Magic in ”The Secret Garden”

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9567. Magic in ”The Secret Garden”

お名前: Shunsuke
投稿日: 2010/3/16(12:19)

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 フランシス・ホジソン・バーネットの「秘密の花園」を読む。
 むろん、原書ではなく、洋販ラダーシリーズのレベル2の英語小説であり、ティーン・エージャー用に、易しい英文に書き直されたものである。

 このノベルの主人公は、メアリーなのだが。
 メアリーのいとこであり、病弱で部屋に閉じこもりがちなコリンという少年が、花園に潜む、マジック、すなわち、「英気」を吸って、とても元気になる、というお話である。

 西洋においても、やはり、目には見えないパワーというか、エネルギーを得て、人間は元気になれる、というような考え方があるらしい。
 すなわち、人は、パンやお米のみで生きているわけではない。
 酸素を吸い、氣を体内に取り入れながら、生きている、ということであろう。

 近頃、小泉八雲の書簡が発見され、それが、東京都港区の「国際稀覯(きこう)本フェア」に出品されたらしい。

 イギリスの友人に宛てた手紙において、小泉八雲は、欧米の日本観に不信感を抱いており、『日本を、上から目線で見ないで欲しい』と訴えているらしい。
 が、ともかく、八雲は、霊的なものに対して、極めて謙虚である。

 小泉八雲は、外国人ではじめて、出雲大社の本殿に入ることができた。そして、日本の神社の霊的なものに、極めて敬虔な姿勢を取っている。

 「霊」だの、「気」だの、「風水」だのという言葉を、非科学的なものだとして片付けるのは、容易である。

 この「秘密の花園」で、かつては車いすに頼っていた、病弱のコリン少年が言うのだ。

”The same Magic that makes the sun rise.Magic is all around us.When I am in the garden,something is making me happy.It is Magic.It is Magic that made me stand up and know that I will live to be a man.”

 小柴昌俊さんが、超新星からのニュートリノをはじめて観測され、また、益川敏英さん・小川誠さんは、ものに重さが生まれる理由を「対称性の自発的破れ」という考え方で解明され、その結果、物質を形作るクォークには、6種類ある、ということを予言されて、このあいだノーベル賞を取られた。
 
 日本の科学は進んでいる。
 が、日本は科学も進んでいるが、古い伝統もある。
 
 が、一方で、ある意味、現在は、考え方も、欧化なりアメリカナイズされて、合理的なものの考え方が重要視され、霊的なものの考え方は、古臭く、かつ、迷信的なものとして、多少、侮蔑の念を持って見られがちなのは、僕のような、八雲を崇拝する人間としては、やや、残念な気がするのだが…。


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