Re: オープンな雰囲気を大切に…お願いします。

[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/7/17(11:53)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

1783. Re: オープンな雰囲気を大切に…お願いします。

お名前: ドラちゃん
投稿日: 2007/12/22(05:59)

------------------------------

 まりあさん、こんにちは。お返事ありがとうございます♪
 ちょっと仕事が忙しかったので、返事が遅くなってごめんなさい。

"まりあ@SSS"さんは[url:kb:1733]で書きました:
〉ドラちゃんさん、おはようございます。 まりあ@SSSです。
〉   貴重なご忠言をありがとうございます。

 受け止めていただけたようで、私も嬉しいです♪

〉〉  1)現状の学校教育と多読との親和性の無さや、
〉〉  2)多読以外の英語学習法の苦痛と害について、
〉〉  3)多読が何気ない『読書』という行為でしかなく、本人に
〉〉   とっての楽しみでもあって、かつ知的苦痛を避けているが
〉〉   故に、優秀な学習法として容易に世間に認知されない
〉〉といった問題に対して、非常に憂慮されていると推察しています。
〉〉 特に、3)の点に関しては、特に多読の中心とも言える場に身を置か
〉〉れ、自著すら出版してらっしゃるまりあさんの立場として、時にやり
〉〉きれない気持ちとなるのではないかとも思っています。

〉   ここは少し違うのです。
〉   最近は、英語の先生方の学会でも多読が取り上げられないことが
〉   めずらしいほど、「多読」は広く知られてきています。
〉   なにか英語が出来るようになる魔法の方法でもあるかのような
〉   宣伝文句の有料サイトまで出来てきました。
〉   その結果、読書が好き、というわけではないけれど、多読を
〉   すると英語が出来るようになるらしい、ということで多読を
〉   始める方も出てきている様子です。

 なるほど。
 もう既にそういう状況になってきてるんですね。それは知りませんで
した。

 多読のメリットという点で言うと、私自身は酒井先生のおっしゃる
『こども式』というアプローチが本来持っているであろうポテンシャル
の力を信じています。

 これは説明するのが難しいんですが…多読を始めるようになってから、
良く自分の小学生時代(主に2〜5年生位の頃かなぁ)のことを思い出す
んです。
 一応断っておきますが、私はもうすぐ42才ですよ…(汗)

 『あの頃は体調を崩しがちだったから、その辺にある読める本は
  全部読んじまって、もう新しいモノがないから、よく同じ本
  (主に小学生向けの科学雑誌)ばっか読んでたよなぁ…』

とか、

 『初めて漱石読んだときは言葉遣いが面白くて、2冊くらい
  立て続けに読んだっけ…』

とか、

 『もう何だったか思い出せないけど、何個か意味も分からず使っ
  てる熟語とかあったよなぁ…分かんないまま何回か使っちゃっ
  て、バツが悪くなって辞書引いてみると、意味が合ってるとき
  もあったけど、えぇーっ!っていう時もあったよなぁ…』

とか、

 『そういえば小学校1年の時に、”止まれ”って書いてある標識
  の漢字が読めなくて、姉貴に「コイツったら”まれ”、”まれ”
  とかいってるんだよぉ!」とか、揶揄されてたっけ…』

とか…

 そういう経験と照らし合わせてみると、酒井先生の着眼がいかに大人の
(というよりも、自我を意識するようになった人間の、というべきでしょう
かね)言語習得にまつわる、不要なものを削ぎ落としていくかという事が見
えてきます。

 私自身は、全く別の、主に音楽的なトレーニングの過程で、本来不要なも
のを削ぎ落としていくことで、いかに人間が本来持っている隠れたポテン
シャルというものを発揮できるようになるか、という事実を見てきました。
 この詳細は長くなるし、話から脱線しますので割愛しますが、重要なこと
は、本来すぐれたメソッドというものは、必要以上の余計な苦痛を伴わない、
という点かと思います。

 もし、語学体得にその様なメソッドが存在して、しかも、誰でもすぐに始
められるとしたら? そのメソッドに商業的な価値が付かないハズがないで
すよね。

 そういう観点で見て、私は、多読が広まっていかないはずはないし、その
うち何らかの形でブレークするに違いないと思ってるんです。
 でも、学会などでも取り上げられているのであれば、もうその段階に近づ
いているのかもしれませんね。

 そう言えば、2〜3ヶ月前にどなたかが、多読を謳うサイトがあるという投
稿をしていらしたのを思い出しました。その記事を改めて探してみましたが
見つからず恐縮なんですが、確か、自社商品だか自社のサービスへの囲い込
みを目的としたサービス内容だったと思います。

 これからはそういうまがい物も沢山出てくるんでしょうね。

 繰り返しますが、私はSSSが多読の総本山だと思っています。でも、そ
ういううなぎ登りの時期が来たときに、コミュニティがしっかりしていない
と、あっという間に商業主義一辺倒のヤツらにお株を奪われかねない、とい
う点も危惧しています。もし、そうなってしまったら、まりあさんが心配し
ている以上の規模(多分、桁が一桁か二桁以上違うレベルで)で、多読という
もの自体の意義が大きく損なわれてしまうからです。

〉   馬鹿にならない本代のかかる方法ですから、それだけの資本
〉   投下に見合う効果を上げて頂かなければ申し訳ありません。
〉   多読の効果を削ぐとわかってきたことは、はっきりと「それでは
〉   多読の効果が薄まりますよ」と申し上げないと、みなさんに
〉   無駄遣いをさせることになります。

 ご心配も分かります。しかし、人間ってのは、それが美味いか不味いか、
一度味わってみないと、自分の胃の腑に落ちた納得様が得られないという事
は無いでしょうか?
 もちろん、まりあさんがご自身で、英語学習で非常に苦労をなさって、そ
の経験をベースに多読に惚れ込んでらっしゃるのは良く分かります。

 しかし、いかに多読が学習メソッドとして優れていて、苦痛が少ないと
は言っても、やはり、(これも繰り返しになりますが)色々な考えを持った方
がいるのも事実だと思うんです。

 例えば、あまり英語の本を読む気分にならない方もいるのでしょうね。
その理由は(想像するに)様々で、読みたいと思えるような本が見つからなかっ
たり、読了することに達成感が見いだせなくなったり…人には波があったり
しますから、単に英語に触れたくないような気分の日々が1〜2ヶ月続いただ
けかもしれません。
 でも、日本人は人の輪を大事にしますから、一旦知り合いになった楽しい
人達とコンタクトをとり続けたいというだけの理由で、このSSSの掲示板
にぶら下がってる人もいるのかもしれません。

 また、そういう気分じゃないときに、『でも、せっかく英語に慣れてきた
んだから』と、何か別の英語学習メソッドを気晴らしに求める方もいるかも
しれません。そういうシチュエーションを『もったいない!!』と思うのも
人間ですから…

 もしそういう状態になったとしても、多読のように本質的に優れたメソッ
ドであれば、また何かの機会があって、多読の楽しみを取り戻す日が来る可
能性は非常に高いと思うのです。それは、こういう掲示板にアクセスし続け
ている方なら、尚のことその可能性が高くなるものではないでしょうか?

 仮の話、想像に任せた話でついつい長く語ってしまい、すみません。

〉   深夜に、SSS掲示板のことを思っての投稿ありがとうございました。

 いえいえ。こちらも、せっかく見つけた楽しい掲示板なので、ずっと
楽しく読ませて欲しいなぁ…と思ってるだけですから。

〉Happy Reading!

 Happy Communityで♪


▲返答元

▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.