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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/9/30(10:09)
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初めまして。
シェイクスピアの戯曲を、多読の方法で14本ぐらい読んだことがあります。(そのうち3本は、詳しい英語の注釈書で注にも目を通しました。精読もしたと言えるかもしれません。) それ以外に短い詩をいくつかと、何冊か参考書も読みました。(でもシェイクスピアの専門家ではありません。)
あくまで専門外の読者としてシェイクスピア作品を読んだ印象になりますが、シェイクスピア戯曲の台詞は、非常に英文法から遠いです。大学の英文学の授業で採り上げる作品の中では、最も文法から外れた文章だと言っても過言ではありません。
文法を否定しているわけではないのです。でも、シェイクスピアが残した文章のうち、文法を当てはめて解読できるのはごく一部だと思います。
たとえば僕たちが日本語の文法を気にしないで日本語を喋るとしますね。滅茶苦茶だけどぎりぎり日本語の会話にはなっているという範囲の言葉づかいを想像してみて下さい。シェイクスピアの台詞もそんな感じです。
さらに、シェイクスピアの台詞は、イタリア語の詩の形式もふまえています。分かりやすい例えを出すとすれば、日本語の歌でも英語のロックのように聞こえる桑田佳祐さんの歌のようなものです。
ただし、シェイクスピアについて現代の英語で論じた文章を読むときなどに、英文法が役立つことはあるでしょう。シェイクスピアについて自分で考えたことを英語で発表したいという人にも英文法は役立つでしょう。具体的な勉強法は、この掲示板の常連さんが示して下さったとおりです。
多読の中で、英文学や歴史に関連する書籍も読んでおくと良いでしょうね。Jennifer Basset さんの書いた William Sheakespeare はお読みになりましたか?
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