Re: 【報告】2月28日(土)東京絵本の会

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13222. Re: 【報告】2月28日(土)東京絵本の会

お名前: 泊義 http://eigomonihongomo.blog22.fc2.com/
投稿日: 2009/3/7(21:54)

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皆さん、こんにちは。泊義です。
699分の1さん、今回は幹事、ありがとうございました。

それでは、私の持参本をあらためて簡単に紹介いたします。


去年のタドキスト大会で、私は、西洋最大の古典『聖書』の絵本と、
東洋最大の古典『論語』の絵本を紹介しました。今回は、その西洋と
東洋をつないだシルクロードの絵本、および、シルクロードを旅した
有名人マルコ・ポーロの絵本です。



●John S. Major (著), Stephen Fieser (イラスト) 『The Silk Route: 7,000 Miles of History』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0064434680/sss-22/ref=nosim]


シルクロードの各地点について、絵と文とで説明がなされた絵本です。
舞台は、八世紀前半。ビザンツ帝国、アッバース朝、唐王朝の時代です。
長安から東に進んで行きます。


例えば、「Tashkent, Kingdom of Ferghana」のページに、
"The horses of Ferghana are considered by Chinese military 
leaders to be the strongest and toughest in the world."
とありました。

フェルガナは、昔中国では大宛国と呼ばれた地。前漢の武帝の時代、
血のような色の汗をかきながら一日に千里を走ると言われた名馬
「汗血馬」を張騫が大宛国から入手した、と高校世界史で習いました。
その話とつながっておもしろいと思いました。


なお、“西洋と東洋をつないだシルクロード”と書きましたが、
単に交易路というより、中央ユーラシア自体に高度な文明があった、
という見方の方がいいのかもしれません。




●Fiona MacDonald『Marco Polo: A Journey Through China』 
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0531153401/sss-22/ref=nosim]


マルコ・ポーロの旅を、ちょっとした事典風に解説した絵本です。

Kinsai(杭州)の繁栄の様子を、"finest and most splendid in the world"
と表現しています。マルコ・ポーロが杭州を「キンザイ」と『東方見聞録』
に記し「世界一美しい都市」と讃えた、と高校世界史で習った覚えがあり
ます。ここでも、絵本と高校世界史がつながっておもしろく思いました。


なお、最近の研究では、マルコ・ポーロの実在を疑う説もあるようです。
杉山正明『モンゴルが世界史を覆す』(日経ビジネス人文庫)など。



以上です。

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▼返答


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