昨日の講演会の感想

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2004. 昨日の講演会の感想

お名前: あきお
投稿日: 2003/9/27(00:39)

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こんばんは 

古川です。

今日は非常に面白かったですが、懇親会に移ってからはタド
キストが多数派になってしまったことに象徴されるように
中学高校の先生方の反応はかなり冷ややかなものでした。

普段の参加者25名のところ、66名の聴衆が参加し、
定員40名の本来の部屋から、開始直前に大きい部屋に変更
してもらいました。
#となりの定員63名の部屋が空いていてラッキーでしたが
 となりの部屋も満席となってしまいました。
#50名分の資料がなくなってしまい、タドキストの皆さん
 から資料を回収してしまって申し訳ありません。
#出版関係から相当数の方がきていました。

今回の話の流れは

1) 多読の授業の実際の説明

2) 現在の英語教育そのもの根元的批判
 
3) 学校の英語教師の創造的な努力はすばらしいが
   一斉授業には限界があるのではないか
   という問題提起

4) 多読の現在の成果

という順に話しがすすんでいきました。

以下は、質疑応答に関するまとめです。

多読に関心のある先生は、実際の授業への導入方法に興味があるように
見うけました。GRを持って、多読をはじめている先生も何人かいらっ
しゃいました。質疑応答について、まとめておきますね。

Q.上級の人でも、初級からはじめるのはなぜですか。
A.初級のインプットが足りない人が多いからです。1000万語読ん
で、ゼロに戻って次の200万語を読みたいと言った人がいるくらいで
す。

Q.何冊読んだら次のレベル、という指導をしています。何冊ではな
く、何万語と、語数にこだわるのはなぜですか。
A.何冊読んだから、次のレベルということはありません。楽しければ
OKとしてください。僕の授業では、それぞれのレベルで、各自が本当
にまちまちです。語数については、千語読んだら1語身につくといわれ
ていますが、(ふーんという笑い)それは楽観的な数字で1万語で1語
くらいだと思います。
中学の教科書が1500語、多い教科書で15000語あったとして
も、1年読んで身につくのが15語。(しーん)
みなさん、今までご自分が読んだ量を千、または1万で割ってみてくだ
さい。(サーという沈黙)

Q.教えることはしない、ということですが、生徒が感想を語り合うこ
とも駄目ですか?
A.感想を発表し、意見を交換することを強制するのは良くないと
  思います。生徒同士がかってに、意見を交換することは自然な
  ことなので、やらせておきましょう。

Q.多読で文法がわかるようになりますか。
A.なります。(酒井先生が中1で仮定法がわかった例を挙げる)
(議論白熱)
(へいこうせん)

Q.(What are you waiting for? など)日常口語表現については学校で
そこまで教えられません。できなくてもいいのでは。
A.多読をやれば、できます。
(議論ますます白熱)

多読で自然に体得できる。生徒は多読の量が足りなくて
知らなくてもいいかもしれないが、先生はそのくらい知っているべき
(というか本を読んでいれば自然にしっているはず とうのが 酒井先生の意見)
学校英語は基礎を教えるところでそんなこと生徒は知らなくて良い
という会場からの意見(先生についての話なのだけど)

Q.初期の費用はどれくらいかかりますか。
A.(古川さんより)最低20万円です。
1クラス40人として、20万あれば半年間もたせることができます。
本はあればあるほどいいのですが、きりがないところもあるので。

Q.どれくらいの人が向いてますか。
A.電通大の授業で、1年で4割ぐらいの人が小学校低学年のものが読
めます。6人くらいがハリポタを読んでいます。3割向いていれば御の
字では。
(4割が多いか少ないかで議論白熱)
(時間切れ)


▼返答


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