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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/4/26(00:56)
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akoさん、キリン読み成功して多読に励んでいるのに、まだここにレスをつけていいのか悩むところですが…。
〉akoがお話したMGRのビギナーのヤツですね。
〉わー、レベルが上のOFFのよりも、下の方が面白いってことがあるんですねー!!
〉akoは、地図のページがとても気に入って眺め回して行った気になってます。
そうなんです。その地図、とってもステキです。建物の説明を見ながら、地図を見ながらOXFORDの街を散策しました。楽しい〜。
で、クラブ活動。
この辺がどうしても気になって。
〉ホントに興味津々話題です。
〉つまりは、内陸ってのは地続きだから、隣の社会との文化的な境界が明確にひけないんではないか、という点が面白いんです。
〉地理上は、インド、中国、旧ソ連の各共和国など、各国の国境線はきっちり線引きされていても、実際にそこに住んでいる人の言語、外見や、食べ物、服装などの文化全般は、混合している方が普通で、場所により、混合の程度の差があるだけなんではないか、と思っています。
私、国境線というものはヨーロッパ人が発明したものではないかと思います。ヨーロッパでは昔から戦争を起こしては国境争いしてましたから。ドイツとフランスの境界地域、アルザス・ロレーヌ地方などそうですね。戦争のたびにドイツ領になったり、フランス領になったり。アジア・アフリカで領土争奪戦を繰り広げて勝手に国境線を引いて紛争の元を作ったのも欧米列強。
よく考えるとアジアではそういった国境はなかったといっていいでしょう。
多民族・多宗教・多言語が混在しているのが当たり前ですから。
中国ではそれぞれの王朝の時代、漢民族の主な境界線がありますが、それ以外に歴史地図では「最大支配領域」といったあいまいな点線が引かれています。それはとりあえず中国の王朝の支配を「認めた」程度のことで、独自の文化を保って自治が行われていました。また、中国は中華思想で周りの国々が朝貢をしてきます。それは「中華の徳を慕ってきた」ことだから、貢物よりはるかに多い「下賜品」を与えます。そうやって支配しているわけでもない、ゆるやかな結びつきの国もありました。
また、古代ペルシアのアケメネス朝とギリシアはよく戦争をしていましたが、勝ったか負けたかが問題で、国境紛争には至っていなかったはずです。少なくとも固定的な国境線があるとか、細かい線引きでもめてるわけではなかった。そしてアレクサンドロスが出てアケメネス朝を滅ぼしてしまい、どんどん東へ支配をのばしていくと、「国境」もどんどん東へ移動していきます。しかしアレクサンドロスが死ぬとその帝国は一気に瓦解しいくつかの国に分かれてしまう。もう固定的国境線など存在しません。
イスラム教が起こったときも、イスラムの支配は東西へどんどん伸びていきました。その中でササン朝ペルシアも滅ぼされますが、おもしろいのはこのペルシアという国は滅ぼされても滅ぼされても「なくならない」。アケメネス朝が滅んでからも再びペルシア帝国が生まれ、ササン朝が7世紀に滅んだあと、16世紀になってから再びサファヴィー朝によるペルシア帝国が誕生します。ペルシアという国は滅びてもペルシア語もペルシア人のアイデンティティーはその地にずっと生き続けていたんです。
またイスラム教は急激に信者を増やしましたが、それでもイスラム帝国内にはゾロアスター教徒もユダヤ教徒もキリスト教徒もいました。
中国の王朝や広大な帝国が多民族国家を形成していたのがアジアで、そこには細かい国境線も国境紛争もなく、勝った者がその地の支配権を手に入れる、負けたものは支配される。勝った者の支配も永遠には続かず、新しい支配者が現れる。その繰り返しでした。
国境線とは単に行政区域の区分にすぎません。単一民族幻想の強い日本人は民族の単位と国家の単位を混同しがちです。でも人間は移動して混ざり合うのが普通なんです。「鉄のカーテン」が引かれてもそれを越えようとする人は後をたたず、ほんの小さな風穴が開いたとき、そこをめざしてたくさんの人が押し寄せてそれが結局ベルリンの壁とソ連の崩壊につながりました。どこの地域でも国境が自由になると人や物がどんどん交流するようになります。国境線は単なる行政区域の線引き、と割り切る考えがこれからは必要になってくるのではないかと思います。
♪私は夢見る 国境のない地図〜(なんて歌、まさか知ってる人はいないだろうな…)
そういえば、絵本で「マドレーヌ」シリーズは知っていますか。「英語以外」の広場で英仏語比較して投稿したことがあるんですけれど。
これを書いたルートヴィヒ・ベーメルマンスはチロル生まれで後にアメリカへわたり、そこでイラストレーターになり「マドレーヌ」シリーズを書きました。それで、スカイソフトからのMLでこの本が紹介されたときに「イタリア系」って書かれていたんです。実はベーメルマンスが生まれた時はそこはオーストリア領でした。この人の名前もドイツ語風です。しかしベーメルマンスがアメリカへ渡ってから二度の世界大戦があり、現在はそこはイタリア領になっているのです。だから「イタリア系」と言われてしまう…でもそれは違うような。国籍、国境って絶対的なものではないんですね。
〉自分が、東京生まれ東京育ちで、23区内から出たことがないという、
〉非常〜〜〜に変化の乏しい生活体験しか持っていない、ということが強い動機になっています。
〉小学生の頃に、ナゾに思っていたことは「帰省」でした。
〉自分の親が、地方の実家に帰省することを、「帰る」と言っていたのが不思議だったんですね。どうして自分の家(東京の)を出て、新幹線でとおーーくへ行くのに、「帰る」って言うんだろう・・・
〉コドモのakoにとっては「帰る」のは東京の自分の家しかないのに、
〉ママは、この家は自分の家って思ってないのかしらん。という感じ。
大阪ではさすがに「帰省」はそれほどはいませんが、「いなかはどこ?」と聞かれて「?」となったことがあります。
〉〉せっかく覚えたのにすみません。「552年」でした…。
〉〉年号に弱いんです、私。ぜんぜん覚えられません…。
〉了解です。突厥に突撃、午後に(552)しよう、よし覚えた。
〉我ながら傑作。オフ会の二日酔いが治った証拠。 爆!
すばらしい。こちらのミスにもめげずに立ち直る姿。年号ってそうやって覚えたんですか?
〉〉中国の歴史関連の漢字を出そうと思ったらどれだけ苦労するか…。IMEパッドのお世話になったり、それでも出てこなかったり。
〉初めて書く時に、即辞書登録ですね。
〉私の辞書登録も、「イス」で、イスラム教とイスラエル、
〉「パレ」でパレスチナ、「おう」でヨーロッパ、「べい」でアメリカ、「ふつ」でフランス、「どく」でドイツと近眼の独眼龍さん等が入っています。
パレスチナが登録されているところはさすが。
〉中学生で、唐詩で中国に!! 渋すぎ!
…そうか、渋いか…。今まで自覚がありませんでした。
それは国語の先生の説明がうまかったからです。
弧帆の遠影碧空に尽き
唯見る 長江の天際に流るるを
といえば、中国の川は向こう岸が見えないほど広くて、船の陰がポツンと浮かんで、それがどんどん見えなくなっていって…
という説明をしてくれて、その情景を思い浮かべました。
それから「中央アジア」というと渋くなるかもしれませんが、「シルクロード」というロマンチックな言葉があるんですね。私はこの言葉はそれこそ手垢がついてしまった割りに実態不明な言葉なので、歴史の専門分野としては使いたくないんですが。でもこの言葉ならポピュラーですよね。
〉私も10代であったかそれ以前か、バビル2世に夢中で「バビル様が住んでいる場所を調べる!!」と騒いでいたけれど、それはイラクなんですねー 今やバビル様の故郷が・・・心が傷む・・・ イラクに行きたい〜と祈念しておりましたのですが。
〉ウルのジグラッドなど調べに調べて・・・あの中にコンピュータがあるのか・・と妄想しながら・・・
…なんか、違うような気が…。でもゴッドマーズもあちこちの遺跡にいるんだっけ。
〉〉でもフランスも好きだし、世界文学全集も愛読してるし、西洋史にも興味を持ち始めていました。
〉〉それで高校へ行ったら図書館が充実していて面白い歴史の本がいっぱいあったんです。それであの時代もいい、この時代もおもしろい〜とフラフラしてました。ですからどこが専門、みたいにしぼれなかったんですが、ある時「中央アジア」という世界があることを知ったのです。その瞬間「ここだ〜〜〜!」と思いました。もう理屈抜きです。私はそこにたどり着くように定められていたのです。
〉フランス革命もオスカル様も、中央アジアに勝てなかったのですね。
うう、そうなんです。フランスも大好きなのに。初めてフランスへ行ってパリの街を散策したときは、もう浮かれて浮かれてハイになっていたのに。高校生のときにパリのガイドブックを買って、それ以来地図の上でパリの街を散策して地理もばっちり!なぐらい好きだったんですけどねえ。
〉そもそも自分、異端審問や魔女狩り関係は、非常〜〜に関心領域です。
〉『魔女とキリスト教』っていう本、すごく面白かったです。
〉ジャンヌダルクに同行したジルドレエ侯は、今で言う幼児虐待の犯罪者ですが、
〉どういう人間がそういう人間になり得るのか、と考えれば、
〉特別、過去のことではなく、現代だって共通していると思っています。
ふむふむ。魔女や異端審問は、それこそ多民族、多宗教が当たり前ではなくキリスト教のみが絶対だという思想の産物ですね。
〉魔女狩り問題も、ナチス時代ののファシズム問題や、アメリカのマッカーシズム同様、
〉人が集団になることによって発生する狂気、という点で、社会心理的に同じ現象だと考えています。
戦争中の日本も…。
〉〉欧州統一教科書でフランスとドイツがもめてたそうですし。
〉ホントに仏・独関係というのは面白いです。
〉アジアでは、日中、日韓、中韓も同様と思います。
仏独はおもしろいですが、日中、日韓は難しいですね。
〉〉ナポレオンもフランスでは英雄ですけどドイツでは侵略者ですからね。イギリスではナポレオンを破ったネルソンが英雄ですし。
〉おおお、提督閣下・・・ トラファルガーはお疲れ様でした・・・・
〉あ、私、ナポレオンもすごいと思っているんです。
〉ファンになるのは、個人が基準です。
〉背負っている国家、組織ファンにはならないほうです。
〉杏樹さんは、ファンの人物いますか? あ、また長引く・・・
〉いいんです、ご返答は3日後くらいで・・・
もしやネルソン、好きでしたか。
私のいとしい人は…マルコ・ポーロです。それも「マルコ・ポーロの冒険」の。おかげで東方見聞録も読みました。
あとは諸葛孔明様。中国ドラマ「三国志」でやられました。ああもう「軍師さま〜〜〜」です。晩年アホの劉禅に振り回されて、それでも忠義を尽くす姿が痛々しい、おいたわしい。
〉〉パトリックデー!アラン諸島まで!
〉〉うわぁ〜〜〜…(気が遠くなっている)
〉はっきり言って、英語なのに英語だっていうことがすぐにわからなかったです。
〉観光客の私に、いろいろ話し掛けて説明してくれるのを聞いていて、
〉どうしよう、英語でお願いします、っていつ言おう、と思っていたら、
〉「あ、・・・これは英語だ!!!」と判明したという。
ということは、ゲール語なまりですか?
〉〉…でもチクワさんのように入部あるいは見学希望者がいたらどうしましょう。
〉〉チクワさんが上記の本をどれか読んで感想を書いてくれたらそちらにぶら下がるとか。
〉下に見学の投稿をいただいておりますし、
〉いつ、どんな方がご覧になって、多読のハナシと結びつくかわかりませんから、
〉当面、楽しい部活はこちらで展開させていただきたいです。
ということですので、また部活を延長してしまいました。
〉休み休み・・・
〉それではおやすみなさい・・・ なんかないかなー ハッピーヒストリーとか、うーん、それはダサい。うーん、今日はあきらめます。
うーん、難しいですね。私も思いつきません。akoさんはHappy Readingに戻ったようですが。
それではおやすみなさい。
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