[掲示板: 〈過去ログ〉はじめまして!(初投稿)掲示板 -- 最新メッセージID: 9033 // 時刻: 2024/11/26(02:39)]
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お名前: Tallinn
投稿日: 2006/8/27(17:28)
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私は皆さんと同じように本に対する抵抗はありません。本の虫だとは思いませんが、好きではあります。何かの発見や概念が特にその当事者が著した場合の迫力というか、感動はちょっと筆舌では表せません(Dysonの例文が好例。ボイジャーを活用して天王星の大気を調べる。それも急遽、単に電波を発射させることを思いつき、実際にそれで分析したなんて!)。真理に触れたといいますか。
その意味で、小説にはほとんど興味がありません。事実や史実に基いたものは多少は受け入れられますが、基本的にノーです(SSS式は逆に小説中心で考えられているようなので、その点で私には不向きかもしれません)。
TIMEやThe Economistもそれほど楽しく読んでいるわけではなく(あの通りでとても楽しめるものとは。。。)、ただ、最新情報が高い知的なスクリーンを通して我々に提示され、情報収集の意味と我々と違う視点での考察という点で非常に利益となるので、抵抗はなくしておきたいと考えています。残念ながら、世界は欧米中心で回っているのは動かしようのない事実ですので(海外との交渉をされた方は身に染みていらっしゃると思います)。
こう考えるなら、わざわざここに投稿する必要はないのですが、例えば私が読みたいと思っているものをすでに読まれている方がいたとして、ご自身の経験から、これらをやるにはSSS式が決定的な役割を担う点があり、他の方法には見出せないというのがあるとか、具体的にそれに達する時間がそれほどかからない(実は多くの方の報告を読んで3千万語は要るのではないかと推定しています。となると達成者は酒井先生ぐらいしかおられず、サンプルが少なすぎるので、現時点ではSSS式の是非は私の場合には判断できず、数年は立たないと確立しないのではないかと思ってます)ということであれば、試す価値はあると思ったのです。
なお、SSS式ならニュアンスまでとることができるという意見がありましたが、参考書学習でもできます。実は私のやっている方法は会社の先輩の方法で、彼自身、留学経験はありませんが、有名英米大学院留学経験者よりも読み書きは上です。比較になりません。彼いわく、ニュアンスをとるための参考書学習法があり、やりとげれば確実に保証できるというので、この点についてはSSS式のみの特権ではないと考えています。
参考書は必ずしも楽しいとはいえませんが、いくら原書で理解できると言われても、中身で知的興奮が得られない小説を読むよりはずっとましです。ちゃんとしたものをやりとげれば力が着くことが確実なのは何度も経験していますし。したがって、中立に見て、残るは時間の問題だけなのです。それで最初のような質問をしたわけです。
さて、現時点で私がとれる方法は次の3つです。
(1)完全にSSS式に乗り換える(時間が問題)
(2)参考書学習をもうしばらく続けて、ある程度できるようになったと感じたら多読(SSS式に非ず)
(3)現状発展型。ありとあらゆる教材で徹底的に英語力をあげていく
なお、私としては多読とSSS式は異なるものとして捉えています。前者は単に多く原書に触れることであり、辞書を引こうが何をしようが構わない(翻訳者同様、英英、英和、シソーラス、訳書なんでもOK。制限する理由はないと思います)。SSS式は辞書を引かない前提なので、全くの幼児レベルから現地ネイティブと同じように、順々に言葉に触れていくという仕組みと考えます。
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Tallinnさん、こんばんは。
"Tallinn"さんは[url:kb:4370]で書きました:
〉したがって、中立に見て、残るは時間の問題だけなのです。それで最初のような質問をしたわけです。
〉さて、現時点で私がとれる方法は次の3つです。
〉(1)完全にSSS式に乗り換える(時間が問題)
〉(2)参考書学習をもうしばらく続けて、ある程度できるようになったと感じたら多読(SSS式に非ず)
〉(3)現状発展型。ありとあらゆる教材で徹底的に英語力をあげていく
Tallinnさんが望むレベルにリーディングを伸ばすなら、
1)辞書を使わない多読(SSS的)
2)精読
3)語彙学習
4)文法
5)薬袋先生のやるような文章解析
を適切にやるのが一番早いと思います。
2)−5)をこつこつやりながら1)をやっている人のほうが、
1)だけの人より到達点が高く、要する時間が短いのは
ここで聞くまでもなく自明でしょう。
Tallinnさんが書いてないところでいうと、語彙ですね。
その手の語彙に限定しても15000くらいは欲しい。
1日の学習時間に語彙の時間を組み込むことをお奨めします。
ではでは
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お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2006/8/27(23:35)
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Tallinnさん、今晩は。 まりあ@SSSです。
まず、最初に申し上げるべきだったのかも知れませんが、私たちが
辞書なしで目指すものは、普通の英米人の英語レベルです。
まあ高卒程度でしょうか。
そして、英米の大学・大学院レベルの知的な、教養人の読み
書きを目指すならば、彼らも勉強してそこまでになるのですから、
私たちも当然目的に応じた「勉強」が必要なのはいうまでもありません。
教養人レベルの英語を辞書なしで学べ、とはいっておりません。
ただし、多読で高卒程度の読書力をつけていれば、そうした
勉強を英語の本から学べ、より正確な英語を身につけられ
ますよね、ということです。
〉なお、SSS式ならニュアンスまでとることができるという意見がありましたが、参考書学習でもできます。
学習参考書から学んだレベルで満足できない人が多読を始めて
おられるのですが、あなたが参考書レベルで満足できるなら
それで良いと思います。
自分がどこまで筆者の気持ちを忖度できるか?についての満足度には
大きな個人差があります。
〉実は私のやっている方法は会社の先輩の方法で、彼自身、留学経験はありませんが、有名英米大学院留学経験者よりも読み書きは上です。
どなたが「上」と判断されたのか存じませんが、複数のネイティブに
そう評価されているなら信じて良いでしょう。
〉比較になりません。彼いわく、ニュアンスをとるための参考書学習法があり、やりとげれば確実に保証できるというので、
あなたがその先輩の英語が素晴らしいと信じるならば、その学習法を
なさればよいのでは?と思います。どこに悩みがおありなのか、よく
分からなくなってきました。
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ご意見、拝読しました。
まずは単独で切り離して回答した方がよいかと思うのだけ。
〉 どなたが「上」と判断されたのか存じませんが、複数のネイティブに
〉 そう評価されているなら信じて良いでしょう。
論文のネイティブチェックでです。残念ながらまだ日本人の書いた論文は留学経験者の力を持ってしてもいい回答が得られません。それが小さな部分の指摘で済んでいるのですから、信用できると思います。
〉 あなたがその先輩の英語が素晴らしいと信じるならば、その学習法を
〉 なさればよいのでは?と思います。どこに悩みがおありなのか、よく
〉 分からなくなってきました。
正確に書いたつもりですが。ほかの点も含めて、全体としてのお答えをまたあとで書きます。
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Tallinnさん、こんにちは。
「前提」がそういうことでしたら、もう一度回答しなおします。
〉その意味で、小説にはほとんど興味がありません。事実や史実に基いたものは多少は受け入れられますが、基本的にノーです(SSS式は逆に小説中心で考えられているようなので、その点で私には不向きかもしれません)。
物語よりもノンフィクションが好きだという人もいます。そういった人のためにノンフィクションのやさしいシリーズも開発されています。ミグさんの言うように、自分の好きなジャンルでやさしい本を探してみてはいかがでしょうか。
私は「趣味の広場」で「世界史クラブ」を作っています。世界史が好きなので、世界史でやさしい本を探して報告しています。例えばアマゾンなら、子どもの本のところでジャンルを絞って検索します。そうしたら子ども向けでそのジャンルのものがヒットします。
それから、私は英語は「勉強」が出来なくて多読しかしてませんが、中国語を勉強しています。中国語はがんばって勉強してきました。しかしなかなか本をすらすらと読む境地に達することが出来ませんでした。それが、英語の多読をしたら勉強しなくても本が読めるようになってきたので、中国語でもやさしい本を探してたくさん読んでみました。
英語と違って中国語は多読用の易しい本はなかなかありません。ですから中国語で100万字読むまでに、英語よりは高いレベルの本を無理矢理読むことになりました。英語と違って勉強の蓄積がありますので、レベルを上げても結構読めました。
そのあたりでわかったのですが、中国語の児童書がさっぱり読めないんです。何冊か挑戦しては挫折、無理矢理読んでも面白くない。
そこでやっぱり好きな歴史を中心に読むことにしました。さすがに中国は歴史の国で、子ども向けでも歴史関係の本がたくさんあります。そして歴史の本ならどんどん読めるんです。歴史の本だったら急にレベルを上げても大丈夫でした。
それで、中国語では230万語まできましたが、歴史だったら一般の本も読むようになってきました。しかも「すらすら」という感覚で本が読めるようになってきました。まだ時々息切れがするので、易しい本も用意してレベルを行き来して読んでいますが…。
Tallinさんは英語はかなり力のある方のようですので、好きなジャンルに絞って易しいものをたくさん読めば、私の中国語の歴史の本のように2〜300万語も読むうちにどんどんレベル上げをして、かなり読めるようになるかもしれません。
特にノンフィクションは小説よりも文章が明快で、自分の好きなジャンルなら内容を理解できるようになるのは早いと思います。