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お名前: 泊義 http://eigomonihongomo.blog22.fc2.com/
投稿日: 2009/3/7(21:54)
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皆さん、こんにちは。泊義です。 699分の1さん、今回は幹事、ありがとうございました。 それでは、私の持参本をあらためて簡単に紹介いたします。 去年のタドキスト大会で、私は、西洋最大の古典『聖書』の絵本と、 東洋最大の古典『論語』の絵本を紹介しました。今回は、その西洋と 東洋をつないだシルクロードの絵本、および、シルクロードを旅した 有名人マルコ・ポーロの絵本です。 ●John S. Major (著), Stephen Fieser (イラスト) 『The Silk Route: 7,000 Miles of History』 [url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0064434680/sss-22/ref=nosim] シルクロードの各地点について、絵と文とで説明がなされた絵本です。 舞台は、八世紀前半。ビザンツ帝国、アッバース朝、唐王朝の時代です。 長安から東に進んで行きます。 例えば、「Tashkent, Kingdom of Ferghana」のページに、 "The horses of Ferghana are considered by Chinese military leaders to be the strongest and toughest in the world." とありました。 フェルガナは、昔中国では大宛国と呼ばれた地。前漢の武帝の時代、 血のような色の汗をかきながら一日に千里を走ると言われた名馬 「汗血馬」を張騫が大宛国から入手した、と高校世界史で習いました。 その話とつながっておもしろいと思いました。 なお、“西洋と東洋をつないだシルクロード”と書きましたが、 単に交易路というより、中央ユーラシア自体に高度な文明があった、 という見方の方がいいのかもしれません。 ●Fiona MacDonald『Marco Polo: A Journey Through China』 [url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0531153401/sss-22/ref=nosim] マルコ・ポーロの旅を、ちょっとした事典風に解説した絵本です。 Kinsai(杭州)の繁栄の様子を、"finest and most splendid in the world" と表現しています。マルコ・ポーロが杭州を「キンザイ」と『東方見聞録』 に記し「世界一美しい都市」と讃えた、と高校世界史で習った覚えがあり ます。ここでも、絵本と高校世界史がつながっておもしろく思いました。 なお、最近の研究では、マルコ・ポーロの実在を疑う説もあるようです。 杉山正明『モンゴルが世界史を覆す』(日経ビジネス人文庫)など。 以上です。
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