[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/11/24(00:07)]
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こんにちは。ポロンです。
急に寒〜くなりました。
ストーブのそばから離れられません!(>_<)
みなさん、風邪などひいてらっしゃらないでしょうか?
今月のHanahou倶楽部は、大阪絵本の会のぷーさんを迎え、15人の
タドキストが集まって、実にバリエーションにとんだ絵本の紹介となりました。
クリスマス絵本、かわいい絵本、静かな絵本、パロディ絵本、
つぼにはまる笑いを誘う絵本、
どれもこれも印象に残るものばかりです。
どうぞ参加者のみなさんの紹介文をごらんください。
(長いですよー。でも、読んでね。)
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第9回 Hanahou倶楽部 報告
日時:12月8日(木)10:30〜12:30
場所:横浜駅近辺
参加者:15名
やす、夜行猫、s-barba、さんぽ、じゅんじゅん、葉っぱ、パピイ
Ditto、ぷーさん、たんぽぽのわたげ、Julie、る〜る、メリーベル
しお、ポロン
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紹介した本(BT:ブックトーク、ST:読み聞かせ)
■Maurice Sendak's REALLY ROSIE starring the Nutshell Kids
/ Maurice Sendak , music by Carole King (BT)
ISBN: 006443138X
センダックのNutshell Library(4冊)とThe Sign on Rosie's Doorを題材にした
TVシリーズのシナリオ台本です。
マメ本4冊分の文と7曲の楽譜もついて、とってもお得です。
本の右肩にPierreのパラパラマンガを発見!
以前のHanahouで紹介したCarole KingのCDで
ナンセンスな世界をポップな歌で楽しむのが一番です。
(Ditto)
■Pat the Politician / Imagineering Company LLC, Melissa Hutton (BT)
ISBN: 0974889105
1940年にアメリカで出版されて以来、大人気の触って遊べる絵本
『Pat the Bunny』を下敷きにしたパロディ絵本です。
こちらで触られるのはアメリカの有名政治家の皆さん。
頭の中をのぞかれたりもします。
辛口の風刺にドキッとしたり、思わず噴出したり、
大人向きの絵本です。
(ぷーさん)
■My Little Louvre / Marie Sellier (BT)
ISBN: 2711844234
ルーブル美術館を紹介する絵本です。
右ページには作品の写真が、
左ページにはその作品に関する文章が掲載されています。
文は作中人物の呟きだったり、簡単な作品紹介だったりと様々ですが、
意外な視点を教えてくれ、子供向けとはいえ、あなどれません。
他にオルセー美術館、ピカソ美術館、ギメ美術館、クリュニー美術館版があり、
それぞれフランス語と英語で出版されています。
フランスアマゾンでのみ取り扱いがあるようです。
(ぷーさん)
■What Can a Hippopotamus Be? / Mike Thaler, R. Grossman (BT)
ISBN: 0434965960
かばくんが、「ぼく、消防士になれるやろか。」「ふなのりは、どうやろか。」
と次々といろいろなものに挑戦するのだけど、み〜んな「NO.」
やることなすこと、ことごとく失敗するけれどもこのかばくんはめげません。
あせらず、のんびり「take it easy」=「ぼちぼちいこか」とハンモックにゆられてます。
実はこの本、この「ぼちぼちいこか」(今江祥智やく/偕成社)というタイトルで翻訳されている
のですが、ここまでハマるか〜!と感動するほど愉快な関西弁で訳されています。
ぜひ、こちらと合わせておたのしみください!
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/403201230X/sss-22/]
(たんぽぽのわたげ)
■The Night Before Christmas / Clement C. Moore, Christian Birmingham
ISBN: 1857937171
私は毎年1冊ずつクリスマス絵本を買うのが楽しみです。いつもは日本語の
本なのですが、この年はたまたま絵がとってもあったかでちょっと豪華な感じの
大型本でお部屋に飾るのにいいなと思って選んだこの本でした。
すてきですよ。
文は、めちゃポピュラーなClement C. Mooreです。それにしても
サンタのそりが8頭立てで、トナカイ1頭1頭にちゃんと名前がついてたなんて、
みなさん、知ってました?
「そらいけ ダッシャー! それいけ ダンサー!
そらいけ プランサー! つづけ ビクセン!
とべ コメット! とべ キューピッド!
とべ ドンダー!つづけブリッツェン!」
(クリスマスのまえのばん/わたなべしげお訳より)
(たんぽぽのわたげ)
■The Bracelet / Yoshiko Uchida, Joanna Yardley (BT)
ISBN: 069811390X
日系アメリカ人ものを2冊紹介です。
第二次世界大戦中に、敵国民として砂漠の収容所に入れられた
作者自身の体験を基にした絵本です。
収容所へ出発する朝、近所の白人の女の子にブレスレットをもらいます。
名札をつけて電車に乗る当時の様子がわかります。巻末に年表あり。
同じ人間なのにというメッセージのためでしょう、
西洋風の顔立ちの絵になっています。
(Julie)
■Home of the Brave / Allen Say (BT)
ISBN: 061821223X
けぶる夢のような本です。
河下りで転覆し意識を失った男は洞窟で目を覚まします。
光の射す梯子の上には、外の砂漠の景色が広がり、
名札をつけた子供たちが立っています。
連れて行かれた先には、収容所のバラックが並んでいました。
こちらの絵は、記憶の底に沈んでいるような
泥臭い日本人の顔です。
(Julie)
■Guess How Much I Love You / Sam McBratney, Anita Jeram (ST)
ISBN: 074455439X
大きなうさぎと小さなうさぎ、仲良しの2匹が、
どんなにたくさん相手のことを好きか、満足のいく表現を一生懸命捜します。
友達のことを大好きにいられる幸せが伝わってきます。
(る〜る)
■5,000-Year-Old Puzzle / Claudia Logan, Melissa Sweet (BT)
ISBN: 0374323356
「コラージュ絵本」です。ツタンカーメンのお墓が考古学者によって発掘された、
2年後の設定で、両親と共に新たな発掘に出かけた少年が主人公です。
発掘の大変さや、発見から大きな謎解きが少年の日記形式で展開されます。
現地から友人に送った手紙や、発掘された品物の写真、お札などが紙面を
いろどり、物語を読む以外にも、それらをながめているだけでも楽しめます。
また、ヒエログリフ(古代エジプト文字)のアルファベット対応表もあり、
貴方の名前が象形文字で書けます(笑)
(パピイ)
■Mister Seahorse / Eric Carle (BT)
ISBN: 0399242694
おなかの袋に卵を抱え、赤ちゃんが孵化するのを楽しみに待ちながら、
海の中をゆら〜り、ゆら〜り散歩しているタツノオトシゴのパパ。
いろいろな海の生き物が、フィルムの仕掛けの中から現れてきます。
エリック・カール独特の魅力あふれる色使いと、タツノオトシゴパパの、
孵化を楽しみに待つ温かい気持ちと誇らしさ。
他の生き物の出会いを通して私たちをいっそう温かい気持ちにしてくれます。
Laura Ingalls Wilder Award 受賞作。 2004年の作品で、邦訳はみつかりません。
(葉っぱ)
■Mummies(June 2005)
KIDS DISCOVER 社からの、アメリカの小学生向き月刊雑誌です。
わずかA4版20ページ程のペラペラな雑誌ですが、
充実した写真に目が釘付けになります。
この号は、ミイラ特集なので、エジプトを始め、エスキモーの子ども、
シベリアのマンモス、そしてレーニンまで紹介されています。
テーマは月変わりで、自然科学、社会事象、歴史、人物と、楽しませてくれます。
国内での取り扱いは、『海外雑誌ドットコム』です。
[url:http://www.kaigaizasshi.com/kids.html]
KIDS DISCOVER 社からの直接だと購読料は半値以下で済みますが、
日本の企業のようにきめ細かい対応ではないようです。
(葉っぱ)
■I Am Not Sleepy and I Will Not Go to Bed / Lauren Child (BT)
ISBN: 1841210781
邦題『ぜったいねないからね』
初めて、絵本の会(なんと大阪!)というものに参加した時に、
はねにゃんこさんから、このシリーズ本を紹介してくれました。
I Will Not Ever Never Eat a Tomato / Lauren Chaild (書評あり)
邦題『ぜったいたべないからね』
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=4423]
わたしは絵本なんて全然分からなくて、表紙に惹かれて買った本だったけど、
この本が持つ素敵な世界を紹介してくださったことで、
絵本の世界に一歩近づくきっかけになった想い出深い本です。
そしてシリーズ2冊目になる、今回の本では、
Lola を寝かしつけなくてはならない Charlie はあれこれ駆使して大奮闘!
でも、Charlie があー言えば、Lola はこー言うで、寝る気配は全くなし!
押し問答はどんどんエスカレートしていきます。
お兄ちゃんを困らせるのが大好きな(って見えちゃう〜)妹 Lola と、
そんな彼女を辛抱強く面倒を見る、兄 Charlie のちょっと不思議なお話しです。
全てコラージュになっているになっているこの絵本は、
見ているだけでも楽しいです!
#あの時の大阪絵本の会でぷーさんと初めてお会いしたので、
#今回はこの本にしました!また遊びにきてねー!
(じゅんじゅん)
■Diary of a Worm / Doreen Cronin , Harry Bliss (BT)
ISBN: 006000150X
たぶん小学生?のWorm君の日記です。学校生活、親友のSpider君との
やりとり、将来の夢などを綴ります。ふつうの小学生がムシだったら、
こうなんだろうな〜と思わず吹き出す面白さ!裏表紙のWorm君の絵に
も注目ですよ。
(しお)
■Christmas in the Country / Cynthia Rylant , Diane Goode (BT)
ISBN: 0439073340
Cynthia Rylant自身の子供時代の体験がベースになっている作品です。
祖父母と暮らす女の子が描く田舎での春夏秋冬、そしてクリスマス。
つつましく素朴な生活のなか、家族で静かに迎えるクリスマスの風景。
優しい絵とともに、読む者の心をあたたかく包んでくれます。
(さんぽ)
■The Polar Express / Chris Van Allsburg (BT)
ISBN: 0618477977
12月なので、クリスマスの絵本をご紹介。
本、カセット、CDと物語中にでてくるサンタさんからのプレゼントが一緒に入っているスペシャルセットです。
夢のあるストーリーもさることながら、絵がすばらしい!
雪の中を北極にむけて進んでいく”Polar Express”の汽笛の音が聞こえてくるような気がします。
昨年映画になったポーラエクスプレスがDVDとして発売されています。
こちらも、原作とは一味違いますがとってもオススメ!
(s-barba)
■Willy's Pictures / Anthony Browne (BT)
ISBN: 0744582407
名画と言われる絵画もウイリィにかかると皆サルに。
16の名画のパロディが楽しめます。
更に、8枚の名画の一部が隠れています。
(夜行猫)
■Husherbye / John Burningham (ST)
ISBN: 0224046489
眠る前に、ちょうど良い一冊です。
静かに、あらゆる生き物が眠りに落ちていきます。
今日一日、一生懸命、頑張りました。
明日、又、夜が明けるまで、
静かに、静かに Husherbye……
この作者の左右のページの使い方が面白いです。
左ページは、白地に文字と色のつかない絵。
右ページには、色彩豊かに全面に絵が描かれています。
この作品だけでなく、他の作品も同様に、左右ページを
使い分けています。
参考までに
Come Away from the Water, Shirley
Mr. Gumpy's Motor Car
Granpa
(やす)
■The Children's Illustrated Bible / Selina Hastings, Eric Thomas (BT)
ISBN: 0892213329
12月はクリスマス。クリスマスはキリスト教、ということで持参した、
新・旧約聖書の解説本です。
絵本ではありませんが、全ページにとてもきれいな挿絵があり、それを
ながめているだけでも楽しめます。解説文も子供向けになっていますが、
小さな文字でぎっしりと書いてあり、全部読むのはとても大変です。
多読をしている時、聖書からの引用や出来事を、調べるのにも役に立つと
思います。
(パピイ)
■Tuesday / David Wiesner (BT)
ISBN: 0395551137
なんじゃ、こりゃ!?の一言です。
夜になって、人々が眠りに入っていく一方で
カエルの大群が空を飛び、自由に動き回る。
しらじらと夜が明ける頃、彼らは再び自らの世界へ戻っていく。
これが火曜の夜の話。
じゃ、次の火曜の夜は……?
いや〜〜、ブタが飛んでる〜〜〜!!
表紙には" The Caldecott Medal"のステッカーが……
何でやねん??
(やす)
■The Golden Egg Book / Margaret Wise Brown , Leonard Weisgard (ST)
ISBN: 037582717X
あおむしさんに紹介してもらい、自分でも惚れ込んで
買ってしまった絵本です。
お話の可愛らしさもさることながら、とーにかく絵が美しい!!
クラシカルで品があって、郷愁を誘う色使い。
絵本のよさをたーっぷりと堪能できる作品です。
アマゾンで、ぜひ画像を見てみてください♪
(ポロン)
■The Little Island / Golden MacDonald, Leonard Weisgard (BT)
ISBN: 0385746407
上の The Golden Egg Book と同じ作者コンビによる絵本。
Golden MacDonald は、Margaret Wise Brown のペンネームだとか。
海に浮かぶ小さな島が主人公。
海の季節の移ろいを描いた自然描写が、絵、文章ともに素晴らしいです。
The Little Island と、やってきた子猫が交わす会話は、深遠で哲学的。
地味だけど、繰り返し読むたび味わいが深まる絵本です。
コルデコット賞受賞作。
(ポロン)
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以上、Hanahou倶楽部の報告でした!
みなさま、素敵なクリスマスをお迎えください♪
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