[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/25(01:58)]
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お名前: あっきー
投稿日: 2005/1/13(01:11)
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少し前にも書きましたが、多読の王道から足を踏み外さず、多読を続け
ながらも資格試験で結果を出すための方法を考えてみたいと思ってます。
基本的には「快読100万語!」が酒井先生が提案された方法なのですが、
私見も入っておりますゆえ・・
「いや、それって害になるからアカンで!」 とか、
「もっと多読中心にして頭のすすぎ洗いするのが先や!」とか
「もう少し○○もやった方がええで!」
とかありましたら、コメントいただけると幸いです。資格試験対策は弊害も
あるかと思いますので、あくまで参考程度にお願いします。
以下では、多読を中心とした真の英語力を培いながらも、同時に
英検準1級、1級、TOEIC900レベル
まで狙うにはどうすればよいかを考えて見ます。
リスニングやリーディングなどもそうですが、こうした資格では高レベルの
語彙が出題されます。もちろん、基本語彙を押さえるだけでもある程度点数
はとれますが、このレベルの試験をクリアするには、やはりもう少し難易度
の高い語彙を押さえておく必要があり、またそうした語彙を含む文章のリー
ディングやリスニングにも慣れておく必要があります。
易しい基本レベルの語彙力から、こうした高レベルの語彙力を獲得するには、
当然ながら、多読を中心に以下の手順を踏むのが王道かと思います。
A.「基本レベルの語彙の習得」: 児童書、GRなど易しい本の多読
→ 100万語を読んで、基本1000語を習得。
→ 200万語を読んで、基本2000語を習得。
→ 300万語を読んで、基本3000語を習得。
などなど。これに続いて・・・
B.「高レベルの語彙の習得」: 一般書、英字新聞、PBの多読
→ 500〜600万語を読んで、5000〜6000語を習得(TOEICの語彙レベル)
→ 750万語を読んで、7500語を習得(英検準1級レベル)
→ 800万語を読んで、8000語を習得(TOEFLの語彙レベル)
→ 1000〜1500万語を読んで、10000〜15000語を習得(英検1級レベル)
とするのが一番よいかと思います(あくまで語彙レベルだけの単純計算ですが
・・・)。すでに多読だけで<B>まで来た人は問題ないと思うのですが、ま
だ<A>のレベルなのに資格試験なんぞにもうつつを抜かしたいという輩はど
うすればよいのか?「快読」をヒントにやはり現在のところ以下の考えに落ち
着いています。
明日のためにその1:多読の階段は、休まず着実にのぼり続けよ!
明日のためにその2:高レベルの語彙は時事英語でのドーピングも仕方ないか!
その1について:
多読を休んではこれまでのすべてがパァになりそうです。これは学校英語の
unlearnや基本語の習得のためにも、多読の継続はとても大切だと思います。
続けていれば、いずれレベルも上がるし、本当の実力もついてくるはずです。
その2について:
高レベルの語彙はドーピングも致し方ないと考える理由ですが、このレベルの
語彙は英語と日本語とで意味の開きが小さいということがあります。完全に、
1対1対応とまではいかなくても、基本語ほど意味のずれが大きくないと考え
ます。ですから、多読の継続によって基本語を血肉する努力をしつつも、一方
では高レベルの単語はとりあえずドーピングで身につけておき、いずれはそれ
らを多読によって洗い流すといった戦略がいいのではないかと考えます。
さらに、時事英語・ニュース英語を題材にする理由も同様で、英語、日本語とも
どちらも意味するところが明確で、対応関係がとりやすい、つまりドーピングの
害が少ないだろうと思うからです。それに加え、時事英語は英検やTOEICの出題
語彙をバランスよくカバーしています。
じゃあ、多読と並行して、英字新聞やTIME、Newsweekかとなるのですが、
これらにいきなりチャレンジすると、(私を含めて)挫折する方も多いと思い
ますので、準備運動に適した教材がないか、探してみました。
◆茅ヶ崎方式 改訂新版 国際英語基本4000語
いわずと知れた茅ヶ崎方式ですが、ニュース英語読解の基礎となる4000語
について、発音、アクセント、豊富な用例を載せており、読んでて面白い用語
集です。4000語といっても、基本語は含まれず、語彙レベルはかなり高度
で、英検1級の基礎固めになるほどだと思います。4000語をマスターすれ
ば、英字新聞の1、2面は辞書がなくとも読めるいうレベルです。CDもあり
ます。携帯用にはポケット版もあります(ポケット版は、付録部分などがかな
り異なりますので、比べて見られることを勧めます)。訳語の1対1対応によ
る弊害を避けるためにも、訳語を丸暗記することは避けます。複数の用例を読
んで理解することを中心にすることや、英字新聞など他の出会いの場を多くつ
くることが必要かと思います。このドーピングはあくまで足場に過ぎず、家が
完成したら足場は多読で取り払う必要があるのは言うまでもありません。
◆茅ヶ崎方式 英語教本 BOOK4 上級I 上級II
上の「4000語」の準拠教材であり、2004年10月に改訂版が完結したばかり
です。元NHKラジオジャパンのニュース記者が、生のニュースを題材として
書き下ろしており、4000語が何度も繰り返し出てきて、習得させる仕掛け
になっています。この上級編は4000語習得の最後ということで、かなり手
ごたえがあり、文章も英字新聞くらい高度です。CDもあります。
◆茅ヶ崎方式 月刊英語教本
方針は上の教本と同じで、毎月のニュースを「4000語」で書きおろしてお
り、背景知識などの解説も充実しています。目と耳から単語のrepetitionを増
やす場にいいと思います。
◆NHKラジオジャパン
インターネットラジオで最新ニュースがいつでも聴けます。英語以外にも各国
語に対応しています。長さは毎回10分程度で、耳からの相乗効果を狙えると
思います。AFNやVOA以外で、手軽に英語ニュースを聴きたい方はどうぞ。
私はウィンドウズのタスク設定をして、目覚ましがわりに、朝3回ほど自動で
鳴るようにしています。3回目くらいには身支度もでき、ニュース内容も頭に
定着してくるので、ずいぶん重宝しています。
http://www.nhk.or.jp/rj/index_j.html
* * * * *
◆英字新聞、TIME、Newsweek
以上の助走教材で足固めができたら、英字新聞などの海に早く飛び込むのがい
いのではないでしょうか。わからない語は飛ばしながらも、多く読むことが効
くのでしょうね。私も早くそこまでたどり着きたいと思っています。
◆市販の単語集について
上であげた「4000語」は、ニュース教材の基礎(足場)として唯一使用しま
すが、余計な弊害を与えないためにも他の単語集は一切使わないほうがよいと思
います。逆に英字新聞が読めるレベルまでくると、語彙は自然と増えるでしょう
から、資格試験対策用の市販の単語帳なども、あくまで時々チェック目的に使用
する程度なら使ってもよいかなと思います。このレベルになるには長い道のりで
すが・・。
* * * * *
なんか茅ヶ崎方式の回し者みたいですが、他の教材でお勧めのものがあったら、
紹介いただけると嬉しいです。個人的には、リスニング対策や語彙増強にNH
Kラジオのやさしいビジネス英語の総集編(CDブック)なども併用しています。
リスニングに関していえば、「UDA式30音」などで発音トレーニングをし
たら、聞き取り能力がかなり良くなるという体験を最近しました。伸び悩んで
いる方は、基本に戻って発音トレーニングするもの有効かと思います。
* * * * *
私の場合、早朝、深夜、通勤時間、細切れ時間も合わせて、1日トータルで
・多読 1時間
・時事英語 1時間
・リスニング&シャドウイング 1時間
もできれば理想的なのですが、挑戦しては挫折してを繰り返しています。
忙しくても多読だけは何とか死守したいと思っています。
こんなことを長々と書いておきながら・・・
「こざかしい対策を考えるより、多く読んだ方が結局は早い!」
と叱られるのを恐れております。
まぁ同じように、多読を中心に資格試験などで悪戦苦闘されている方がおられま
したら、情報などいただけると嬉しいです。
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