[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10127 // 時刻: 2024/11/25(20:30)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: Matilda
投稿日: 2012/6/29(00:28)
------------------------------
先日、多読を続けていたからこそ実感できた、思いがけない嬉しいできごとがありましたので、報告させてください。
私の今の読語数は15万語くらい、多読を始めて一カ月半経過したところです。ORT1〜10、ICR2〜3、Time For Kidsなど、ほぼ毎日英文を読むことがだんだんと定着してきたものの、まだYL1.0〜1.8レベルの易しいものしか読んでいません。が、数年前に買った英検準一級、長文読解用の問題集を、先日ふと手に取って開いてみたところ、苦手でまったく読めなかったはずの課題文が、スラスラと読めることに気がつきました。もちろん、出てくる単語は難しく、全部はわかりません。ですが、それが何を言おうとしているのか、前よりもずっと頭に入ってくるようになっています。例えば、以前ならアルファベットの羅列を追うだけで脳がパニックになり、文字で表すと"XXXX, X XXXXXXX XX XXX XXXXXXXXXX." としか見えなかったものが、"Also, I XXXXXed of the XXXXXXXXXX." のように、わからない単語はもちろんそのまま存在しているのですが、文章の構造が日本語を読む時のように、すっと自然に頭に入ってくるのです。これは驚きました。
SSS関連サイトの「SEG英語多読コースの概要」という画面に「私達は、30〜40万語でリーディングの基礎ができ、300〜400万語で語彙・文法が定着するという仮説をたてています。」という一文を見つけ、次は30万語を目指して取り組んでいますが、もしかすると今回のこの実感が「リーディングの基礎」と呼ばれる感覚かもしれないと思いました。まだまだ芽生えたばかりのおぼつかない感覚ですが、少しでも定着し、確実なものになるよう、さらに多読を楽しみながら、ゆっくりじっくり腰を据えて磨いていこうと思います。
ささやかながらこの体験が、多読効果をいまひとつ実感できず不安になっておられる方や、始めたばかりの方、多読を始めようか迷っていらっしゃる方に、指針のひとつ、あるいは力づけのひとつとして、わずかでも、お役に立てば幸いです。
私は5年前、一度多読を始めようと思って新宿のSEG図書室に見学に行ったのですが、当時ひとりでコツコツ読み続けなければならないのが不安で、結局、挫折してしまいました。もう一度始めるには何か起爆剤が必要と思い、まずは5月に行われた新宿での講習会に参加を決め、講習前には多読についての本を読みまくりました。講習会も、講師の先生のワクワクしてくるような、実感のこもったお話と予習の相乗効果で、心から楽しんで聴けました。高じて、講習後の交流会にも積極的に参加したくなり、講師の先生とも親しくおしゃべりできたり、多読を一緒に始める仲間とも知り合えるという嬉しい収穫をも得られました。こうした再スタートにより、おかげさまで、自分の中に「多読って本当に楽しい!」というイメージが生まれ、前よりもずっと、多読に取り組みやすくなりました。多読と並行して、仲間との交流やサイトの活用、関連本を読むなど「多読について色々な体験談を聴き、その先の自分を想像できるようにすること」が、今はとても助けになっています。何よりもまず「楽しさ」があるので、ひとりで読んでいても、あまり孤独感を感じません。
多読は自由度が高い分、縛られるプレッシャーがなく、また最初のうちは、何もかも手探りで、自分の楽しめる本が何かということすらわからないため、まるで大海原に放り込まれたような心細い状態に陥ります。読語数のカウントも慣れるまでは面倒です。それを日常の楽しみになるまで軌道に乗せていくには、始めのうちは特に「自分自身が楽しめる工夫」を意識して心がけていくことが必要かもしれません。今後も、自分の今のモチベーションを無理なく維持するためには、いろいろなところから多読を、常に生活の中に取り入れていく姿勢が、非常に重要という気がします。
改めて、これまで関わっていただいた皆様に、心からの感謝を込めて、
Happy Reading!(^^)
▼返答