[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(06:55)]
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2008/3/5(23:05)
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お返事ありがとうございます acha758 さん。それから、最初に書き込んだとき、敬称を忘れていました。お詫びします。
その上で、感想を書いてみます。
まず、この掲示板で文法談義をしても良いのではと僕も思います。勿論、多読に基づいての文法談義という意味ですが。
それから、英語学習者が文法を学ぶことも、時期や方法が適切であればやった方が良いと思います。
例えば、Oxford Reading Tree は文法事項をふまえて組み立ててあります。あの教材を読んでも文法用語は覚えられませんが、基本的な文法事項というか、基本的な英文のしくみは理解できます。先生が教え込むのではなく、学習者が自分で仕組みを発見することを促すようにできている点が良いと思います。
中学生のときにORTの様な教材が豊富にあれば3年間で百万語の多読も決して無理な目標ではありません。そうなれば高校生のときに、文法用語を使った文法の学習をするのも良いと、個人的には思っています。
ただ、中学から高校の時期は、論理的な思考力が育ってくる時期でもあり、大人の矛盾が見えてくる時期でもあります。そういう時期には、矛盾した用語を暗記させるような、いわば思考停止を促すような教えかたよりも、できるだけ論理的に整合性のある教えかたの方が適しているように思えます。
しかも "verb" と言えば、英文法で最も基本的というか、中核とも言える部分です。そこに矛盾した訳語をあて、それでも構わないという英語の先生の方が多いのかもしれませんが、納得しない中学生もいるでしょうね。
それで、どういう文法用語を使うのが良いかを考えてみました。
矛盾しているのは「動詞」という訳語をあてることであり、"verb" という原語が矛盾しているわけではないです。ですから、英文にも head と body があり、その body に相当する "is" や "have" や "go" や "get" などの単語を "verb" と呼ぶと教えれば、百万語を達成した中学生や高校生には理解できると思います。カタカナで「ヴァーブ」と表記しても良いでしょう。(テニスの試合で使う用語が英語やフランス語やカタカナで表現されるのと同じように、英文法の用語も英語かカタカナのままでという発想です。)「ヴァーブ」のままなら矛盾は問題にならないでしょう。(英単語と訳語が1対1で対応しない例の一つです。)
それから、できるだけ矛盾の少ない文章を書くことは、作文において重要だと僕は思っています。文法と作文に整合性を持たせるなら、英文法の中核的な部分に矛盾した訳語を用いるのは望ましくないように思います。
学習者がもう少し大人になったら、矛盾しているけれど世間のしきたりだから知らないと困ることも教えていく段階が来ると思います。そういうばあい、「当てはまらない単語もあるけれど、主として動作をあらわす言葉が多いので、とりあえず動詞と呼ぶことになっている」と説明すれば良いのかもしれません。はぎれは悪いけれど、矛盾を自覚した上で現実を受け入れる説明と言うわけです。
以上、勝手なことを申し上げました。ご笑覧いただければ幸いです。
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