[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/28(01:50)]
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お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2010/6/22(12:48)
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Kenyさん、こんにちは。ドラです。
意外なところに反応されたので、ちょっと驚きました。
〉〉 この件ですが、どこまで書くべきか、考えがまとまらなかったので、
〉〉コメントするのが遅くなりました。
〉申し訳ない。
〉私自身が漠然としか問題を捉えていないのです。
いや、いいんじゃないでしょうか? 最初は漠然としていても、誰かが
こうやって反応してくれて、少しずつ自分の考えが明瞭になってくる部分
があれば、ね。
〉〉 ちょうどこの下に、久しぶりにこちらの掲示板に書いたコメントがあり
〉〉ますが、これをちょっと読んでいただければ分かるように、ここ二年ほど、
〉〉私は『お前は英文専攻の学生か?!』と自分でも突っ込みたくなるほど、
〉〉言語としての英語を勉強しています。Kenyさんがここで話したい話は、
〉〉そちらの方面ではないというのは分かるので…それでちょっとどういう話
〉〉の仕方をするかを考えざるを得なかったという事です。
〉私は逆に言語を道具としか見れません。
〉なので、使えればOK。
〉でも、言語としての英語のお話は楽しく拝見しています。
〉自分と違う考えの人のお話は面白いです。
なるほど。
書く事と話す事、Kenyさんがどちらの方向に進みたいのかも分かって
いませんし、どの程度微妙な・複雑な事まで伝えられるようになりたい
のかも分かっていませんが、『相手に伝わればいい』というレベルで
あっても、それなりには苦労するとは思います。
私はここ一年以上ずっと、英語母語話者の人達と交際している若い人達が、
メールにどんな書き方をしたらいいのか分からなくて、『こういう事が言い
たいのですが、こんな風に書いたら通じますか?』といった類の質問して
いるのを見ています。彼女らの英文は、文法誤りはそれはヒドいものなん
ですが、それでも『これなら通じるだろうな…』と思う事も多いんです。
というのは、さすがに交際しているだけのことはあって、言葉の usage が
その局面に見合った使い方になっているから、なんですね。
でも、その反面で考えてしまうのは、そうした内容は比較的素直な気持ち
を表しているから通じるのであって、より微妙な内容・より込み入った内容
を表したい時には、言葉の usage の確からしさと共に、文法的な正確さも
ある程度確保していかないと難しいだろうな、と思うのです。
もちろん、これはKenyさんが『そこまでは求めていない』という事でした
ら、関係ないことなんですけれどね。
〉〉 ちなみに、Kenyさんと同じような事を考える人達はいるようで、たとえば、
〉〉さかいせんせーが、たしか2年ほど前から『多読的 speaking と writing 』
〉〉に関する試みをしようとしています。どんな感じにやろうとしているかなど、
〉〉詳細は私もよくは知りません。ただ、そういうやり方でどの程度の成果が
〉〉上がるかに関しては、私には大きな疑問があります。多読と同様に、軽い
〉〉タッチを保って、参加者のモチベーションを傷つけない、という効果は、
〉〉やりようによっては出るかもしれませんが…
〉「こども式…」と呼ばれているものでしょうか?
〉酒井先生のWEBでの活動は拝見しました。
〉まだ、多読ほどの成果は得られいないようですね。
〉きちんと教育システムとして確立されると嬉しいです。
そうですね。
私が思うに難しいのは、『自分が書いたもの・言ったことに含まれる誤りや
不自然さに対する気づき』をどうするか?という点で、でも、これをクリア
しないと、多くの人にある程度以上の成果を出せるようにするのは難しいと
思います。
たとえば、母語話者の子供の場合、誤った言い回し・不自然な言葉の使い方
などは親や学校の先生・周りの大人達が、明確に指摘して直させたり、あるいは、
自然な会話の中で直していきます。たとえば…
子供:"I ate up all of the apple."
母親:"You ate the whole apple? That's great, honey."
# この会話例は、以前にアメリカ人の
# 友人と文法についてメール越しに
# 話していた時に彼女が書いてくれた
# ものですが…(汗)
しかし、多くの英語母語話者は、Grammar Nazi と呼ばれている様な、
『頼まれてもいないのに、他人の文法誤りを指摘しまくる様な』一部の例外
を除いて、母語話者でない友人に対して、その誤りや不自然な言葉の用法を
指摘するのを非常に嫌っている印象があります。その相手を embarrass する
事に繋がる、という意識があるのでしょうね。
〉〉 たとえば、英語で全てを書き下せない場合、確かに、日本語で言いたい事を
〉〉まとめてから、英語に直していく、というのも一つの有効な手段だと思います。
〉〉私も、多読を始めるだいぶ前に、英語のメールを仕事で書くようになった頃、
〉〉同じ事をしていました。それから半年ほど経ったら、直接英語で書けるように
〉〉なりましたけどね。ただ、そうしたやり方だと、なかなか『英語らしく響く文章に
〉〉なって来ない』理由としてこんな事もある、という事をお伝えしておきたかった、
〉〉という事です。
〉良いこと聞いた!
〉半年くらいで直接英語で書けるようになったんですか。
〉φ(..)メモメモ
あれっ?ちょっと思わぬ所に反応されちゃったなぁ…
この『日本語でまとめてから』というのは、あくまで、どうしても自分が言い
たい事が込み入ってしまっていて、ひもとけなくて困っているのだが、どうしても
伝えたいことがある様な場合にはこういう事も助けにはなる、ということで
書いたんですが、でも、私はこういうやり方をお勧めはしません。
以前に、Kenyさんとは、『対訳の様なものを使って、日本語脳と英語脳を同時に
使うと、具合が悪くなることがある』というお話をしたことがありましたね。
それで、その時にKenyさんにも同様の経験があった、というお話を聞いた覚えが
あります。
実は、この『日本語→英語翻訳』的なやり方をすると、逐語訳であろうが、意訳
であろうが、あれと同じ事が起こります。私自身、英文添削をしている間に、自分
を実験台にして期間をおいて何回か実験してみたのですが、日本語を先に書いても、
英文を先に書いても、やはり、英語脳の具合が悪くなるんですよ。つまり、それを
すると、その後、しばらく(程度にも依るが、1〜3週間くらいか)頭がとても重たく
なって、英語の閃きが悪くなります。その間は本を読んでいても、面白さが半減
する感じです。
その頃は、私も相当自虐的に、半ば『訓練だと思って』何回もそれを繰り返して
みたのですが、ここ数ヶ月はむしろ、日本語脳が干渉しない様に英語脳を使う方向
でやっています。その方が、やはり健やかな感じがしますからね。
なので、その自虐的経験で、私の英語脳が打たれ強くなったかどうかは、私も、
実は結論が出ていません。そのうち、また機会があったら試してみると思います
けれどね。今は、せっかく毒気が抜けているので、しばらく健やかに育てることで、
どの程度成果が上がりやすくなるかを試したい時期ですから。
Kenyさんもせっかく100万語通過したことですので、(あっ!遅ればせながら、
100万語通過おめでとうございます♪(汗々))、アブナイ事は回避して、これからも
うまくご自分の英語脳を育てていただければ、と思います。
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