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625. Re: Down and out in Oxford
お名前: マリコ@SSS http://www.seg.co.jp/sss
投稿日: 2003/5/13(20:59)
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酒井先生、まだお元気そうですね。ってこれは牛乳を飲む前の話か・・・
〉木曜日に Theory of Translation という授業を受け始めました。
〉先生は62、3かという白髪の品の良い知識を包容力を兼ね備えた
〉教授であります。
〉で、打ちのめされたのは知識の量がちがう!
〉個人的に頭の質がちがうとは思いたくないし、
〉日本人とイギリス人でちがうはずもないし、
〉やっとこじつけた知識量のちがいの原因は
〉英語を読む速さ、その結果として読んだ量のちがい、
〉ということでした。
この話を聞いて、研究をするためには、英語ができないとスタート地点にたてない。
その英語ができるようになるために、わたしたちは相当な時間を使っているのです。
アメリカでいっしょに研究していたロシア人が、話し合いの中で
「あなたたちはラッキー言っていました。
〉ヨーロッパの学者は同じ本を数週間で読んで、
〉大事なところだけを自分の考えの肥やしにする。
〉そうやって何ヶ月かのうちには日本人の学者の3倍とか
〉5倍くらいの肥やしを仕入れる。
〉そして夏休みには別荘に行って、じっくり自分の考えをまとめて、
〉3年に半年、または6年に1年の休暇を使って本を書く。
〉その間には世界中の友人たちと意見交換をして、内容と文章を
〉磨いていく・・・
〉どうにも同じ土俵では相手になりませんね、少なくとも
〉人文社会科学の分野ではね。
〉くやしい。
酒井先生がこういうふうにまじめに感情をだすことって珍しいですね。
先生のくやしい気持ちが伝わってくるようです。
留学した日本人はおそらくだれもが感じることじゃないかと思います。
〉ぼくはもう年とっていているから、いまからヨーロッパの
〉学者に対抗するのは無理ですね。
若い人を育てることにエネルギーを注ぎましょう。
〉でも、このままじゃいやだから、「快読!」にも書きましたが、
〉これからの若い人は大学にはいったら欧米の大学生と同じ本を
〉同じ理解度で読めるようになってほしい。そのために残りの
〉人生を使うことにしよう。
そうそう。
〉ぼくは息子に、英語と、日本の古典と、中国の古典をやっときなさい。
〉それであと「書くこと」がちゃんとできれば欧米に負けないからと
〉言ってるんです。(勝ち負けなんて、いつも言ったことないのに・・・)
〉ちょっとこだわりすぎかなあ・・・
そうとうショックだったみたいですね。
むすこさんに仇をとってもらいましょう。
〉あー、ショックで頭の中がばらばらみたいだ・・・
〉やっとこういう風に書けるところまで立ち直ったと思ったのに、
〉まだ気持ちが整理できてないんだろうなあ・・・
〉(「どうして?」に書いた大英博物館の衝撃をもっとちゃんと
〉受け止めていれば、もうちょっとマシだったはずだな・・・
〉考えてみればそれもがっかりだ・・・)
いくらでも愚痴をおっしゃってください。
しゃべっているうちに、考えがまとまってくるでしょう。
気持ちも整理できてくるものです。
〉ふー、この話題、続きを書くかもしれませんね・・・
どうぞ。どうぞ。
お待ちしています。
ところで、牛乳は飲むときににおいはしなかったんですか?
今から水分をしっかりとって、脱水にならないようにしてくださいネ。
クスリ持ってます?
ビフィズス菌の入った整腸剤などあれば、先にのんでおいてください。
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