第43回 SSS大阪絵本の会 活動報告

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[報告] 7263. 第43回 SSS大阪絵本の会 活動報告

お名前: テレジア
投稿日: 2005/7/7(06:12)

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みなさま、こんにちは!SSS大阪絵本の会です。
渇水の心配をしていたかと思えば大雨…不安定なお天気が続いています。
みなさん、お変わりございませんか?
さて、大阪に絵本の会が発足してもうすぐ3年目に入ろうとしていますが、
絵本への興味、関心はまだまだ尽きることはありません。
今回は、テレジアが報告します♪

(6月28日 出席者5名)

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★本の紹介★

■The Bear Dance / Chris Riddell

一年中夏の季節ののどかな森に女の子とくまが仲良く暮らして
いるという、ちょっとナンセンスな設定です。
元気に遊んだ一日のしめくくりに、二人は必ずお気に入りの
Bear Danceを踊ります。体力の限りに踊りまくった後は
大満足でそれぞれの寝床でぐっすり・・・のはずが
ある朝、寒さで目が覚めてびっくりします。なんと森は一面の
雪景色。いったい何が起こってしまったのでしょう。
(はねにゃんこ)

■Pirate Diary / Richard Platt,  Illustrated by Chris Riddell

舞台は18世紀初頭のアメリカ。10歳のジェイク少年は
ゆくゆくは父親の後を継いで医者になることを期待されて
いますが、その前に広い世界を見て来いと、船乗りである叔父
に預けられ帆船に乗り込むことになります。
荒々しい海の男たちの生活、海賊の襲撃、嵐など、
スリルいっぱいの冒険物語。

この本でケイト・グリーナウェイ賞を受賞したクリス・リデルの
緻密でダイナミックな絵が圧巻です。 (はねにゃんこ)

■Brave Irene / William Steig

仕立ての仕事をしているお母さんと二人で暮らしているIrene。
Duchessが今夜のパーティーに着る予定のドレスを
無事に仕上げたお母さんは、
すっかり疲れてしまい、体調も悪く届けることができません。
代わりに届けることになったIreneですが、
外は雪も降り、大荒れです……。

読んでいる途中ですっかりIreneの気持ちになりきってしまい、
一緒にドキドキしながら読み終えました。
心温まるいいお話です。(ぷーさん)

■Stellaluna / Janell Cannon

フルーツこうもりの赤ちゃん、ステラルナはフクロウに襲われ
母親とはぐれてしまいます。
疲れて落っこちたところはひな鳥のいる鳥の巣
そこでステラルナは頑張って鳥のように生きようとします。

フルーツこうもりって果物だけを食べるこうもりなんだそうで
す。でも鳥のえさは? 虫ですよねぇ・・・ (ユニコ)

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★読み聞かせ★

■The Story of Little Black Sambo / Helen Bannerman (書評あり)

むかし、むかしあるところにサンボという男の子がいました。
お母さんに作ってもらった服と、お父さんに買ってもらった傘と靴を履いて
散歩にでかけますが、トラに出会ってしまいます!

『ちびくろサンボ』のお話です。私が小さい頃好きだった絵本です。
今の大学生(彼らより若い方はもちろん)はなじみがないかもしれません。
それは、この本がずいぶん前(17,8年前でしょうか?)に廃刊に追い込まれたからです。
最近、邦訳も復刻されて本屋さんに並ぶようになりました。
紹介した本はバーナマンさんの文と絵です。私の記憶にある絵とは違っていました。とっても楽しい絵本です。ホットケーキが食べたくなります。  (Kaako)

■When Everybody Wore a Hat / William Steig (書評あり)

William Steigが8才の頃の自伝的絵本です。素直な心で見たこと、感じたことをユーモラスな言葉、絵で描写していますが、それを通して当時の社会的背景も、うかがい知ることが出来ます。
この絵本を書いた頃のSteigの写真が載っていますが、お年を召されていても少年のように茶目っ気たっぷりです。彼の作品がどれも温かく、ユーモアにあふれているのはお人柄がでているのでしょうね♪(テレジア) 

*参考までにプロフィールを紹介
1907年、ニューヨーク生まれ。1930年以降、漫画家として活躍。1968年に子どもの本を書きはじめ『Sylvester and the Magic Pebble』で1970年度のコールデコット賞を受賞し、その後も多くの賞に選ばれる。2003年10月3日に永眠。

■If I Was Boss / Kes Gray, Illustrated by Nick Sharratt

ママに命令されてばかりいるのが納得いかないDaisy。
「私だったら、こうする、ああする…。」と奇想天外でハチャメチャなことを言い出すDaisyですが、とってもこどもらしい発想で大人は思わず笑ってしまうでしょう。

この絵本で感心したのは幼児向けのごく短い絵本なのに、むずかしい仮定法がいとも簡単に使われていることです。
"I wish I was the boss of this house,"
"If I was Boss, things would be different."
"I'd have sweets for breakfast."
と、こんな調子で、仮定法で始まり仮定法で終わります。文法的な理解はなくても語りの中でごく自然に言葉を獲得していけることがよくわかります♪ 
(テレジア)


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