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8987. 【Hanahou倶楽部】第13回活動報告&しお&Kianのディック・ブルーナ・ハウス探検記第2弾!
お名前: ポロン
投稿日: 2006/4/20(17:44)
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こんにちは。ポロンです。
恒例のHanahou倶楽部例会のご報告です。
いづこさんが初めて参加してくださり、みんな
ニコニコ顔のなごやかな例会でした。
今回は、たーくさんの本の紹介があるだけでなく、
オランダからのリポート、しおさん&Kianさんによる
『ディック・ブルーナ・ハウス探検記 第2弾』もある
豪華バージョンです!!
是非、最後まで読んでくださいねー。
では、まず目次から。
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【目次】
☆第1章 Hanahou倶楽部 紹介絵本
Elephant Elephant (あおむし)
A Cache of Jewels and Other Collective Nouns (あおむし)
Alphabet Puzzle (たんぽぽのわたげ)
The Golden Egg Book (いづこ)
Starry Messenger (いづこ)
So You Want to Be President? (葉っぱ)
The Gardener (パピイ)
The Library (パピイ)
Sylvester and the Magic Pebble (hiro)
The Comic Adventures of Boots (夜行猫)
Sheep in Wolves' Clothing (夜行猫)
Kat Kong (夜行猫)
Two Little Trains (ポロン)
☆第2章 ★しお&Kianのディック・ブルーナ・ハウス探検記 その2★
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第13回 Hanahou倶楽部 報告
日時:4月13日(木)10:30〜13:00
場所:横浜駅近辺
参加者:8名
いづこ、たんぽぽのわたげ、葉っぱ、パピイ、あおむし
hiro、夜行猫、ポロン
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紹介した本(BT:ブックトーク、ST:読み聞かせ)
■Elephant Elephant / Francisco Pittau , Bernadette Gervais (ST)
ISBN: 0810936992
ゾウをネタにこれでもかと反対語を説明してくれる絵本。
すべてをゾウでやりたおしています。(笑)
big-smallは良いとしても、何もゾウでup-downしなくても・・
かつて酒井先生を唸らせたsmart-stupidは必見!?
(あおむし)
■A Cache of Jewels and Other Collective Nouns / Ruth Heller (BT)
ISBN: 0698113543
集合名詞の絵本。a flock of sheepやa school of fishくらいは
知っていても、a parcel of penguinsとか a pride of lionsなんて
知っていました?絵もきれいなちょっと楽しい絵本です。
(あおむし)
■Alphabet Puzzle / Jill Downie (ST)
ISBN: 0862642051
AからZまでのアルファベットからはじまる言葉を絵にしてならべた
アルファベット絵本です…が、そこに一工夫が。
左のページに『A is for ○○』
右のページは、四角く穴があいていて次ページの絵の一部が見えていて
『B is for ?』ときいてきます。
AとB,CとD、、、と二文字ずつ関連のあるものの組み合わせになっていて、
素直な答えあり、「え!それ?」というような答えあり。
色鉛筆のタッチのやわらかいやさしい絵の本です。
(たんぽぽのわたげ)
■The Golden Egg Book / Margaret Wise Brown , Leonard Weisgard (ST)
ISBN: 0307135020
うさぎが卵を見つけました。中に入っているのは何だろう?揺すってみよう、押してみよう
・・・卵の中身の正体は?そしてうさぎの運命は?(笑)
「繰り返し」があるんですが(といっても一度だけ)、それが同じ繰り返しでなく、
ちょっと状況に変化がありまして、そこが笑えます。
300語ちょっとで、読み聞かせに良い長さ。私も挑戦させていただきました。
クラシカルな派手絵です。昔は良かったねー、はなやいでいて、という感じ。(←わからん・・・)
Amazonでしょっちゅうお薦めされていて気になっていたのですが、中身がわからず
躊躇していました。となり町の図書館でばったり出会ってヒトメぼれ♪連れ帰りました。(笑)
(いづこ)
■Starry Messenger / Peter Sis (BT)
ISBN: 0374371911
正式タイトルは、
Starry Messenger: A Book Depicting the Life of a Famous Scientist, Mathematician, Astronomer, Philosopher, Physicist Galileo Galilei
と、いいまして、ガリレオ・ガリレイの科学の業績や、人生のことを描いた本です。
芸術的な、歴史を感じさせるタッチの美しい絵です。
地動説が教会に受け入れられず、裁判にかけられるときの心象風景なども見事に描かれています。
本文(=ちゃんと読んでもらうつもりの文←何て言い方?理由は後述。)は550語くらいなのですが、
絵の中や、余白にも追加の情報が書いてあり、それも読むと・・・倍くらいかな?
すみません、数える気がしません・・・。(爆)
手書き風の筆記体のつぶれたような小さい字で、うねって書いてあったり、うずまきにしてあったり。
読むには本を回転させて・・・。ああ、大変。なかなか面白いことが書いてあるんですけどねー。
(読んでもらう気、あるのかー?でも、絵の芸術性の一端を担っているのかも?)
同じ作者で、ColumbusやDarwinの絵本もあるようです。
Madlenkaのシリーズも結構ファンがいますよね。
(いづこ)
■So You Want to Be President? / Judith St. George , David Small (BT)
ISBN: 0399234071
堅苦しい歴史の話から離れて、この本であなたも大統領通に!
アメリカ人ばかりではなく、私たちにも楽しめる本です。
大統領になるといい事って?
プールにボーリング場、映画館まであるホワイトハウスに住める・・・
ダンスの下手な大統領もいれば、14歳まで、字の読めなかった大統領も。
丸太小屋で生まれた大統領は7人。 あなたも将来は大統領!?
エピソード満載です。
(葉っぱ)
■Gardener, The / Sarah Stewart, David Small (BT)
ISBN: 0374325170
大恐慌後の長引く不況の中、パン屋を営むおじさんの家に預けられた、
植物を育てるのが得意な女の子のお話です。
主人公の前向きな姿と、おじさんや周囲の人とのふれあいなど
とても良いお話ですが、絵がまた素敵です。
私は中でも、扉絵が好きです。
春を感じさせるような、暖かさを感じます。
ということで、今月持参しました。
絵本報告37で紹介されて購入したものです。アトムさん、ありがとう。
また、紹介はハードカバー版のものでしたが、ペーパーバック版(ISBN: 0374425183)
もあります。ただ、私が紹介した扉絵はハードカバーの方がタッチが良いそうです。
(パピイ)
■The Library / Sarah Stewart, David Small (BT)
ISBN: 0374443947
幼い頃から、本が大好きで、逆立ちをするときも、買い物に行くときも、
掃除機をかけながらも本を読むと女性、Elizabeth Brown(実在)の話です。
これを読んだ時、読書ってほんとうに良いこと?って疑問を持ちましたが、
あおむしさんから、この主人公は単なるネクラではないことが、
絵から読み取れることをうかがい、絵本の良さを再認識しました。
おまけ(この本を読む人へのクイズ)
ほとんどの頁に描かれている、テディベアを探してみてください。
第二のElizabeth Brownを探してみてください。
「ハッピーな2006年のための本」の投稿で紹介され購入しました。
みぃみぃさん、あおむしさん、ありがとう。
(パピイ)
★葉っぱさん紹介のSo You Want to Be President? と、
ハピイさん紹介のThe Gardener、The Library の3冊は、
同じイラストレーターの絵なんですよ!
The Gardener をご存知の方も、So You Want to Be President? は
ごらんになったことがないのでは?
楽しい絵本ですよ♪(ポロン)
■Sylvester and the Magic Pebble / William Steig (BT)
ISBN: 0671662694
珍しい小石を集めるのが大好きな
ロバのシルベスターが、魔法の小石を拾います。
そして、大変な事がおこります。
どう大変なのかは、ぜひ読んで見てください。
シルベスターのお父さん、お母さんの愛情が痛いほど
伝わってきて、
結末はどうなるのか、ハラハラしてしまいます。
でも、最後には読んでよかった〜と思える
素敵な1冊です。
(hiro)
■The Comic Adventures of Boots / Satoshi Kitamura (BT)
ISBN: 0099456230
イギリス在住の日本人きたむらさとし氏のコミック絵本です。
3つの話が収録されており、どれもアドベンチャーというよりネコによるドタバ
タコメディという感じの軽いものです。
この、きたむらさとしネコも含まれている「人気の絵本の動物」のイギリス切手
セットと共に紹介しました。
(夜行猫)
■Sheep in Wolves' Clothing / Satoshi Kitamura (BT)
ISBN: 0099610817
きたむらさとし作品はコミックだけではありません。
オリジナル絵本も洒落が効いています。
オオカミに騙されて羊毛を取られてしまった3匹のヒツジ。
果たして無事に取り返すことができるのでしょうか!?
私が紹介するからには、もちろんネコが登場します。
(夜行猫)
■Kat Kong / Dav Pilkey (BT)
ISBN: 0152049509
Captain Underpantsの作者によるパロディ絵本です。
ストーリーは映画「キングコング」に準じています。
映画のパンフレットのようにキャストの紹介などが載っており、フルカラーの絵
は写真の切り貼り(コラージュ)で出来ています。
(夜行猫)
■Two Little Trains / Margaret Wise Brown , Leo and Diane Dillon (ST)
ISBN: 0060283769
Margaret Wise Brown/文のかわいい絵本。
絵も実によくて、私のお気に入りです♪
お話はシンプル。二つの列車が、西へ向かって走ります。
野を越え山を越え、トンネルを抜け鉄橋を渡り、雨の中、
雪の中、パフパフ、チャグチャグ、走ります。
この二つの列車、絵を見ると一方は実は……
いったい何?と思われた方、是非手にとってごらんになってくださいね。
(ポロン)
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★しお&Kianのディック・ブルーナ・ハウス探検記 その2★
この3月、オランダのユトレヒトにある、ディック・ブルーナ・ハウスに
Kianさんと行ってきました。
展示は1階と2階に分かれており、1階の様子については、Kianさんが、
SSS大阪絵本の会第57回活動報告で紹介されています。
くわしくはこちらをどうぞ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=8937]
さて、2階への道をしおがリポートします!
1階の子どもたちが遊べるコーナーは、吹き抜けになっていて、2階へと
続く階段と、ガラス張りのエレベーターがあります。
エレベーターにはいって、ボタンを押すと上へと動き始めたのですが、
ボタンから手を離した途端、エレベーターが止まってしまいました!
「押し方が弱かったのかな?」ともう1回ゆっくり押したのですが、やは
り押している間だけ動いて、手を離すと止まります。結局ボタンを押し続
けて2階に上がりました。なんだかおかしくて、Kianさんと顔を見合わ
せて笑ってしまいました。
結局、このエレベーターは、ボタンで小刻みに上下できるようになってい
ることが分かりましたが、その意図はよく分かりません・・・。
2階の展示は、ブルーナさんがデザインした初期のポスターや本の装丁の
原画、下書き、手紙、スケッチなどが展示されています。
オランダに来るまで知らなかったのですが、ブルーナさんのご実家が出版
社で、ブルーナさんは装丁を担当していたそうです。ブルーナさんが装丁
したペーパーバックの中で有名なのが「Zwarte Beertjes」(Little Black
Bear)のシリーズ。Miffyのように、シンプルな色とデザインなのに、コ
グマの毛のふわっと温かい感じが伝わるのです。「どうしてなの?」とよ
くよく見たら、コグマのところはちぎり絵でした。それで、あの毛羽立っ
た感じがでていたのですね。あまり愛らしいのでミュージアムショップで
は、黒いコグマの絵葉書をさがして買いました。(もちろんMiffyの絵葉
書も買ってます。)
ほかにも、メグレ警部などの渋い推理小説のポスターや、読書週間のポス
ターなど、大胆なデザインと色遣いで、見入ってしまいました。
Miffy絵本の製作の過程を順を追って説明するコーナーもありました。
まず、鉛筆で下絵を書き、黒で縁取りをし、その下絵を透明なフィルムに
転写します。そして、ミッフィーちゃんのオレンジや白など、パーツにあ
う色紙をあわせて切り取っていく、切り絵方式です。黒いコグマがちぎり
絵なら、こちらは切り絵だったのですね!
ブルーナさんの作品だけでなく、ブルーナさんが影響をうけた芸術家の作
品についても、壁に大きく上映されており、ピカソ、マチスの作品などが
紹介されていました。
また、ブルーナさん自身が、製作について語っているビデオも視聴でき、
オランダ語、英語、日本語のどれかで聞けるヘッドフォンがついています。
ブルーナさんの肉声が聞きたくて、全然分からないのにオランダ語のヘッ
ドフォンでしばし聴き入りました。
さっきの小刻みエレベータで懲りたので、帰りは階段で下りました。この
階段の壁面いっぱいに、小さな電球がたくさんついていて、1階にあるス
イッチを動かすと、いろんな形に電球を光らせることができるんです。
ちょうど小さな子がおばあちゃんと一生懸命遊んでいて、淡い黄色、緑な
どが綺麗でした。
最後は出入り口そばのミュージアム・ショップでお買い物。私は上で書い
た絵葉書やカードをメインに買いましたが、おもちゃ、Tシャツ、バッグ、
ビデオ、DVD(これはKianさんお買い上げ)などもあります。銀のMiffy
やスプーンなどもあり、これらは、ガラスケースの中に大事に飾ってあり
ました。
最寄のユトレヒトの駅構内に、ブルーナというお店があります。これは、
ブルーナさんのご家族が経営しているお店なのです。ユトレヒト駅構内の
お店は書店ですが、オランダ内にあちこちあるお店は文房具店が多いそう
です。記念にユトレヒト駅構内の書店内をぐるっと回ってきました
以上、しお&Kianのディック・ブルーナ・ハウス探検記でした!
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
(後日談)
Kianさんは、先日の日曜日、もう1度ディック・ブルーナ・ハウスに出
かけたそうですが、日曜日はとても賑わっていて、平日には空いていなか
った1室が子どもたちのために開放されていたそうです。その部屋では、
Miffyはじめブルーナさんの絵のコピーがもらえ、色鉛筆、折り紙、はさ
み、のりなども用意されていて、工作できるようになっているそうですよ。
混んでいるのがネックですが、お子さんのいる方は日曜日に出かけると楽
しそうですね。じっくりデザインを鑑賞したい方はすいている平日がおす
すめです。
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オランダのディック・ブルーナ・ハウスを
タドキスト仲間で訪れるなんて、こんなことがほんとに
実現するんですね。
私もいつか必ず行ってやるぞー。
来月以降のHanahou倶楽部の予定は、以下のとおりです。
場所はいずれも横浜駅近辺、時間は10:30〜です。
ご興味のある方は、予定を空けておいてくださいね!
5月 9日 火曜日
6月 8日 木曜日
7月 6日 木曜日
▼返答