Re: 陳謝いたします。

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(08:29)]

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[提案] 1968. Re: 陳謝いたします。

お名前: 酒井@tadoku.org http://tadoku.org
投稿日: 2008/3/3(23:31)

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キサラギさん、一つ書き忘れた!
さかい@tadoku.orgです。

前置詞の話題のときもそうでしたが、
「時制の一致」は「前置詞」に輪をかけて、
「汝無垢なる無知を去らざりしかば・・・」だと思います。

古くてごめんなさい。簡単に言えば、
キサラギさんが「時制の一致」というようなことを知らなければ、
あの文でひっかかることはなかったのではないかな?

時制の一致はどんな文法書でもたいてい最後に説明されています。
そして、いくつかの「ルール」が並べてあるようです。

どうして最後に持ってくるかというと、実は時制の一致が問題になる
ときには、時制だけでなく、ほかにもさまざまなことが問題になり、
そこより前に書かれていたさまざまなルールが複合的に(?)
いくつも適用されるからですね。

たとえば、代名詞の問題、時制の問題、時間を表す副詞の問題・・・

今の学校文法は「科学的文法」ではなく、「規範文法」です。
そのために、教え方も覚え方も「これが規則だ、これが定理だ」という
書き方になっています。そのために、規範文法に対する「記述文法」や、
「科学的文法」ではとてもルールとまでは呼ばないものも
まるで規則があるかのように説明してしまいます。
(昔の掲示板でも同じ話を書きました。今流通している英文法書、
英文法問題集はほとんどすべてこうした書き方になっていると
思われます。典型的なのは「ロイヤル英文法」かな?
ちょっとだけ規則風ではないのは「英文法解説」かな?)

英文法に仕組みを説明できる規則があるように書いてあったら、
それは無知か、無責任か、無能です。まだそんな「決定版英文法」は
見つかっていない!

したがって、いくつかの「規則」の複雑な組み合わせである
「一致」(ちゃんとした記述英文法の本ではそう書いてある)は、
決して一筋縄の「規則」で片付くようなものではないのですね。

さきほどの、代名詞の問題、時制(これだって、時制だけではなくて
相も関係してくる)の問題、副詞の問題等々、すべてを規則にすることなど
夢のまた夢です。

それを文法問題集は一体どこをとらえて正しい、間違い、と
判定しているのだろう? 

いつどう表現したら相手にうまく伝わるかは、
実際に使われている例からしか浮かび上がってきません。
もし、英語の使われているままの実情をつかみたければ、
日本の英文法問題集などは3メートル以内に近寄ってはいけません。

キサラギさんも、なぜ文法問題集を眺めてみたのかを書いてくださったら、
みなさんの返信は多少違ったかもしれませんね。

ぼくとしては、文法問題集は真剣に取り組まないようにね!と
いいたいかな?


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▼返答


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