Re: 多読と文法

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(06:51)]

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2009. Re: 多読と文法

お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/6(14:54)

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〉"Ryotasan"さんこんばんは。acha758です。

早起きなんですね。

〉〉お返事ありがとうございます acha758 さん。それから、最初に書き込んだとき、敬称を忘れていました。お詫びします。

〉いえいえ。後で訂正してくださいましたよね。
〉こちらこそ、"Ryotaさん"と頭の中で認識されていて、敬称をつけるのを忘れてしまっていました。
〉後で訂正しようと思ったのですが、レスがついていて修正できませんでした。
〉呼び捨てにしてしまって、ごめんなさい。

いえいえ。僕のは "san" が入っていますから、
呼び捨てにはならないんです。

〉〉その上で、感想を書いてみます。

〉〉まず、この掲示板で文法談義をしても良いのではと僕も思います。勿論、多読に基づいての文法談義という意味ですが。

〉そうですよね。おだやかにやりたいものです。
〉あとは、読書の時間に支障が出ない程度に・・・。(^^;

そうそう。
Road side café での談話は楽しいですが、
言語の街を散策する方が大事ですね。

〉〉それから、英語学習者が文法を学ぶことも、時期や方法が適切であればやった方が良いと思います。

〉私も同感です。
〉でも、一番は自分の納得する方法をとることです。

自分で情報を集め、
自分で考え、
自分で工夫し、
自分で納得することが大事なんでしょうね。

〉〉例えば、Oxford Reading Tree は文法事項をふまえて組み立ててあります。あの教材を読んでも文法用語は覚えられませんが、基本的な文法事項というか、基本的な英文のしくみは理解できます。先生が教え込むのではなく、学習者が自分で仕組みを発見することを促すようにできている点が良いと思います。

〉そうですね。
〉ただし、ORTも他のGRも、学校文法の順序とは必ずしも一致しません。
〉学校文法を意識してレベル分けしてみたところ、
〉Stage 2〜4はわりとバラバラになりました。
〉Stage5以上は、学校文法を網羅しています。

日本の中学で1年目に現在形と現在進行形しかやらないので、
売り上げを意識した英国の出版社は入門期の多読教材を現在形で書いていた
という話を聞いたことがあります。
今でも Penguin Readers や Macmillan Readers にはその名残がある様です。
脚本のト書きの様な、
あるいは前衛小説の様な文体になりがちで、
却って読みにくかったりします。
Oxford Reading Tree はそれをやめて、
より自然な段階付けに成功したと思いますが、
日本での段階付けとは齟齬が生じてしまったようですね。
そういう意味では中学校へ入る前にORTで英語を始めておくのも
良さそうです。

〉文法用語を意識するにせよ、しないにせよ、
〉構造が簡単な文から始めるのがいいですよね。

〉ちなみに、生徒は読み始めると習ってない文法が含まれてものでも、気にせず読めるようです。

それは子どもたちの凄さであり、
あの教材の工夫の成果もあるでしょう。
そのまま使ったら不自然になりそうな表現でも、
ORTでは子どもたちの劇や手品という設定にして、
必然性が感じられる様にしてあります。

〉〉中学生のときにORTの様な教材が豊富にあれば3年間で百万語の多読も決して無理な目標ではありません。そうなれば高校生のときに、文法用語を使った文法の学習をするのも良いと、個人的には思っています。

〉実際、多読を使った授業は広がり始めています。
〉教科書だって、きっちり文法項目にはなっていないし、
〉本格的に文法を教え込まれるのはふつう高校に入ってからだと思います。
〉(でも、英語の先生の考え方で差は大きいかもしれません。)

近年、
中学校の教科書は会話文が増えたようですね。

〉〉ただ、中学から高校の時期は、論理的な思考力が育ってくる時期でもあり、大人の矛盾が見えてくる時期でもあります。そういう時期には、矛盾した用語を暗記させるような、いわば思考停止を促すような教えかたよりも、できるだけ論理的に整合性のある教えかたの方が適しているように思えます。

〉丸暗記は小さい子が、論理的思考は中学生以上くらいが、得意ですよね。
〉発達段階に合わせて変えていけばいいとも思います。個人差もありますが。

そうですね。
僕は一般論として申し上げましたが、
個人差を考慮に入れるべきでしょうね。

〉小さい子どもに文法を教えても、無意味で有害、というのは私も思います。
〉大人だったら、文法を知っておくと他言語にも応用が利いて便利だけどなぁ、
〉というのが私の感覚です。

文法を他言語に応用するというのは想像できないんですが、
どういう感じなんでしょう?

〉〉しかも "verb" と言えば、英文法で最も基本的というか、中核とも言える部分です。そこに矛盾した訳語をあて、それでも構わないという英語の先生の方が多いのかもしれませんが、納得しない中学生もいるでしょうね。

〉〉それで、どういう文法用語を使うのが良いかを考えてみました。

〉〉矛盾しているのは「動詞」という訳語をあてることであり、"verb" という原語が矛盾しているわけではないです。ですから、英文にも head と body があり、その body に相当する "is" や "have" や "go" や "get" などの単語を "verb" と呼ぶと教えれば、百万語を達成した中学生や高校生には理解できると思います。カタカナで「ヴァーブ」と表記しても良いでしょう。(テニスの試合で使う用語が英語やフランス語やカタカナで表現されるのと同じように、英文法の用語も英語かカタカナのままでという発想です。)「ヴァーブ」のままなら矛盾は問題にならないでしょう。(英単語と訳語が1対1で対応しない例の一つです。)

〉なるほど〜。
〉文法用語に英語を使う人、知っています。
〉慣れればいいかもしれませんね。
〉一方で、文法アレルギーになる人が増えそうな予感もします。

そうですね。
英語の input が少ない人に対して英語の文法用語を使って説明するのは、
まずいと思います。

〉現状だと、文型を習うころから、主語をS、動詞をVとか呼び始めるので、
〉中学生でも"V"って使っていると思います。"V"だといかがですか?

はい。
それも有効な選択肢だと思います。

〉〉学習者がもう少し大人になったら、矛盾しているけれど世間のしきたりだから知らないと困ることも教えていく段階が来ると思います。そういうばあい、「当てはまらない単語もあるけれど、主として動作をあらわす言葉が多いので、とりあえず動詞と呼ぶことになっている」と説明すれば良いのかもしれません。はぎれは悪いけれど、矛盾を自覚した上で現実を受け入れる説明と言うわけです。

〉ちなみに、私の説明はいかがでしたか?
〉今のところ、まだ訊かれたことはないのですが、
〉質問があったら、そう答えようと思っているのですが・・・。

正直なところを申し上げれば、
「動作動詞」の様な同語反復はお役所言葉のような感じがするのです。
童話や詩の朗読には向いているかもしれませんが、
論理的な文章にはふさわしくない様に感じられます。(すみません。)

「状態動詞」という訳語も矛盾を増大させている表現に思えます。
(かえすがえすすみません。) (T_T)
ちなみに "active verb" とか "stative verb" という用語を英語のまま理解すれば、
矛盾は感じられません。

動の反対は静ですね。
「動いている」の反対が「止まっている」か「動いていない」です。
動詞が指し示す範囲に「動いていないこと」まで含めてしまうと、
「動」という漢字が意味をなさなくなってしまいませんか。

念のため申し添えておくと、
英語の先生が「動詞」という訳語を使うことに大反対しているわけではありません。
暫定的な仮称というか、
てっとりばやい用語として使うことはあると思っています。
でも、
この訳語に矛盾があることは自覚していてほしいです。

ちなみに LDOCE では "verb" を次の様に定義しています。

a word or group of words that is used to describe
an action, experience, or state,
for example 'come', 'see', 'be', 'put on'


▲返答元

▼返答


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