多読と文法

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(04:36)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

1991. 多読と文法

お名前: acha758 http://acha758office.seesaa.net/
投稿日: 2008/3/5(17:02)

------------------------------

本来、こういうトピックは多読の掲示板ではタブーなのかもしれませんが、
(という意識があって、投稿を遠慮されている人もいるはずです)
これだけあちこちで盛り上がるところを見ると、
新しくトピックを立ててもいいかな、と思いました。

文法を学ぶことについてはタドキストの中にも賛否両論あると思いますが、
多読をしていくなかで感じた、文法に関する素朴な疑問を投げかけたり、
今まで習ってきたことと、多読でわかったことはここが違った、という発見を報告することは、
掲示板で共有する価値のある話だと、私は思います。
だから、SSS掲示板はこういう話題にもオープンな場所であって欲しいと思います。

以下は、文法の話が嫌いな人は読まなくていいですからね。
関心のある人だけ読んで下さい。

私は今日もテニスを3時間ほどやってきたのですが、
英語学習をテニス(他のスポーツでも、ピアノとかでもいいんですが)に例えると、
文法はルールや理論、多読は実践練習、だと思っています。

ルールや理論ばっかりやっても、いつまでたっても自分で競技したり、楽しむことはできません。
せいぜい、他の人がやっているのを見て薀蓄をたれるくらいです。

実践練習は、自分でできるようになるために欠かせないものですが、
初めから実践あるのみで成長するのはセンスのある人だけで、
自己流だけでやっているとなかなか芽が出ないし、いつか壁にぶち当たります。

そこで、ルールや理論(コツ)を少しずつ教えてもらいながら、実践練習を重ねていくと、
上達が早いし、理想形がイメージできるし、基本がしっかりすると思います。

そして、英語でもテニスでも思うのは、理論と実践の理想的なバランスは微妙で、
個人の年齢や性格、現時点のレベルと目標レベル、目的意識によっても違う、ということです。

たぶん、何にしても上達するには、自分自身が絶えず模索して、
自分にとっての理想のバランスを見つけていくことが大事なのではないか、と思います。

以下は、Ryotasanへの返信です。

"Ryotasan"さんは[url:kb:2572]で書きました:
〉いつも acha758 のご投稿を楽しく拝見しています。

〉きょうは教えていただきたいのです。

〉文法というのは、
〉言葉をより正確に理解するための言葉であるべきだと僕は考えています。

〉最近はどうか知りませんが、
〉僕が中学生のころは、
〉入門期の教科書に、
〉"This is a pen" とか "I have a book" といった例文が載っていました。
〉そして今でも、
〉こういう "is" や "have" のような単語を英語の英文法では "verb" と呼びます。
〉これが英語で "verb" のままなら不自然さは感じないんですが、
〉「動詞」と訳してしまうのはどうでしょう。
〉実際のところ、
〉"is" も "have" も動作をあらわしてはいないです。
〉矛盾していませんか?

私の中では「verb」でも「動詞」でも、文法用語なので不自然さは感じないのですが、
その質問に文法的にお答えすると、
「動詞」は「動作動詞」と「状態動詞」にわけられて、
isやhaveは状態動詞に分類されるのです。
動作でないものも「動」詞というので矛盾を感じられるのだと思いますが、
動いていないこと(=状態)を表すのも、動詞でいいんじゃないか、と私は思います。
「動詞とは動作や状態をあらわすことば」と考えたらいかがでしょうか?

訳語の巧拙については、考えたことなかったですが、
他にうまい表現があるでしょうか・・・。

〉「そんなの大雑把でいいじゃないか」とたしなめられることもありますが、
〉大雑把でいいならそもそも文法を学ぶ必要が無い様に思えます。

〉いかがでしょう?

〉補足: これま自分自身に問いかけてきたことなんですが、僕はいまだに答えを見つけていません。ご意見をいただければ幸いです。

文法を学ぶ意義については、私の意見は先に述べたとおりです。

ことばを正確に分析しようとしていくと、例外がいろいろ出てきて、
どんどん分類が細かくなり、説明が長くなっていくのだと思います。
そこを突き詰めていくのは言語学者にお任せして、
ふつうは「基本的なルール」を知っていればいいのではないでしょうか。
だから、ルールに当てはまらないものがでてきたら、そういうものもあるんだな、と思う。それだけです。
そんなルールならいらない!と思うのであれば、やらなくてもいいかもしれませんね。
学校は規範を学ぶところですから、学生はそこをやらないと損するかもしれませんが・・・。

質問のお答えになったでしょうか?


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.