理のありませんように。

〉〉実は、小中学生の学習初期に英語をinputするなら、多読を平行して
〉〉スラッシュリーディングっぽいことをするのが現実的かなと
〉〉思っていました。

〉すくなくととそういう初期に精読はいらないと
〉思います。

私もぜひそういう方向に目標点を定めて進んでいきたいと思っています。
今のところは、どうしても学校英語の補習の役割から逃れにくいので
折衷案として、というと言い訳っぽいんですが。

もう、とにかく文法は早くやめていきたいです。
あくまで個人的に、私としては、中一始めに習う
He is a student. これを疑問文に書き換えよ、という問題も文法的に
思えます。
isを文頭に出すと言うことをリクツとして知らなくても
語尾をしっかり上げて(これも知識ででなく「教えて」という気持ちなら
自然に上がるといえるのでは。)相手の目を見る(これは日本人は苦手かも)
ことの方が大事だと思うのです。
多読する中で疑問文に出会う方が良さそうだと、もちろん思います。
そこをisを文頭に、という「守るべき」ルールを教わると、この「答」を
口にだすとき(指名などされて)、語尾を上げる子は激減します。

〉私のイメージでは、
〉現地の中学生と同じくらいのレベルになるまでは 多読だけで充分
〉現地の高校生と同じくらいのレベルになったら精読(文章を分析して読む)
〉のも意味のあることになる
〉っていう感じです。

・・・えっと、「現地の」ですか?
そうすると日本人だと、現時点では子どもも大人も多読だけで充分、
といえる人が多いかもしれませんね。そりゃー、そうかもしれません。

ああ、まとめができません。すみません。これにて。
では、とにかくHappy Reading!


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[喜] 6231. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2003/12/16(11:42)

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チクワさん、こんにちは。 ぶひままんことまりあです。

   ひゃー、今月のぶひまマンデーサービスを
Buy 7, Get1 Free! としたらいつになく注文が殺到して
まだ昨日の分の注文の計算書が発信し終わっていませんが(T_T;)
チクワさんのこの書き込みには激しく同意(この言い方最近流行っていない?)
したくて思わず出てきてしまいました。 (お客様許して下さいm(_._)m)

〉もう、とにかく文法は早くやめていきたいです。
〉あくまで個人的に、私としては、中一始めに習う
〉He is a student. これを疑問文に書き換えよ、という問題も文法的に
〉思えます。
〉isを文頭に出すと言うことをリクツとして知らなくても
〉語尾をしっかり上げて(これも知識ででなく「教えて」という気持ちなら
〉自然に上がるといえるのでは。)

   そうそう、話し言葉では、学校文法でいう平叙文の語尾を
上げるだけで質問することザラですよね? くだけた小説などでも
会話部分で”He is a student?”式に動詞を前に出さずに語尾に?を
つけただけの疑問文は頻出します。それなのに学校でまず最初に
疑問文というと、動詞を前に出す、というルールを叩き込んだり、
またこの文の語尾が上がるか下がるか 曲がり→で表すテストを
したりするのはあまりよいことだと思えませんね。
   ほとんど例外のないルールなら、早くに教えて上げたら
親切、ともいえるでしょうが、そんなルールは単語を分けて書く、
とか文頭は大文字、文末は.か?,!がつくとかくらい??
   

〉相手の目を見る(これは日本人は苦手かも)
〉ことの方が大事だと思うのです。

   そうそうそう、もうこれなんですよね。文法的に合って
いるかどうか以前の問題として、これが一番大事。
しっかり相手の目を見て、言葉だけでなく表情も一緒になって
感情を伝えるのが英語。だから同じ単語でほめたりけなしたり
できるところが日本語とすごく違うところ。相手の目を見ないで
話すと、発言に自信がないとか、やましいことがあるのでは?
と思われますよね、英米人には。

〉多読する中で疑問文に出会う方が良さそうだと、もちろん思います。
〉そこをisを文頭に、という「守るべき」ルールを教わると、この「答」を
〉口にだすとき(指名などされて)、語尾を上げる子は激減します。

   まだ英語を習い始めたばかりの子どもには、ルールを
教えると、疑問文が「教えて!」という気持ちの表現であることが
お留守になってしまうのでしょうね。

   チクワさんのお教室に通う生徒さんは、大切なことを
教えてくれる良い先生に教われて幸せですね。日本の未来のために
頑張ってね(^^*)

Happy Teaching!


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6248. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: チクワ
投稿日: 2003/12/17(15:33)

------------------------------

まりあさん、こんにちは。チクワです。
お忙しい中、お返事を本当にありがとうございました。
ぶひままんのお客様方、まりあさんをおかりして
私からもごめんなさい。

〉   そうそう、話し言葉では、学校文法でいう平叙文の語尾を
〉上げるだけで質問することザラですよね? くだけた小説などでも
〉会話部分で”He is a student?”式に動詞を前に出さずに語尾に?を
〉つけただけの疑問文は頻出します。

そうですよね。ある児童書で、You saw him where?のような形の文に
出くわして、しばしボーゼンとしたことがあります。(多読法に反して・・・)
「下線部が答の中心となる文に書き換えよ。」という問題に、
答としてこの文を書いてもOKなんじゃないか!と。
この問題、コツのつかめない子が多いんです。問題のコツが
つかめるかどうかは英語力の問題ではないと思うんですが。

〉   それなのに学校でまず最初に
〉疑問文というと、動詞を前に出す、というルールを叩き込んだり、
〉またこの文の語尾が上がるか下がるか 曲がり→で表すテストを
〉したりするのはあまりよいことだと思えませんね。

「ルールには従う態度を学習初期から養っておきましょう」という
メッセージを感じて悲しいです。

〉   ほとんど例外のないルールなら、早くに教えて上げたら
〉親切、ともいえるでしょうが、そんなルールは単語を分けて書く、
〉とか文頭は大文字、文末は.か?,!がつくとかくらい??

そうですね。ある県の高校入試の英作文の問題は、解答用紙に
.や?が書かれており、自分で書いてしまうと×だから、
書かないように注意を受けている、という話を子どもから聞いたこと
があります。それもまたなんだかなあ・・・です。

〉   そうそうそう、もうこれなんですよね。文法的に合って
〉いるかどうか以前の問題として、これが一番大事。
〉しっかり相手の目を見て、言葉だけでなく表情も一緒になって
〉感情を伝えるのが英語。だから同じ単語でほめたりけなしたり
〉できるところが日本語とすごく違うところ。相手の目を見ないで
〉話すと、発言に自信がないとか、やましいことがあるのでは?
〉と思われますよね、英米人には。
〉   まだ英語を習い始めたばかりの子どもには、ルールを
〉教えると、疑問文が「教えて!」という気持ちの表現であることが
〉お留守になってしまうのでしょうね。

文法を細かくチェックしていくことは、発話する人の表情や気持ちを
抑えてしまうのですよね。
とくに日本人は日本語ででさえも、言葉に表情や気持ちを
のせるのが苦手で、反対に守るべきルールは何かが分からないと
不安感をもつようなところがあります。

〉   チクワさんのお教室に通う生徒さんは、大切なことを
〉教えてくれる良い先生に教われて幸せですね。日本の未来のために
〉頑張ってね(^^*)

ひぇ〜、過分なお言葉をありがとうございますー。
このお言葉にそうような自分になれるよう努力します。

〉Happy Teaching!   

Happy Buhimamaning for Everyone’s Happy Reading!


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[汗] 6245. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/12/17(00:10)

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チクワさん、こんばんは!
遅くなりましたが、精読について・・・

〉そうですか・・・酒井先生おっしゃるところの「精読」の訓練って
〉具体的にどういうものなのでしょう。

うーん、精読から離れて5年以上になるので、
チクワさんの上の質問を読んであらためて考えたら、
精読って何か、よくわからなくなった。

〉「時間的な制約」があったとしても
〉今までの学校教育(特に高校のReader)の授業のようなものでは
〉やっぱり、嫌だな、・・・と私は思うのです。
〉(自分の好き嫌いを言っているだけかなー。)

その通りですね。
(と、時間をかせぎながら、「精読ってなんだっけ?」って
考えております)

いままでの学校教育の精読はいかんでしょうね。
古川さんがいうように、古典や漢文のようなもの?
ちがうなあ・・・

現代文の読み方に近いか?
ちょっとはね・・・ (実はまだ考えている)

〉まず、生徒に家で予習をさせるのが嫌い。(主観で押します・・・)
〉予習の時に辞書をひいてもどの訳語を使っていいのか分からない
〉レベルの子もたくさんいます。時間の制約もあって、第1訳語のみの
〉語句のリストをノートに作っているのです。
〉そして「和訳をしてこい」との指示。整った日本語になんて、
できなくて普通じゃないかな、と思います。マジメな子は、
当てられたときに「分かりません」というのが嫌で、和訳に
時間をかけ、それでも変な日本語にしかならない。

精読=和訳つきというのが世間の常識でしょうけど、
チクワさんが言うように、あれは実に本筋をはずれた、
意味のないものですね。子どもたちを英語嫌いにさせるだけ。

〉で、和訳でも問題の解答でも要求された文法項目がわかっていると
〉アピールしなければならない・・・
〉(親子の広場にもこのようにおっしゃっている方があったと思います)

〉スラッシュリーディングのようなやり方が精読の主流であれば、
〉「精読も」という考え方も受け入れられるかな、と思います。(私が)
〉ある程度の語句のかたまりごとに、日本語と対応させた英文を
〉(できれば文法には触れず)提示する、意味が頭に入ったら
〉音読する。なるべく前から意味がとれるように、黙読してみる。
〉とかならいいなー。精読を受け入れる場合。
〉☆☆それに精読しているところで、必ず多読を平行するのなら。☆☆

これもそのとおりでしょう。
ただし、スラッシュ・リーディングといえども訳すわけでしょう?
だからできれば避けたいですね。(といいながら、「快読!」では
スラッシュ・リーディングみたいなことをやってますが、
あれはスラッシュ訳のすすめではありませぬ。翻訳の仕方を通して
これまでの「精読」の珍妙さを説いた?)

〉(私としては)とにかく、精読が多読の妨げやブレーキになって
ほしくない、のです。

〉実は、小中学生の学習初期に英語をinputするなら、多読を平行して
〉スラッシュリーディングっぽいことをするのが現実的かなと
〉思っていました。

翻訳にはスラッシュ・リーディングみたいなことも必要かも
しれませんが、翻訳家をめざすのではないかぎり、
ぼくの造語である「状況訳」をすべきではないかと思います。
つまり、その文で描かれている内容全体を日本語で表したら
どうなるかという訳です。

〉精読も受け入れるなら、精読のあるべき姿も、考えてみたいと
〉思います。

〉生意気もうしまして・・・
〉酒井先生にお返事の手をわずらわせては申し訳ありません。
〉これはチクワのひとりごとです。
〉(考え方としてまるで未完成で恥ずかしいです。)
〉(まずもって、学生と社会人では違いそうですしね。)
〉またの機会にお話させていただければ、と思います。

精読に近い授業を考えたことがあるのです。
電気通信大学の3年生向けに、多読でつちかった「いい加減読み」を
論文の読み方の訓練(輪講といいます)にどうつなげるか、という
授業だったのですが、実際は授業計画だけで、実行はしませんでしたが、
最近のぼくの授業でいちばん精読に近いと思うので、おおよその
ところを紹介します。

まず、BBCの科学番組のウェブサイトから英文をダウンロードします。
その中でもやさしそうなのを選んで、学生には授業中に渡して、
その場でざっと読んでもらい、「辞書を引くとしたらどの語だと
思うか」ということで、数人で相談する。しばらく相談した後、
各グループに、「どの語を辞書で引くか、なぜその語なのか」を
発表させる。グループごとに違いがあったら、どっちが妥当か、
簡単に討論する。そこにぼくの意見も言って、絞りに絞った語だけを
英英辞典で調べる。その上で、(たぶんそのころにはもう読んだ記事の
内容もほぼわかっていると思います)その記事の要点、大事な点、
学生一人一人が興味を持った点をはっぴょうしてもらい、
終わる・・・

まあ、これがぼくの「精読」の授業ですね。
訳すことはしません。その代わりに、キーワードはどれかを
話し合いながら、英文の意味を正確にとらえていく。
訳さなくても、こういう作業を続けていけばこまかい(大事な)点も
正確に理解できるようになると思うのですが・・・

〉オフ会の夜はいつも夜更かし、チクワでした。
〉では、Happy Reading!

名古屋オフ会も楽しかったようですね!
チクワさん、また会いましょう! それも近いうちに?


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6249. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・

お名前: チクワ
投稿日: 2003/12/17(16:47)

------------------------------

酒井先生、こんにちは。チクワです。
大学のことでお忙しかったのに、お返事をいただきまして
ありがとうございました。吉祥寺サードの会、残念でしたね。

〉うーん、精読から離れて5年以上になるので、
〉チクワさんの上の質問を読んであらためて考えたら、
〉精読って何か、よくわからなくなった。

せ、先生!そうなんですかあ?

〉(と、時間をかせぎながら、「精読ってなんだっけ?」って
〉考えております)
〉現代文の読み方に近いか?
〉ちょっとはね・・・ (実はまだ考えている)

がんばってくださあーい。

〉精読=和訳つきというのが世間の常識でしょうけど、
〉チクワさんが言うように、あれは実に本筋をはずれた、
〉意味のないものですね。子どもたちを英語嫌いにさせるだけ。

私はこの「世間の常識」がこわかったのです。
酒井先生が「時間的な制約がある場合は、精読も」と
おっしゃることで、それを聞いた「時間的制約のある人」が、
いままでの常識にのっとった、それぞれの人がそれぞれに
お馴染みの精読に走るのでは・・・と。
それで、「精読も見直されてほしい」と思ったのでした。

〉翻訳にはスラッシュ・リーディングみたいなことも必要かも
〉しれませんが、翻訳家をめざすのではないかぎり、
〉ぼくの造語である「状況訳」をすべきではないかと思います。
〉つまり、その文で描かれている内容全体を日本語で表したら
〉どうなるかという訳です。

この「状況訳」ってよさそうですね。この線でいってみたいです。

〉精読に近い授業を考えたことがあるのです。
〉電気通信大学の3年生向けに、多読でつちかった「いい加減読み」を
〉論文の読み方の訓練(輪講といいます)にどうつなげるか、という
〉授業だったのですが、実際は授業計画だけで、実行はしませんでしたが、
〉最近のぼくの授業でいちばん精読に近いと思うので、おおよその
〉ところを紹介します。
〉まず、BBCの科学番組のウェブサイトから英文をダウンロードします。
〉その中でもやさしそうなのを選んで、学生には授業中に渡して、
〉その場でざっと読んでもらい、「辞書を引くとしたらどの語だと
〉思うか」ということで、数人で相談する。しばらく相談した後、
〉各グループに、「どの語を辞書で引くか、なぜその語なのか」を
〉発表させる。グループごとに違いがあったら、どっちが妥当か、
〉簡単に討論する。そこにぼくの意見も言って、絞りに絞った語だけを
〉英英辞典で調べる。その上で、(たぶんそのころにはもう読んだ記事の
〉内容もほぼわかっていると思います)その記事の要点、大事な点、
〉学生一人一人が興味を持った点をはっぴょうしてもらい、
〉終わる・・・
〉まあ、これがぼくの「精読」の授業ですね。
〉訳すことはしません。その代わりに、キーワードはどれかを
〉話し合いながら、英文の意味を正確にとらえていく。
〉訳さなくても、こういう作業を続けていけばこまかい(大事な)点も
〉正確に理解できるようになると思うのですが・・・

やっぱり和訳も文構造の分析もありませんね。
また、このような訓練をすることで、多読読みをするときに
めったなことでは止まらない、ひっかからないように
なれるのでしょうね。これは多読に役立つ精読と言えそうですね。

多読の先生に、何を「精読って」などと質問してるのか、私は??
と、ちょっと考え込んでおりました。
どうも、ありがとうございました。

〉名古屋オフ会も楽しかったようですね!
〉チクワさん、また会いましょう! それも近いうちに?  

あ、先生!この近いうちにっていうの、先生のご予定が分かったら
なるべく早くお知らせくださいね〜。


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6222. Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

お名前: Genan
投稿日: 2003/12/15(08:27)

------------------------------

 Genanです。酒井先生、コメント有難うございます。
この掲示板の冒頭に
>掲示板は英語学習法全般についての論争の場ではありません。学習法について、
>論争をされたい方は、公開講演会にご出席ください。
 とあるので、これ以上の議論は、この場では適切 ないかも知れません。
ただ酒井先生の訂正に対する感想を述べさせて頂くと、私の理解は
次のようなものです。
 「大量の英語を細部まで正確に読む能力を身に付けるための、英語の勉強の
ただ1つの道はは多読である。」

   私にはこれは自明のことであると思えます。ただ心配なのはここでの
議論をそのまま外挿すると「我々の最大の不幸は、日本に生まれて、日本語
を母語としてしまったことであって、英語を母語とする国に生まれておけば、
何の問題もなかった。」ということになりはしないかということです。


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6238. Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

お名前: maria
投稿日: 2003/12/16(15:57)

------------------------------

"酒井@SSS"さんは[url:kb:6217]で書きました:
〉または、「英和辞典を使わない」ことが習慣になったら、
〉引いてもいい・・・としましょうか?

〉または、読み終わってもまだ綴りを覚えていたら、気になる語を
〉引いてもいい・・・としましょうか?

〉あるいは、100%の理解を求めての辞書はしない方がいい、
〉それ以外なら引いてもいい・・・としましょうか?

〉はたまた、楽しければいくら引いてもいい・・・としましょうか?

ふう、よかった。うれしいい。うるうる。
これで皆に刺されないですみそうです。
まあ、宗教じゃないんだから、人それぞれある程度適当ってことですよね。読んでいる人に辞書を信じきっている人はいないんじゃないでしょうか。見なくても自然と憶えるのはもちろんだけど、ま、ちょっと見ておくこともたまにはためになると。
それに私は10年かけて語彙を増やすほどには待てそうもないし。てきとうに、努力していこっと。


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[汗] 6246. Re: 3.辞書の弊害と有効性(少し長文)

お名前: 酒井@SSS
投稿日: 2003/12/17(00:37)

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mariaさん、こんばんは!

〉〉はたまた、楽しければいくら引いてもいい・・・としましょうか?

〉ふう、よかった。うれしいい。うるうる。
〉これで皆に刺されないですみそうです。
〉まあ、宗教じゃないんだから、人それぞれある程度適当ってことですよね。読んでいる人に辞書を信じきっている人はいないんじゃないでしょうか。見なくても自然と憶えるのはもちろんだけど、ま、ちょっと見ておくこともたまにはためになると。
〉それに私は10年かけて語彙を増やすほどには待てそうもないし。てきとうに、努力していこっと。

mariaさん、喜んでいただけてうれしい! うるうる!!

ただ、語彙を増やすのに、多読1本でも10年はかかりませんよ!
掲示板をくわしく読むとわかりますが、みなさん英和辞典にも
英英辞典にも書いていないようなことをいろいろ発見しています。
should have ... と must have ... の違いとか、
go, come, plenty とかね。

他の人もたくさん書いていましたが、辞書に出ている情報なんて、
たかがしれています。第一、言葉を言葉で説明しようとしたら、
堂々巡りにならざるを得ない! あきらかな限界があるわけで、
それを承知で使うのでない限り、辞書に頼ることは害の方が
大きい! (なぜなら辞書に書いていないことの方が多いから。
その意味で、検索エンジンを使って語を検索することをおすすめ
します。時間はかかるけど、古語でもない限り、辞書よりは
はるかに立体的に理解できるはず・・・ 絵も音もついている
ことがあるから(発音じゃないですよ!))

多読一本でいくと、辞書に書いていないたくさんのことを
含めて、10年もかからずに得心できます。これはわかった
上で辞書を引いてください。

実はまだまだmariaさんは「量が足りない」と思うな。
読み終わった後に辞書を引くのはちっともかまわないので、
そのまましばらく量を読むことを続けてみてください。
そうすると、「量が質に転化する」感じを実感できるのでは
ないかと予想します。

てなわけで、楽しい読書を!


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