[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/11/23(20:58)]
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みなさま こんにちは。
5月25日、第17回 SSS大阪絵本の会を行いました。
今回は「本の紹介」「読み聞かせ」「ストーリーテリング」
と、回を重ねる毎に多彩になっています。
まりりが報告します。
出席者:11名
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☆本の紹介☆
■ Jessie Came Across the Sea /Amy Hest
Ilustrated by P.J.Lynch (書評あり)
早くに両親を亡くし、祖母と二人で暮らしていた13歳の少女Jessie。
そんなJessieは思わぬことから祖母を置いて一人きりでアメリカに渡ることになる。
Jessieの成長物語です。彼女のひたむきさに心を打たれます。
ケイト・グリーナウェイ賞受賞作。
P.J.Lynchは1996年にも"The Christmas Miracle of Jonathan Toomey"
で同賞を受賞しています。(ぷーさん)
■ CATHEDRAL: The Story of Its Costruction /
David Macaulay (書評あり)
掲示板で話題の作品。
13世紀フランスの架空のある村でCathedralが出来るまでのお話です。
今のように重機の無い時代にどうやってあんなに大きな建物を作ったのか?
これを読めば全部分かります!
繊細なドローイングでCathedralが出来るまでの過程を、
平面図、断面図などを駆使して解説。
画面のすみっこに遊びがあったりして面白いです。
建築の専門用語もたくさん出てきますが、
最後にGlossaryがついているので大丈夫です。
絵本はあまり……と思っている方、ぜひ読んでみてください。
1974年のコールデコット・オナーブックです。(ぷーさん)
■I Saw Esau / Iona & Peter Opie,
Illustrated by Maurice Sendak (書評あり)
邦題『イーソーをみた』
副題が"The Schoolchild's Pocket Book"です。
マザーグース研究第一人者Opie夫妻が、学校でのはやし唄、
からかい唄などを集めた本です。
意味が面白い唄あり、おなじみの唄、フレーズをもじっているものあり、
「ああ、子どもって、どこの国でも同じだな〜」と思わせる
とても楽しい本です。センダックの絵も最高! (Kian)
■Ride a Cock-Horse and Other Nursery Rhymes /
Mervyn Peake (書評あり)
20世紀の代表的なファンタジー作家兼イラストレーターのMervyn Peakeが
14編のマザーグース(ナーサリーライム)に絵を描いています。
少し不気味な絵が多く、特に
“Sing a Song of Sixpence”の王様の絵は傑作。 (Kian)
■A Little House of Your Own / Beatrice Schenk de Regniers,
Illustrated by Irene Haas (書評あり)
邦題『あなただけのちいさないえ』
繰り返し、"Everyone has to have a little house of his own."と、
「誰でも自分だけの時間(世界)を持っているんだよ。
人の時間(世界)を邪魔してはいけないよ。」と教えてくれます。
読んでいると、一人一人を大切にする心が伝わってきて、
じわ〜っと胸が温かくなります。
子どもも大人も、読んで欲しい絵本です。 (Kian)
■ God Thinks You're Wonderful! / Max Lucade
Pictures by Chris Shea
「もし神様が冷蔵庫を持っていたら、きっときみの写真が貼ってあるよ。」
「神様のことを、お父さんって呼んでごらん。」
小さくて可愛い装丁の絵本。
聖書の神様がどんなに私たちのことを愛しているかを、
読者に話しかけるように描いた一冊。
※ Amazon.co.jpでは、「God Thinks Youre Wonderful!」
で検索してください。(こりんご)
■The Hutchinson Treasury of Stories To Read Aloud
‘The 20th Century Children's Book Treasury’
(Random House Childrens Books)と内容はほぼ同じです。
4話さしかわっています。その中から紹介しました。(Kaako)
○Avocado Baby/John Burningham(書評あり)
Hargravesさんの子供たちはみんなからだが弱いのでした。
生まれたばかりの赤ちゃんもあまり食べてくれません。
こまったお母さんはアボカドを食べさせたところ...。
なんだかおかしくって、くすくすっと笑えるおはなしです。
○The Queen's Knickers/Nicholas Allan
女王さまはたくさんのKnickers(下着)を持っていました。
結婚式用、お葬式用、ガーデンパーティー用...。
パラシュートつき、救命ボートつきまであります。おもしろいですよ。
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■アジアの国々の民間伝承のリトールド本の中から3冊。
あとがきにそれぞれの国の文化について軽くふれてあり
それも興味深かったです。(ぽんた)
■Judge Rabbit Helps the Fish/
A tale from Cambodia retold by Cathy Spagnoli
Illustrations by Kat Thacker
カンボジアのお話
空腹のハイエナに狙われた魚たちはJudge Rabbitに助けをもとめます。
さてJudge Rabbitはどのようにして魚達を助けたのでしょう?
カンボジアのお話の中でも動物達や時には人間の間に起こった
問題をも解決してしまうJudge Rabbitは、
特に人気があり愛されているキャラクターの1つだそうです。
■Thao Kham, the Pebble Shooter/
A tale from Laos retold by Cathy Spagnoli
Illustrations by Chi Chung
ラオスのお話
足が不自由なThao Khamはある日走ることができない代わりに
自分に何かできないかと考えます。
そして小石を飛ばす練習をはじめます。
やがて驚くほど上手になったThao Khamの腕を見込んで
王様がある頼みごとをします。
この頼みごとがとってもお茶目なんです。
■Oni Wa Soto/
A tale from Japan retold by Cathy Spagnoli
Illustrations by Yoshi Miyake
日本のお話
表紙に豆をまかれて一目散に逃げる鬼の絵があり
日本人なら誰しも、悪さをした鬼にΔ鬚覆欧弔
追い払うお話を連想しますが、見事に裏切られます。
鬼はある意味被害者かも。挿絵もいい味だしてます。
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☆有志による読み聞かせ☆
■When I Have a Little Girl / Charlotte Zolotow,
Illustrated by Hilary Knight (書評あり)
邦題『わたしが母さんなら』
「私が小さい女の子のお母さんだったら、あんなことも、こんなことも、
な〜んでも好きなことをさせてあげる・・・」と、小さい女の子が
想像をめぐらせます。
Charlotte Zolotowらしい、繰り返しがとても楽しい絵本。
■ Five Little Kittens / Nancy Jewell
Pictures by Elizabeth Sayles(書評あり)
ネコの一家のほのぼのとした一日の様子を、
まるでナーサリー・ライムのようなリズムの良い文章で描いています。
声に出して読むと気持ちいい。
■There's a Hole in the Bucket/Nadine Bernard Westcott (書評あり)
「水くんできて」
「でもバケツに穴が開いてるよ」
「じゃあ直して」
「どうやって?」
と、奥さんとのんきな旦那さんの会話が続きます。
それを動物たちがじっと見守ってます。
同じフレーズが繰り返し使われていてお話も短いので
2,3回音読したら覚えてしまいます。
気がついたらつい口ずさんでしまっているというくらい
とてもリズムがいい。動物達の表情もかわいらしい。
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☆シャドーイングによるストーリーテリング☆
■Rumpelstiltskin
金を紡ぐ小人(グリム童話)
王様に藁から金を紡ぐよう命令されたかわいそうな娘は、
小人のおかげで命拾いし王妃になることができた。
しかし今度は小人から約束どおり子供を引き渡すよう迫られてしまう。
なんとか3日以内に小人の名前を言い当てさえすればいいのだが…
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