[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(22:05)]
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お名前: あっきー
投稿日: 2005/1/4(01:07)
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皆さん、こんにちは、あっきーです。
正月に本屋で、すばらしい研究書を見つけました!
一気に読んでしまいました。
より良い外国語学習法を求めて—外国語学習成功者の研究
竹内 理 (著)
価格: ¥2,625 (税込)
単行本: 312 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 松柏社 ; ISBN: 4775400525 ; (2003/12)
約1年前の発売なので、すでに知ってる方も多いかもしれません。
著者は関西大学の教授です。
普通の日本人が、海外経験なし・留学なしで、12歳以降に国内だけで
外国語学習を行い、高いレベルに達した多くの成功者に共通する特徴を、
さまざまな角度から学問的に分析しています。分析の対象は、
大学生であったり(5章)、達人と呼ばれる社会人であったり(6章)、
成功者の著した書籍(7章)であったりととにかく豊富で、具体的なデータ
を元にスキル(聴解、読解、発話、筆記、語彙)ごとにその特徴を浮かび
上がらせています。
どの時期にどういう学習方法が有効なのかという問題に対して多くの
示唆に富んでいます。一学習者として、またタドキストの端くれ(?)
として、読んでてとても励まされました。
この本を見つけてうれしかった理由ですが・・・
実は、SSS方式による多読が有効であることは確信していたのですが、
それを他人に説明する際に、客観的な位置づけに困ることがあったのです。
(楽しいよ!とにかくやってみなよ!でもいいのですが(笑))
あと、リスニングなどの音声面での学習と多読の関係など、効果的な
英語学習の全体像をイメージしておきたいと常々思ってきたのですが、
これはまさにそういう疑問にも答えてくれるものでした。
何しろ分析サンプルが豊富です。
よって、一人の達人による「私はこうして英語を征服した」と
いう類の本とは質的に異なります。それでいて結論を安易に一般化
したりしない著者の学問的姿勢や謙虚さには好感が持てました。
多読の普及のためにも、役立ちそうな本だと思いました。
興味ある方は、また見てみてください。おすすめ本のコーナーでした。
出版社のレビュー:
恵まれた環境で、子どもの頃から学習を始めることのできた人を除けば、
外国語を高いレベルまで習得するのは無理なのだろうか? 多様なデータ
と理論から外国語学習法を徹底的に分析し、効果的な学習法の共通点を
探る研究。
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