[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/23(21:38)]
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お名前: アルムおんじ http://onji.blog16.fc2.com/
投稿日: 2005/9/23(23:55)
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ペリエさ〜ん、アルムおんじです!
お忙しいながらHappy Readingされているようで何よりです^^
私も技術翻訳にほんの少しだけですが携わっていました。
お役に立てるかどうかわかりませんが、ちょこっと書いてみます。
私は多読を始めるまで、翻訳はできても読書ができない人間でした。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、これこそが翻訳と読書が
別物であることのいい例だと思います。
1000語読むのは多分いまのペリエさんなら簡単ですよね。
でも1000語を日本語に訳すのは、これはとっても大変なことです。
逆に翻訳だけをやっていると例えば1日1万語などといった
大量の英文を読むことはありません。1万語も訳せませんから。
(それくらい訳すよ、って方いらっしゃったらごめんなさい^^;)
でも読書だと慣れてくれば1万語くらい読む方はたくさん
いらっしゃいます。私にはこの大量の英文を続けて読む「英語持久力」
とでも言うべきものが全くありませんでした。
モーリンさんがおっしゃっているように、技術的な文章は英語としては
難解ではないと思います。
英語ができれば(読めれば・書ければ)翻訳なんてできるでしょう、
とよく耳にしますが、これは全くの誤りだと思います。
ペリエさんが翻訳されているのも英語から日本語ですよね。
つまり、できあがる作品は日本語なわけで、最終的に必要なものは
「日本語を書く力」なのです。
これに「英語を読む力」「専門知識」と合わせて翻訳三本柱です。
4本目あたりに体力^^;
〉一方で目下の課題は、英語の専門論文を訳すことなんです。
〉多読を始めたおかげで、英語を英語として理解することが
〉できるようになった反面、「翻訳」ができなくなって
〉しまいました。
たぶん、「翻訳」ができなくなったのではなく、英語読解力が上がったため
相対的に「翻訳」できなくなったように感じるだけなのではないかな〜と
思います。退化ではなく、間違いなくそれは「進歩」だと思いますよ。
〉意味はわかるのにそれに対応する日本語が全然出てこなくて
〉四苦八苦しています。
〉そして時間だけが過ぎていきます。
良く分かります。何度もそんな経験があります。そんな時、私が色々な
方から受けたアドバイスは、日本語力をつけること、良い日本語をたくさん
読むことです。
〉かけた労力に比べて結果があまりに少なく、「意味がわかるのに
〉どうしてこんなに苦労しなければいけないんだー!」と
〉叫びたくなります。
まさに英語読解力が上がったゆえのお悩みですよね。英語がどんどん
読める、でも日本語が書けない。その速度差のギャップが広がるにつれ
ペリエさんの悩みも大きくなってきたのではないでしょうか。
翻訳にはいろいろな「体力」が必要ですね。
この仕事は脳みその肉体労働だって言葉も聞きました(笑)
なかなか辛い作業ですが、知的好奇心・探求心をくすぐられる作業でも
あります。
今は翻訳やってないので、あまり的確なアドバイスできなかったかも
しれません。大変だとは思いますが、楽しい「読書」もご一緒に
続けていきましょうね^^
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