Re: 2.2種類のスタートパターン。飛ばし読み及び慣れだけでは壁が来るだろうこと。

[掲示板: ゼロからスタート!まずは10万語! -- 最新メッセージID: 10127 // 時刻: 2024/11/23(21:20)]

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6190. Re: 2.2種類のスタートパターン。飛ばし読み及び慣れだけでは壁が来るだろうこと。

お名前: 杏樹
投稿日: 2003/12/12(00:15)

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mariaさん、こんにちは。

上でレスさせていただきました杏樹です。

〉以前村上春樹が翻訳をしていくうえで彼の問題は英語力がないことといっていましたがわかる気がする。やはり読んでいくだけの行為では突き当たる何かがあるようにも思うのです。まだわからないけど。英語力。語彙。それが底辺にある程度ある人とない人では勉強の仕方はやっぱり違うのではないでしょうか。

英語力のある人とない人の違いは、といえば、まずPGR0でも難しい、というレベルの人のためにOxford Reading Tree(ORT)というシリーズがあります。そこから始める人もいますし、PGR0から始める人もいます。そして英語力があればOBW0→PGR1→OBW1→PGR2、と、どんどん進んでいけばいいですし、それぞれ何冊読むかはその人の英語力次第です。それが多読法の「勉強の仕方の違い」です。

〉ナルニアは語彙は大して難しくないのです。飛ばして困る語もありますが、文章を理解するのがわりと難しく感じています。(GRの弊害?うそうそ)まあ、私はただ読んでいればっていうだけではない何か壁はあると思う。大きいのは発音を間違えて覚えてしまったり。語の意味を勘違いしてしまったり。読んでいけば何時かわかるようになるかもしれない。でもそれは数百万語程度じゃすまないはずです。PBだけでもないかも。ネイティブの読んでいる量からして。私は平行して語彙やわからないことを調べるという基礎はやれればやっていきたいと思っています。まあ、面倒だなあと思ってます。まあ読むことを止めてはいけないということですよね。調べてしまうがうえに読むのをストップしてしまう人がいるからといって、調べる事が駄目だということにはならないだろうと思うわけです。

「壁に突き当たる」のは語彙力のせいではありません。私は多読前に辞書を引きながら英語の本を何冊か読みました。それでわかったのは、文章が理解できないといくら辞書を引いてもわかるようにはならないということです。単語ひとつひとつの意味がわかっても、わからない文章はわかりません。「ナルニア」が語彙が難しくないのに理解しにくいのは、まさしく文章を読む力が足りないからです。辞書を引いてわかるなら、それはわかる程度の文章だったということです。

多読をすればこの「文章を読む力」がつきます。ですから「辞書なしでわかる」レベルから始めることが大切なんです。やさしい文章を辞書を引かずに読めばその分たくさん読めます。たくさん読めば文章の理解力が上がります。文章の理解力が上がれば読む本のレベルも上がります。

ではわからない単語がどうしてわかるのか?という疑問に対してはこういう証言があります。ここのKianさんのレビューを見てみてください。いつその単語を覚えたのか?と聞かれても、多分わからないと思いますよ。「いつのまにか知ってた」ということになるのではないでしょうか。

[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S015010]

そしてもしこの多読法で「壁を感じるに違いない」と思われるのでしたら、実際に実行してみて、壁を感じた時に報告していただけませんか?多読法はまだまだ発展途上です。多読をした人それぞれ掲示板で意見を交わしたりしていろいろな方法や理論が生み出されています。実は多読をしている人はみんな酒井先生の実験台なんですよ。でも英語の本が読めるようになって、喜んで実験台になっている人が多いのも事実です。

レベル上げの時などに壁を感じたり行き詰まったり停滞したり、色々な経験をしてきた人はいます。しかし壁を感じた人の中で「やはり辞書を引いたり調べ物をしないと英語は読めるようにはならない」という結論を出した人は今のところいないようです。
もしmariaさんがこれから多読を進めて壁に突き当たったら、そして辞書を引くことで解決できたなら、それもひとつの意見として報告してみてはいかがでしょうか。

ところで「速読」ですが、日本語の速読なら習ったことがあります。英語は知りませんが、応用できると思います。速読は単なるスピードアップではなく、一度に何行か、あるいはページ全体を見渡して読み取る訓練です。


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