Re: 実力をつけるには

[掲示板: 〈過去ログ〉はじめまして!(初投稿)掲示板 -- 最新メッセージID: 9033 // 時刻: 2024/11/25(09:15)]

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5804. Re: 実力をつけるには

お名前: ビビ
投稿日: 2007/6/29(19:14)

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"杏樹"さんは[url:kb:5785]で書きました:

杏樹さんこんにちは。
杏樹さんは本当に多読の勉強方法がお好きなんだと
実感しました。

私は楽しみとしては、多読は続けますが、
やはり、いろんな勉強を通してみて、
多読は効果はあるけど、かなり、遠回りの勉強方法、
(特に会話に関しては)
である実感があります。

精読はここではあまり効果が無いように書かれていることが多いですが、
難しい本を精読するのは、実はかなりの効果があります。
特に大学受験用の精読読本を文法・単語・構文をきっちり理解しながら
何度も読み進めると、
40-50題程度でかなりの英語力アップを実感できるんです。
単語を日本語である程度理解しておいてから、文章全体から本来の意味を
読み込むという方法は結構、楽に語彙数を増やせます。
ただ、問題は精読はかなり、大変だということです。
(なので、続かない場合が多いのですが)
私は精読で、英語を英語として理解する方法を3ヶ月程度で
身につけました。
精読や従来の勉強方法も価値はあると思います。

多読は確かに効果的な方法ではあるとは思うですが、
3-4年かかって、1000万語を読んで、いまだにレベル5程度と言う人を
たくさん知っています。
杏樹さんならお分かりだと思いますが、
レベル5や6程度の英語をすらすら読めても
実際にはまったく使い物になりません。
確かに世間話程度は問題なく出来るようにはなりますが・・・
(でもこれは多読でなくても音読で1年程度で楽に到達できますしね)

また、外国の日本語教育を受けた人たちが友人にいますが
彼らはそれこそものすごく流暢な日本語をしゃべります。
その彼らが日本語の多読をやったかというと
決してそうではないんですね。

日本語の単語を英語で調べて、それを覚えるの繰り返しを
行っています。日本人の勉強方法と同じです。
彼らは最初から、新聞などの難しい文章を使います。
その彼らは3年もすると、びっくりするくらいの日本語をしゃべります。
だから必ずしも、やさしい多読が言語上達の最短コースというわけでは
無いと思います。

また、友人のオーストラリア人(言語学教師)は
英語をいち早く習得する方法は
シェークスピアを読むことだと勧めています。
ご存知の通り、シェークスピアはかなり難しくて、
Nativeでさえ、手を焼くそうですが、それを精読すると
かなりの表現方法が身につくそうです。
(私はまだ、手を出していませんが)

ちなみに私はもともとはあまり英語が得意でなかったので、
超初心者レベルのワークブックというものは
何十冊もこなしています。
決してやさしい問題集が役に立たないなどとは一度も思ったことは
ありません。
中学1年生〜3年生レベルが習う文法は英文法の宝庫です。
それこそ、英語のBasicレベルのワークブックも
20冊はこなしています。
(その上、オンラインの問題集も初級から中級まで
100時間以上やりました。すべて英語のワークブックです。)

それでも、なお、英語の文法はわからないところだらけです。
おそらく、普通のひとが多読でレベル2−3を100万語読む量の
3倍以上はここで英語を読んでいます。
初級の長文問題もたくさんあったので、量はおそらく、
絵本の何十冊分にも匹敵していると思います。
なので、あえて、レベル2−3をたくさん読む必要はないかと
思っているんです。

もしも、杏樹さんが多読のみでかなりの英語力を
身につけられたのであれば、
それは幸いなことだったと思います。
私は多読だけでは無理なようです。
特に会話に関しては、多読を行っている間に音読をおろそかにした結果
かなり力が落ちてきています。
色々、ご指導いただいてありがたかったのですが、
今までの私の勉強方法をすべて否定されているような感じがして、
ちょっと哀しくなりました。
私は、英語で本を読みたいのではなく、
英語を流暢にしゃべれるようになるのが目的なので、
どうやら、最初から、目的が違ったようです。

なので、もうこのサイトには立ち寄らないことにいたします。
ありがとうございました。

〉ビビさん、こんにちは。

〉レスを拝見しました。
〉その上でさらに思ったことがあります。
〉ビビさんは今まで難しい教材・素材を使ってきたのではないでしょうか。
〉私の中国語もそうです。多読を知る前は、やさしくすらすら読めるような教材はレベルが低くて役に立たないと思っていました。自分にとって一生懸命「勉強」しなくてはならない、ちょっとレベルの高いものを使うのが勉強になると思っていました。

〉しかし多読をしてみてそれが間違っていたことがわかりました。「すらすら」「やさしく」読める本を読むことが、語学の土台作りにどれだけ力になるか、英語のやさしい本を読んでみてやっとわかったのです。
〉難しい教材を一生懸命勉強すると、それなりに充実感もありますし、勉強した気分になります。それに対してやさしい本を読んでも力がついているような気がしません。私は英語が出来ないので、勉強しないでやさしい本を読むしかできなかったので、多読の効果を知ることができました。でも一生懸命勉強している人ほどそれが納得しにくいんです。

〉映画を丸ごと覚えるほどの根性があるんですから、レベル2〜3ぐらいの本を何度も読んで覚えてみませんか。

〉〉はい。グラマーの本はアメリカ人の友人より、
〉〉英語のグラマーの本をもらいました。
〉〉一通り読んだのですが、やはり読んだだけでは
〉〉実力はつかず、そのとき覚えて理解しても
〉〉すぐ忘れてしまうんですよね。

〉文法は文法書を読んで理解するものではないことも多読でわかりました。ビビさんの英語力なら、「Grammer in Use」の一番やさしいレベルのワークブックをやってみたら、基本的な英語の構造が実感できるのではないかと思います。「文法を理解してから本を読む」のではなく「本を読んでから文法を確認する」のです。文法は文法書を読んでもその場だけの理解で終わってそのうち忘れてしまうものです。

〉従来型の勉強は「ボトムアップ」方式でした。文法を勉強して、単語を覚えて、コツコツ積み上げて覚えて行きます。
〉多読は「トップダウン」方式です。わからないところはどんどん飛ばして、おおまかな内容が理解できたらそれでよし。それで「大量インプット」をしていくと、少しずつ細かいところもわかっていくようになります。

〉私が今読んでいる中国語の本は、一般向けの本ですが、わかりやすくて読みやすいです。わかりやすい本を読んでいると、今まで勉強として覚えてきた文型が何度も出てきて、意味がよくわかる分実感がともなった言葉として身につく感じがします。読み進むほど、全ての文章が身になってしみこんでいくような感じがします。今まであんなに一生懸命暗記したことも、暗記だけでは身にならないんですね。

〉それから、多言語に興味があるなら「英語以外」の広場がありますので、良かったらのぞいて見て下さい。私も中国語の字数報告をしていますので、多読で効果を上げていった過程がたどれます。

〉最後に、やさしくてスラスラ読めると同時に「おもしろくて夢中になって読める本」を読むのも大切です。夢中になって読むと、それだけ内容が身体にしみこんでいきます。

〉それではHappy Reading!


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