日経 Biztech 朝刊 に記事がのりました

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1102. 日経 Biztech 朝刊 に記事がのりました

お名前: 古川 昭夫 http://www.seg.co.jp/fakio/
投稿日: 2002/9/26(10:56)

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日経 Biztech 朝刊(約20万部配信)
に酒井の英語学習の記事が
配信されましたのでお知らせします。

なお、sssのHPへのアクセス数は
今までの1日平均1100が
午後11時現在で 10000を越しました。

<URL:http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/shiten/208149>

SSS 古川

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仕事で読まなきゃならない英語で頭痛がしなくなる日


 BizTechの編集者として、外国企業の発表文(プレスリリース)やWebサイトなど、
仕事上の必要に迫られて英文を読む機会は多い。しかし、どちらかというと英語は苦
手な私にとって、大量の英文を読むことはかなりの努力を強いられる。

 そんな私だが、毎朝の通勤電車の中で、朝刊に目を通し終えると、かばんの中から
英語の本を取り出して読むようになった。この英語で書かれた本、普通の本ではなく
“Graded
Readers”という特別な種類の書籍だ。英語学習のために作られたもので、使われて
いる単語の種類、主要な構文、ページ数などが限られている。現在、私が読んでいる
Graded
Readersの英語のレベルは、中学校3年生が使っている英語教科書とそれほど違わない。

●量をこなせばいつのまにか力が備わる

 Graded
Readersのことは、SSS英語学習法研究会のWebサイト(http://www.seg.co.jp/sss/)
で知った。この研究会が唱えている学習方法は、大量に読むことで、実際に使われて
いる生きた英語を体に取り入れるというもの。読んだ語数が延べ約100万語を超える
と、英語が自然に身につくと説明している。

 その教材に使われているのがGraded
Readerなのだ。1冊の中に出てくる主な単語の種類と文法事項を制限し、本文の量、1
ページの体裁などを調整し、辞書なしでも読めるよう工夫してある。Penguin、Oxfor
d、Heinemann、Cambridge、YOHANなどから出版されており、その内容は、レベルに合
わせて特別に書かれた物語から、実際の有名な作品の書き直し、最近の映画を読み物
にしたものなどさまざま。

 主要単語数は、少ないもので200語、多いのは3800語。この間は100語から300語刻
みでレベル分けされており、各社のGraded
Readersを組み合わせることで滑らかに語数の階段を登っていくことができるという
。自分のレベルと興味のある内容で読む本を選んで、英文を大量に読み進めるという
わけだ。

さらにGraded
Readersを読む際には、(1)辞書は引かない、(2)わからないところは飛ばして前
へ進む、(3)つまらなくなったらやめる---ということが肝心だという。

●Webサイトと掲示板で学習法が広がる

 研究会を主催しているのは電気通信大学の酒井邦秀助教授。2001年6月に酒井氏は
仲間3人と研究会を設立、電気通信大学の英語授業、学習塾SEG(東京都新宿区)の高
校生クラス・社会人向けブッククラブなどでの実際の指導、そしてWebサイトを通じ
て活動している。

 昨年11月に開設したWebサイトは、学習法(生徒用、教師用)の解説、各社のGrade
d Readersの書評、掲示板などで構成されている。
 「これまでの英語学習法で挫折した人が多く、英語学習の駆け込み寺の役割を果た
している」(酒井氏)。酒井氏と研究会の3人がホスト役を務めており、寄せられる
質問はさまざまだ。「英検1級の方がGraded
Readersの200語レベルから始めて、100万語を読んでいる例もある」(酒井氏)という。

 Graded
Readersは、大型書店でもたくさんの種類がそろっているわけではない。このため研
究会では、各社のGraded
Readersをレベルに合わせてセットにした「SSS推薦英語多読セット」を用意している。
これはWebサイトの掲示板への書き込みがきっかけとなって生まれた。今年4月に日本
洋書販売配給が販売を始め、今では5段階の9セットが用意されている。酒井氏によれ
ば、「30歳代と40歳代の方からの注文が中心」だという。

●50万語を超えたところで「英語が読める」という快感

 実際、私は5月中旬から9月中旬までの4カ月間で延べ約50万語を読んだ。200語レベ
ルから700語レベルを中心に、合わせて約120冊である。さらに100万語を目指して、
読書を続けているところだ。

 さてその効果はというと、最近は仕事で英文を読むことが前ほどは苦痛でなくなっ
てきたのである。英文が読める眼になったということか。分からない単語が出てきて
もずんずんと読み進み、構文解析などせずに内容が理解できるようになった。以前は
分からない単語が出てくると英和辞典を引っ張り出してきたが、その必要がない。海
外企業の発表文も、以前よりは気持ち良く、それなりに読みこなせるようになった。

 読むだけではない。最近では、ケーブルテレビで視聴できるBBCのニュースの一部
、Discovery
Channelで興味がある分野の番組の一部が分かるのに気が付いた。言葉が固まりにな
って聞こえてくるという不思議な感覚だ。

 Graded
Readersに不満もある。内容が物語、小説が中心で、私にはおもしろくないと思うこ
とが多い。私はノンフィクション、科学分野の話が読みたい。酒井氏によると、「版
元と話をすると、大人がGraded
Readersを読むことを想定していなかった。このため総単語数が少ないレベルには、
物語が多い。もっとGraded
Readersの需要が高まれば、大人向きの内容の書籍を増やして欲しいと要求できる」。

 さらにコストと時間の問題もある。Graded
Readersの値段は1冊当たり500円から1000円。ひとりで100冊読むと本代で5万円以上
かかる計算だ。また私が読書に使えるのは、通勤時間の往復約2時間だけ。この4カ月
はGraded
Readersを読み続けたので、逆に日本語の書籍を読む機会がほとんどなくなってしま
った。これは日本語の編集を生業としている私には問題かもしれない。

 次の課題は音だ。インターネットラジオ、MP3プレーヤで英語を聞くことに挑戦し
ようと考えている。同時通訳のイヤホンをつけずに、英語の記者会見を理解できる耳
を育てるのだ。(佐藤 昭彦=BizTech副編集長)

■関連情報
・SSS英語学習法研究会のWebサイト http://www.seg.co.jp/sss/


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