【報告】今回はピーターラビット本を紹介しました(訂正あります)

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12114. 【報告】今回はピーターラビット本を紹介しました(訂正あります)

お名前: 成雄 http://nariosky.blog12.fc2.com/
投稿日: 2007/10/27(14:34)

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こんにちは、成雄です。
みなさん、楽しいお話をありがとうございました。

ピカピカの新品でありながら、イラストや色使いが1950〜60年代のレトロな料理本や
ハロウィーン関係で、ガイコツや魔女(天使も)の絵本は
見るだけで余分な力が抜けて「お勉強」感覚が消えていきます。
ミキサーなのか、ジューサーなのか、ブレンダーなのか、話が広がって面白かったです。

また、サイケの時代である1968年発表の心優しい白黒版画?絵本(コルデコット受賞者)が紹介され、
他の方から Arnold Lobel (Anita Lobel)の絵本が出てくると、
合わせ技で、いつもこの視点が浮かんできます。
『きれいな絵なんかなかった』
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4591074234/]

ミグさんとは初めてお会いしたと思いますが、ノンフィクション系の本について語り、
ふたりで、初めて読むノンフィクションには『タイタニック』がいいのではないかと
意気投合してしまいました。Magic Tree House, PGR3 等、物語系に仕上がっている本もありオススメよ、と。

ミグさんが紹介された本に関連する視点の児童書を紹介します。
Battle For Honor: Japanese Americans In World War ll Scholastic社
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000008469]
このScholastic社Actionシリーズは良いと思います。

前回のオフ会以降、
 ・ディック・ブルーナに学ぶ展覧会(千葉・佐倉)
 ・ブラティスラヴァ世界絵本原画展(埼玉・浦和)
2つの展覧会を観ました。「流行の絵」ってのがあるのを知りました。
持参したブルーナ展覧会本は会場で入手したものですが、通販もあります。
『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方』
こちらで購入できます。
[url:http://www.curators.jp/store.html]

今回は映画『ミス・ポター』にちなんで Beatrix Potter の
『The Tale of Peter Rabbit』 に焦点をあてました。
F. Warne & Co.社から出版されている2冊は掲載されているイラストの数が違います。
初版では32枚あるのに、その後6枚削られています。
と、オフ会時に説明しましたが、もっとていねいに調べてみると
初版では30枚(+表紙で31枚になる)のイラストだったようです。
その後、2枚(pp.33, pp.54)を追加したものが、
ISBN: 0723247706 (9780723247708) として発刊されたようです。
オフ会に参加された皆さん、間違った情報を提供してしまい、ごめんなさい。

同時に見比べるとよくわかります。特に初版に描かれている Mrs. McGregor の絵があるのとないのとでは
物語のインパクト(ピーターの父親が食べられてしまっているという現実)が違います。
なお、テキストは何も削除されていません。

初版(1902年)+2枚のイラスト: The original and authorized edition
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005127]

reprint (the fifth) 1903年時に変更された構成を元に作成したと思われる版
The original and authorized edition New colour reproductions
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005421]

『ピーターラビットの世界』 吉田新一 1994年
映画のパンフレットでも解説を書いている先生の本
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/488888224x/]
当時ポターがどういう環境(富裕層)の生活をしていたのかとか、日本人にわかりにくいことを教えてくれます。
一番驚いたのは、ポターはイギリス王立美術院長だったジョン・ミレーと顔見知りだったという話。
ジョン・ミレーはシェークスピア作「ハムレット」に登場する『オフィーリア』を超美しい絵画で描いた画家として有名です。
画像検索してみて下さい。

『Beatrix Potter』  Elizabeth Buchan  1987年 F. Warne & Co. 社
The Story of the Creator of Peter Rabbit
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/0723244278/]
ピーターラビット本を出版している会社から出ているポターの伝記本。
ポターがピーターラビット本を出版するきっかけとして、子供たちに絵入りの物語手紙を
書いていたのだが、児童向けのこの本ではそのあたりの解説がわかりやすいです。
写真も多く、映画で主演したユアン・マクレガーは Norman Warne によく似せてあるのが笑えます。

Beatrix kept in touch with her ex-governess Annie Carter, now Mrs Moore, and grew very fond of
her children.
In September 1893 she wrote to Noel, the eldest, who was ill in bed. 'My dear Noel,' she began,
'I don't know what to write to you, so I shall tell you a story about four little rabbits whose names
were - Flopsy, Mopsy, Cottontail and Peter.'

たくさん売れた絵本の利益によって、のちに湖水地方の自然保護に参画していくポターですが、
この本によれば、
The Tale of Peter Rabbit was published by Warne in 1902. By the end of 1903 it had sold 50,000 copies.
Beatrix Potter, the author, was launched.
と記録されています。

最後に、
ポターの私家版(白黒印刷版)を全ページ、ネットで観られるので紹介します。
これはオフ会では話していないというか、この報告文を書くのにネットを検索していたら見つかった情報です。
サイトは絵本関係を収集している有名な大学ですね。

This is the first printing of the first edition of Peter Rabbit
[url:http://digital.lib.uiowa.edu/peterrabbit/pageflip.html]

私家版は最初250部作られ、さらに200部増刷したそうです。
Happy ehon reading♪

 


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