[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(14:27)]
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2264. 仮説1について Re: Learning と Acquisition の違い
お名前: Ry0tasan http://tadoten.blog122.fc2.com
投稿日: 2008/7/16(09:10)
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主観の新茶さん、
なかなか時間を確保できないので、
何度かに分けて投稿しますね。
まず "acquisition" と "learning" の違いですが、
一旦は訳語を離れて、
子どもがどういう風に言葉を身につけるかを振り返ってみる必要があります。
日本で生活した子どもの大部分は、
学校に行って国語の勉強をしなくても、
流暢な日本語を話せるようになります。
遊びや日常的なやりとりを通して、
気がついたら日本語で考え、
日本語を話すようになっていたというわけです。
おなじような現象は、
世界各地で観察されているようです。
これが無意識的な acquisition だと思います。
一方、
日本人の多くは、
英語の勉強に大変は時間と労力を注ぎ、
難しい文法用語や沢山の単語を暗記しますが、
子どものときに日本語を使いこなせるようになったような感じで英語を使いこなせるようになりません。
これが意識的な learning だと思います。
Krashen 教授は、
母語だけでなく、
2番目に必要とされる言語を身につける際にも、
無意識的な acquisition の方がずっと効果的だと言って、
物議をかもしました。
The Handbook of Second Language Acquisition という本の目次と、
まとめの箇所を参照した限りでは、
少年期や青年期の人が新しい言語を身につけるばあい、
意識的な学習を通して行なうしかないというのが、
Krashen 教授に対する反論のようです。
反論は多かったけれど、
具体的な反証は不十分で、
論争の決着はついていないという意味のことも書いてありました。
(つづく)
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〉 Ryotasanさん,こんにちは。
〉 新茶です。
〉 こちらでも、質問させてください。
〉 私は、約30年、英語から遠ざかっていました。
〉 また、掲示板は、多くを読むだけの余裕はありません。
〉 クラッシェンKrashenのことは、この投稿で、始めて知ったくらいです。
〉 クラッシェンKrashenの仮説は、しかし、事の本質に関わり、重要な問題だと思います。
〉 Ryotasanさんは、「たむさん」とのやりとりから、基本的に、acquisition及び learningの2つの概念を峻別し、 learningは、acquisitionに移行(転化)しないという見解を採用していると思われます。
〉 なぜならば、第1に、そうでなければ、わざわざ、両概念をもち出されないでしょうし、第2に、上記見解をほぼ述べておられると思われる記述もありましたし、第3に、私は、最近、酒井邦秀准教授が執筆されたちくま書房の2著を読みましたが、その中で、クラッシェンKrashenのacquisition及び learningの2つの概念の峻別が語られていますし、私が投稿を見た限り、Ryotasanさんの各種の見解は、酒井さんの見解と酷似しているように思われたからです。
〉 私は、クラッシェンの見解は、大方に認容された通説的見解だとさえ、思っていました。
〉 しかし、反対説もあるようです。
〉 これは、最近見つけました。
〉 たとえば、
〉[url:http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/5047/1/92695_333.pdf]
〉 この反論は、一読してわかるほど簡単ではないが、私は、時を替え、何度か読むことにより、内容は、理解しました。
〉 現在の学会の状況は、どうなのでしょうか。
〉 この論文の用語をふんだんに使っていただいてかまいませんから、クラッシェンの5つの主張と、その問題点、その反論等を、我々にもわかるように、ご説明願えないものでしょうか。
〉 当初の投稿に、修正事項あり。
〉 参照論文の用語にかんがみ、移行の次に、(転化)を挿入するなど、昨日の当初の投稿に、少し変更を加えた。
〉 以 上
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