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6249. Re: それなら本当は「精読」も見直されてほしい・・・
お名前: チクワ
投稿日: 2003/12/17(16:47)
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酒井先生、こんにちは。チクワです。
大学のことでお忙しかったのに、お返事をいただきまして
ありがとうございました。吉祥寺サードの会、残念でしたね。
〉うーん、精読から離れて5年以上になるので、
〉チクワさんの上の質問を読んであらためて考えたら、
〉精読って何か、よくわからなくなった。
せ、先生!そうなんですかあ?
〉(と、時間をかせぎながら、「精読ってなんだっけ?」って
〉考えております)
〉現代文の読み方に近いか?
〉ちょっとはね・・・ (実はまだ考えている)
がんばってくださあーい。
〉精読=和訳つきというのが世間の常識でしょうけど、
〉チクワさんが言うように、あれは実に本筋をはずれた、
〉意味のないものですね。子どもたちを英語嫌いにさせるだけ。
私はこの「世間の常識」がこわかったのです。
酒井先生が「時間的な制約がある場合は、精読も」と
おっしゃることで、それを聞いた「時間的制約のある人」が、
いままでの常識にのっとった、それぞれの人がそれぞれに
お馴染みの精読に走るのでは・・・と。
それで、「精読も見直されてほしい」と思ったのでした。
〉翻訳にはスラッシュ・リーディングみたいなことも必要かも
〉しれませんが、翻訳家をめざすのではないかぎり、
〉ぼくの造語である「状況訳」をすべきではないかと思います。
〉つまり、その文で描かれている内容全体を日本語で表したら
〉どうなるかという訳です。
この「状況訳」ってよさそうですね。この線でいってみたいです。
〉精読に近い授業を考えたことがあるのです。
〉電気通信大学の3年生向けに、多読でつちかった「いい加減読み」を
〉論文の読み方の訓練(輪講といいます)にどうつなげるか、という
〉授業だったのですが、実際は授業計画だけで、実行はしませんでしたが、
〉最近のぼくの授業でいちばん精読に近いと思うので、おおよその
〉ところを紹介します。
〉まず、BBCの科学番組のウェブサイトから英文をダウンロードします。
〉その中でもやさしそうなのを選んで、学生には授業中に渡して、
〉その場でざっと読んでもらい、「辞書を引くとしたらどの語だと
〉思うか」ということで、数人で相談する。しばらく相談した後、
〉各グループに、「どの語を辞書で引くか、なぜその語なのか」を
〉発表させる。グループごとに違いがあったら、どっちが妥当か、
〉簡単に討論する。そこにぼくの意見も言って、絞りに絞った語だけを
〉英英辞典で調べる。その上で、(たぶんそのころにはもう読んだ記事の
〉内容もほぼわかっていると思います)その記事の要点、大事な点、
〉学生一人一人が興味を持った点をはっぴょうしてもらい、
〉終わる・・・
〉まあ、これがぼくの「精読」の授業ですね。
〉訳すことはしません。その代わりに、キーワードはどれかを
〉話し合いながら、英文の意味を正確にとらえていく。
〉訳さなくても、こういう作業を続けていけばこまかい(大事な)点も
〉正確に理解できるようになると思うのですが・・・
やっぱり和訳も文構造の分析もありませんね。
また、このような訓練をすることで、多読読みをするときに
めったなことでは止まらない、ひっかからないように
なれるのでしょうね。これは多読に役立つ精読と言えそうですね。
多読の先生に、何を「精読って」などと質問してるのか、私は??
と、ちょっと考え込んでおりました。
どうも、ありがとうございました。
〉名古屋オフ会も楽しかったようですね!
〉チクワさん、また会いましょう! それも近いうちに?
あ、先生!この近いうちにっていうの、先生のご予定が分かったら
なるべく早くお知らせくださいね〜。
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