[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2024/11/24(04:21)]
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うさかめさん こんにちは
ありあけファン@254万語(多読)/5万5000語(多聴)/1700語(多書) です
突然、私の言いたい放題で失礼いたします。
私があるときふと思いついた、文法の習得方法がありますので、
聞いてやってください。
言い換えれば、私が受けたかった文法の授業です。
(1)短いストーリーの絵本を読み、ストーリーを理解する
この段階では、まだ文法規則はよくわからない状態で(未習の文法規則
を)、ストーリーを読むことで、もしくは絵本をながめることでインプット
する。
その作品は、読者にとって、その文法規則が出てきた箇所が全体のストー
リーの中でも特に印象深く、ストーリーを読み終わってもリアルなもので
なければならない。
(2)ストーリーの印象深かった箇所に関して、全体の流れの中でクローズアップする解説が行われる
これはもちろん、日本語でよい。ただし、まだ文法の解説はされない。
同じストーリーを読んでも、人それぞれ、受け取り方が微妙に異なるので、
てんでばらばらではその後が授業にならないから、共通の了解を得る基盤を
作るためである。
ポイントはその後にテーマとなる文法規則の部分に次第に焦点が絞られてい
く、誰もがその部分の印象/感動などを強く意識するようになる、というこ
とである。
(3)クローズアップされた部分の文法の解説
ここで初めて、文法の解説が行われる。(1)で感動したり印象が強かっ
た点が、なぜそうであったかのいわば、「種明かし」として文法の解説が行
われるのである。
つまり、旧式の文法用語による解説だけではなく、
「そのような文法規則が用いられることにより、ストーリー全体の中でどの
ような効果があるか」
という点まで踏み込むことになる。
(4)一旦文法から離れて、(2)でクローズアップされた部分の解説
「同じような展開はいろいろある」という切り出し、(2)と同じような
例をあげる。読んだストーリーと同じような体験談を紹介しあったり、ディ
スカッションするのでもよいだろう。
これによって、そのストーリーの例のみならず、連想ゲーム式にさまざまな
例が飛び出してくる。これによって、(1)で読んだストーリーに対するこだわりや(3)で解説された文法規則に対する思考回路の束縛から脳が自由
になる。
(5)多読
(4)で出てきたいろいろな例を読んでみよう、ということで多読を行う(多読三原則にしたがって)。
実は、この段階での多読素材には、
「(1)で読んだ文法規則=(3)で解説された文法規則 が多数散りばめ
てある。しかも、それがストーリーの展開のポイントとなっているが、スト
ーリーを追いかけているときには読者がその部分の文法規則にほとんど気づ
かない。」
という仕掛けになっている。「読者がほとんど気づかない」というのが重要
である。(4)の効果で読者の関心は別のところにあるから、無意識のうちにいろいろな場面で学ぶべき文法規則が自然にインプットされていくことになる。
最大の問題点は、上記の条件を満たしながら、かつ学習者のレベルや興味に合った素材が多数必要になることでしょう。
私は以前、文法に関しては旧式の方法で一生懸命勉強しましたし、続い
て、音読もかなりやりました。
その後、だいぶたってからSSSの多読を始めたわけです(2003/7/27)。
文法の習得方法に関しては人によっていろいろな見解がありますが、どのよ
うな方法であれ、最終的には「文法を習得しなければならない」という点で
は、異論はないと思います。
ただ、旧式の方法で習得できる部分と多読で習得できる部分は重なるところ
も大きいのですが、重ならないところも大きい、ですし、
特に、多読を始めてから、「多読でないと習得できない部分」があまりにも広大であることを知りました。
そこで、もっと早い時期にできればよかったなあ、などと思ってこんなことを思いついたわけです。
実際問題として、この方法を授業で導入するのは困難でしょうが、一つのヒントとして受け止めてもらえればと思います。
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