第11回 絵本の会活動報告

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[報告] 3504. 第11回 絵本の会活動報告

お名前: こりんご
投稿日: 2004/3/1(21:06)

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■2月24日 第11回 絵本の会が行われました。今回の報告はこりんご
 です。

 出席者 8名

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  絵本紹介(すべて書評あり)

■PIGS / Robert Munsch, art by Michael Martchenko
ブタが街に飛び出してしまい、大騒ぎになってしまうというお話。
なんと、文は"Love You Forever"の作者が書いています。話の内容は全く違
いますが、よく似た文章を繰り返す(少しずつ変化させて)という
手法は"Love You Forever"と共通しています。(ぷーさん)

■THE ETCHER'S STUDIO / Authur Geisert
エッチング作家のおじいさんと孫息子は、二人で作品づくりをします。つく
っているうちにいつのまにか絵の中の世界に入り込んで冒険することも。巻
末で、エッチングについてまとめてあります。版画やエッチングに興味があ
る人におすすめです。(こりんご)

■The Quicksand Book / Tomie De Paola
Quicksand(流砂)に落ちた女の子の前に、男の子が現れました。でも、その
子は悠長に「流砂について」の説明をはじめ、読者はハラハラします。ちょ
っとした科学の勉強にもなる絵本です。(こりんご)

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  バーバラ・クーニーの絵本紹介(すべて書評あり。Kaako紹介)
なんといってもバーバラ・クーニーの絵の、詩的で美しいこと!一同ため息
をつきました。

■Only Opal ;The Diary of a Young Girl/By Opal Whiteley
Illustrations By Barbara Cooney
「おかあさんとおとうさんは死んでしまって、天国で神様と暮らしている
の、ふたりがいなくてさびしい。」ちいさなOpalは育ての親The mamaと暮ら
しています。たくさん家事をいいつけられて、つらくて、さびしくて。
草花・山の大きな木・動物たちがOpalの心をいやしてくれる大切なお友達。
実在した女性Opalの幼い頃の日記にBarbara Cooneyが絵をつけました。

■Island Boy / Barbara Cooney 
ある家族が島に移り住んできます。井戸を掘り、家を建て、子供たちも12人
になりここが彼らのふるさととなります。時がたち、みんなが島を巣立った
後、末っ子のMatthaisは島の我が家にもどり、結婚しこどもを育て...。
年取ったMatthaisが孫に話すことばが心に残ります。まるで大河小説のよう
な一冊です。

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  アーノルド・ローベルの絵本紹介(すべて書評あり。Kian紹介)  

Frog and Toadシリーズが人気のArnold Lobelですが、他にもいい絵本を数
多く書いて(描いて)います。

  ☆文、絵ともArnold Lobelの絵本

■Uncle Elephant (ICR2)
■Owl at Home (ICR2)
↑今回の出席者の中では、この2冊が特に人気が高かったです。
"Uncle Elephant"は、一緒に過ごす豊かな時間、
"Owl at Home "は、1人で過ごす豊かな時間のお話です。

■Small Pig (ICR2)
ぶた好きの人は必ずハマる絵本です。

■Mouse Tales (ICR2)
ネズミの7人きょうだい(同じベッドに並んで寝てます!)に
お父さんが毎晩お話をしてくれます。

■Mouse Soup (ICR2)
イタチに捕まって食べられそうになったネズミが
4つのお話をしてピンチを切り抜けようとします。

■Grasshopper on the Road (ICR2)
風刺が効いた辛口絵本。
大人のための絵本だね、という意見が多かったです。

■Ming Lo Moves the Mountain
昔々の中国のお話です。

 ☆絵のみArnold Lobelの絵本

■Dinosaur Time / Peggy Parish (ICR1)
リアルな恐竜の絵、分かりやすい発音表記で
恐竜が好きな人には人気の絵本。

■Oscar Otter / Nathaniel Benchley (ICR1)
ドンドン長くなる文章が面白いカワウソ君の絵本。

■Little Runner of the Longhouse / BETTY BAKER (ICR2)
大きいお兄ちゃんのマネをしたい、ネイティブアメリカンの男の子のお話。

■Sam the Minuteman / Nathaniel Benchley (ICR3)
アメリカ独立戦争前夜です。

■Greg's Microscope / Millicent E. Selsam (ICR3)
この絵本を読んだら、顕微鏡が欲しくなること請け合い!

■Tales of Oliver Pig / Jean Van Leeuwen (Puffin Easy-To-Read Level2)
■More Tales of Oliver Pig / Jean Van Leeuwen (Puffin Easy-To-Read
 Level2)
大人気のOliver Pigシリーズですが、
Arnold Lobelがイラストを描いているのはこの2冊のみ!

■I'll Fix Anthony / Judith Viorst
お兄ちゃんにいじめられている弟のお話。「6歳になったら・・・」と、色々
な仕返しの方法を考えます。

■A Three Hat Day / Laura Geringer
帽子が大好きで、時には2つも3つも帽子をかぶってしまう男の人がいま
す。彼女がいないのが悩みなんです。

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  マザーグース関連  
絵本の会ではまだまだマザーグース・ブームの真っ最中です。(笑)
今回はマザーグース絵本3冊を見比べました。また、関連本(日本語)もご
紹介します。

 ☆マザーグースの絵本3冊(すべて書評あり)

■Tomie dePaola's Mother Goose / Tomie dePaola 
マザーグースの入門編にはこちらがおすすめ。200以上の歌の歌詞とイラ
ストが載っています。歌詞の内容どおりの、可愛く暖かみのある絵は、だれ
にでも好かれるでしょう。(こりんご)

■A Apple Pie and Traditional Nursery Rhymes / Kate Greenaway 
19世紀を代表する絵本画家、ケイト・グリーナウェイのマザーグース絵本で
す。1800年代に出版された”A Apple Pie”と”Mother Goose or the Old
Nursery Rhymes”の2冊分が1冊に編集されています。”Mother Goose or
the Old Nursery Rhymes”には、44編のマザーグースが収録されています。
クラシカルで優美なグリーナウェイのイラストが存分に楽しめる絵本です。
(ポロン)

■The Arnold Lobel Book of Mother Goose / Arnold Lobel
Arnold Lobelとマザーグースが好きな人は見逃せない絵本です。306編
(Arnold Lobel自身が選んでいます)のマザーグースにArnold Lobelが
ユーモアたっぷりのイラストを描いています。(Kian)

 ☆もっとマザーグースについて知りたくなったら…

■『マザー・グースの唄—イギリスの伝承童謡』 平野敬一 著 (中公新
  書)
日本語でのマザー・グース解説書の中で、絶対はずせないのがこの本!
マザー・グースの歴史、背景、個々の唄の解説が詳しいです。1972年の出版
ですが、巻末の参考書目は、マザー・グースをもっと深く知りたくなったと
きの道しるべとなります。(ポロン)

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  読み聞かせ(すべて書評あり)

■ Little Bunny on the Move / Peter McCarty
Little Bunnyはどこまでも歩き続けます。一体どこを目指しているのでしょ
う?とにかくイラストがとても美しいです。リズムの良い文章なので、ぜひ
声に出して読んでみてください。この絵本はThe New York Times Best
Illustrated Children's Bookに選ばれています。

☆The New York Times Best Illustrated Children's Bookとは…
この賞はThe New York Timesが1952年から続けている賞で、図書館員や絵本
作家からなる選考委員によりその年に出版された数千の絵本の中から
毎年10冊前後、選ばれているようです

■Moonbear's Dream / Frank Asch
「庭にカンガルーが!これは夢に違いない!夢なら何してもいいよね」
お友達のクマと小鳥がハチャメチャなことをします。絵がとてもかわいいで
す。


▼返答


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