Re: Ryotasanさん ありがとう!

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(10:26)]

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2159. Re: Ryotasanさん ありがとう!

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/13(08:02)

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〉Ryotasanさん、こんばんは!

たかぽんのおかげで、
有意義なやりとりをもうちょっとだけできそうです。

〉「失敗」だなんて、とんでもないっす!
〉みんなに暖かいお言葉をいただいて、これもa blessing in disguiseだったかなと思っております。

〉〉スポーツにおける規則と文法的な規範との違いについては、
〉〉なるほどと思いましたよ。
〉〉重要な問題だし。

〉ほんとにしつこいようですが、やはり文法を「規範」と言ってしまうことには抵抗があります。(笑)

この点はもう少し説明が必要でしたね。
おっしゃることは分かります。

〉やはり、もともと文法は、事実上の習慣を観察して、学者さんが体系化したものに過ぎないと思います。

いいえ。
実はそうでもないんです。

〉そこに、(酒井先生がおっしゃるように、)権威・権力による強制の要素が入って、
〉はじめて、法律的という意味での「規範」とみなされるようになるのだと思います。

そうです。
一般的に "grammar" とか「文法」と呼ばれている文書は、
そっちを指すことの方が多いと思っています。

〉「である」が「すべき」に変わるとき。。。
〉いかにして権威・権力の強制の要素が入ってくるのか(歴史的に入ってきたのか)という話を、
〉実はいろいろうかがったりしたいなと思っていました。そういう広がりが生まれればと。

もともと英語は方言の寄せ集めで、
みんな好き勝手に喋っていました。
辞書も無かったので、
単語のつづりも適当というかバラバラでした。
それではあまりに節操がないので、
Sheakespeare はイタリアの詩を手本に劇や詩を書きました。
聖書の英語訳は比較的整然としていますが、
これはヘブライ語やギリシャ語やラテン語の文章を手本にしたのと、
文字の読めない人を対象に教会で読み聞かせるという目的が明確だったせいだと思います。

これでは不便なので、
標準的な文章の書き方を定めようと言う声があり、
学者や作家や政治家たちが規範を定める努力をして築かれて来たのが、
英文法なのです。
Oxford Bookworms Factfiles にある
The History of the English Language に概要が載っています。

学校での授業が英文法をふまえて行なわれるようになると、
段々に職業作家も英文法を意識して文章を書くようになりました。

こういう権威からの押しつけ文法 (prescriptive grammar) に疑問を感じ、
実際に広く使われている用例を調査し、
多くの利用者のあいだで合意が得られている英文法のすがた、
民主的な descriptive grammar を明らかにしようという研究も、
最近は行なわれています。
たかぽんが目指しているのはそっちなんですね。
好き嫌いは別として、
両方あるんです。
重なっている部分も多いと思います。

〉英語、フランス語、ドイツ語などでも、そのあたりの事情がぜんぜん違ってそうです。

フランスは国家の政策として国語を重視して来たし、
ドイツ語も色々な方言があったなかから国語として標準的な形を定める努力はしてきたようです。

〉でも、Ryotasanさんが、雑談掲示板のほうでお書きになっていることが、まさに
〉それに類するお話ですよね。

具体的にどの話なのかは分かりませんが、
そういうことを常に考えて投稿しているのは確かです。

〉〉こども式の掲示板でお会いできると思うし、
〉〉きっと円熟してこの掲示板に帰ってくると信じています。

〉円熟するでしょうか・・・
〉持って生まれた性格的なものなので、無理かもしれません(笑)

たかぽんの性格が変わるとは思っていません。
そういうことを望んでいるわけではないのです。
でも、
発展によって、
新しい側面が育ってくることはあると思います。

〉でも、またこちらに戻ってくるようなことがありましたら、よろしくお願いします。

こちらこそ。
僕は所属ということにあまり拘りたくないので、
別の場所でもお会いできるかも知れません。

〉ありがとうございました!

僕からも、
ありがとうございました!


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