【報告】Hanahou 倶楽部 33回例会報告

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[報告] 12505. 【報告】Hanahou 倶楽部 33回例会報告

お名前: はらぺこあおむし
投稿日: 2008/3/16(09:35)

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寒さの中にも梅の香りが馥郁と。春ですねぇー、はなほー!
・・・・などと書いていたら、
いつのまに早咲きの桜が咲いているではありませんか!
ほんとに春なんですねぇー、はなほー!

今月も絵本たっぷりのHanahou倶楽部でした。
一冊の絵本から翻訳のことやら、日本のヤングアダルト小説の話やら、
おしゃべりはつきません。その臨場感をお伝えすることは
なかなか難しいのですが、紹介絵本一覧を眺めて想像してくださいませ。
そして、お時間があったらぜひ一度、Hanahou倶楽部へ遊びに来て下さいね。
絵本は持ってきても持ってこなくても大丈夫。
持ってくるものは絵本を楽しみたいと思うアナタのハートだけ!(^O^)/

*****

■ABC旅の絵本: Anita Lobel, 青木 久子 (翻訳)  (BT)
ISBN-10: 4883301117
ISBN-13: 978-4883301119
Away from Home: Anita Lobel
ISBN-10: 0688103545
ISBN-13: 978-0688103545

名詞を並べたABCの本は良くありますが、
この本は、AからZの頭文字を使って
"Adam arrived in Amsterdam."から始まって
日本も"Kevin knelt in Kyoto."で登場し
"Zachary zigzagged in Zaandam."まで、
人名 動詞 in 地名 のパターンで、
アルファベット26個分、26ページに
26人の名前と26都市の地名が1ぺージに
一つづつ出てくる絵本です。
忠実な景色の絵が、舞台に登場する形で
出てきますので、眺めただけで旅気分も味わえます。
(ぴ〜ママ)

■Mog Collection: Judith Kerr  (BT)
ISBN-10: 0007259441
ISBN-13: 978-0007259441

忘れん坊ネコのMogが主人公のシリーズ全10冊のうち6冊をセットにしたもの
です。1冊だけ朗読CDつきです。イギリスの絵本なのでちょっと高いですが、
バラで買うよりもお買い得です。作者は「お茶のじかんにきたトラ」の人です。
(夜行猫)

■The Honeybee and the Robber : Eric Carle (BT)
ISBN-10: 0399207678
ISBN-13: 978-0399207679

蜜集めに忙しいミツバチがであう他の虫や動物たちが、
わくわく、どきどきと楽しい仕掛けになって登場。
そしてハチの集団生活の様子もわかり、巻末には、
大人向けのハチの解説もついています。(葉っぱ)

■Cinderella: Charles Perrault, Marcia Brown (BT)
ISBN-10: 0684126761
ISBN-13: 978-0684126760

Marcia Brown が描いた「シンデレラ」です!
「シンデレラ」といえばディズニー。
固まりきった私のお子ちゃまイメージを、
「こんなシンデレラがあったのかーーー!」と
見事に打ち砕いてくれたのがこの絵本です。
一見の価値あり!!

たおやかだけれど目に憂いを帯びたCinderella。
優雅で高貴さをただよわせるgodmother。
Cinderellaがお城へ向かう場面のきらびやかさ。
独特の色合いと一見たよりなげなデッサンが、
おとぎ話のミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
大人でさえ惹きつけられてしまうCinderellaの物語が
ここには広がっているのです。

ところで、この"Cinderella"はペロー童話集から
翻訳されたものです。
ストーリーは、私たちが「シンデレラ」として
よく知っているものですね。

でも確か、グリム童話の「シンデレラ」はストーリーが
違ったはず、と思い、比べてみることにしました。
(ポロン)

↓へ続く

■Fairy Tales: Jacob Grimm, Wilhelm Grimm, Arthur Rackham  (BT)
ISBN-10: 0679417966
ISBN-13: 978-0679417965

グリム童話集で、どうしてもRackhamの挿絵のものが欲しくて
この本を買いました。絵本ではなく、グリム童話集ですから
テキストがメインです。
ただし、残念なことにグリムの完訳版ではありません。エーン。

この中から、"Ashputtel"を紹介しました。

グリム版「シンデレラ」には、ねずみも妖精も、
かぼちゃも馬車も出てきません。
Ashputtelは、お父さんに、市へ行ったお土産に、帽子にあたった
小枝を持ち帰ってほしい、と言います。
その小枝を、Ashputtelは亡きお母さんのお墓のそばに植えるのです。
やがてその小枝は大きく育ち、鳥が巣を作ります。。。

こんな風に展開するグリムの「シンデレラ」。
ペロー版とは、結末もかなり違います。
(できれば完訳版をごらんあれ!)
私には、グリム版の方がずっとずっと口承説話らしくって、
昔話の不思議やおどろおどろしさに満ち満ちているような気がします。
あー、できればMarcia Brownに、グリム版のシンデレラを
描いてほしかった!!

ところでところで、世界各地に「シンデレラ」の類話が
あるそうで、いちばん古いのは中国のもの、なんて話も
聞きましたが、日本にも「シンデレラ」があるのをご存知ですか?

越後に伝わる昔話『こめんぶく あわんぶく』(松谷みよ子再話 ほるぷ出版)を
持って行って、みんなに見てもらいました。
ある部分はペロー版そっくりで、ある部分はグリム版そっくり!!
いつ、どんな風にして日本に伝わってきたんでしょうね?

比べ読み、おもしろかったです!
(ポロン)

■The Invention of Hugo Cabret / Brian Selznick (BT)
ISBN-10: 0439813786
ISBN-13: 978-0439813785

掲示板で話題の本を持参しました。
あまり語ると、ネタばれになりますので、
最初の絵だけの40ページを紹介しましたが
まるで白黒映画が始まったような雰囲気で、
ぐいぐいと物語の中に引き込まれます。
(パピイ)

■Why? / Nikolai Popov (BT)
ISBN-10: 1558589961
ISBN-13: 978-1558589964

たった表紙の1語のみの絵本です。
原っぱの石の上で、カエルが1本の美しい花を持っています。
そこにネズミがやって来て、その花を奪います。
花を奪われたカエルは・・・
絵だけ、音がないことでよけいに不気味さが感じられます。
(パピイ)

■The Tongue-cut Sparrow: adapted by Miyoko Matsutani (ST)
ISBN-10: 4494079014
ISBN-13: 978-4494079018
したきりスズメの紙芝居です。図書館で見つけました。
むかしばなし特有のむすびのことばが
Snip, Snap, snout. My tale's told out. ですって。
「それで すんだり べったりこ」 
へぇぇー、な感じです。(あおむし)

■How to Find Flower Fairies: Cicely Mary Barker  (BT)
ISBN-10: 0723258902
ISBN-13: 978-0723258902
大人のためのpop-up絵本。仕掛けは少ないですが、
開いた瞬間、森の中に迷い込んだような世界が広がります。
美しく正確な植物の描写と愛らしく生き生きとした
子どもの姿をした妖精たち。なんとも豊かなイマジネーションの世界です。
(あおむし)

次回もはなほー!


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