実力をつけるには

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5780. 実力をつけるには

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/6/22(00:09)

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ビビさん、こんにちは。

ここまで読んできて、ビビさんの求める英語の実力が相当高いものだということがわかりました。ですから250万語ぐらいの「効果」では「効果」と感じられないこともよくわかりました。

〉こうやって数字にしていただけるとわかりやすくて
〉いいのですが、やはり、TOEICのリーディングセクションの
〉点数を上げるには、多読はあまり効率よい勉強方法ではなさそうです。

「点数を上げるため」だけならそう言えるでしょう。しかしビビさんは仕事で英語を使いこなすのが本当の目的ですよね。TOEICはあくまでも英語の力の目安であって、目的ではないはずです。英語の実力がつけばTOEICの点数も上がるでしょう。しかしTOEICの点数が上がれば英語の実力が上がる、というわけではありません。試験対策はあくまでも試験のための対策です。

リーディング力をつけるためにはRyotasanさんやfionaさんの言うようにやさしい本をたくさん読んだ方がいいと思います。多読には決まったルールはありませんので、やさしい本「だけ」読むのではなくて、レベルの高い本を読んだり、自分なりの勉強をしたりしながらやさしい本「も」読むといいと思います。

また、私は英語の勉強が出来ないので英語は多読しかしていませんが、多読と併用しながら勉強をしていく方法もあると思います。
私は中国語をずーっと勉強してきました。本当にがんばっていろいろな方法で勉強してきました。でもある程度まではできるようになったものの、それ以上上がるにはどうしたらいいか行き詰っていました。特に中国語は英語と違って、中級以上の教材が極端に少ないです。それでどうすればもっと上達するか悩んでいたところ、多読に出会いました。そして英語の本を読んだら効果があったので、中国でもやってみることにしました。中国語は英語のようにやさしい本がなかなかそろわないので、とりあえず自分が読みやすい本を探しながらやってみました。そうしたら頭打ちだった中国語が打開できる実感が得られました。このまま多読をしていればずっと楽に中国語が使いこなせるようになると確信できます。

中国語はずっと勉強してきましたし、今も勉強をやめてしまったわけではありません。多読と併用していける勉強があると思っています。ただ、一生懸命暗記したり文法を覚えたり、という勉強はする気がなくなりました。語学で効果を上げようとすると、「大量インプット」が一番なんです。ややこしい文法の説明も「大量インプット」で基本的な文章のパターンにたくさん触れていれば、理屈抜きですんなり理解できるようになります。単語も「大量インプット」でたくさんの用例に出会うとその言葉の使われ方がわかってきます。
しかしもっと効果のある「勉強」がしたいなら、多読前にやったことのある勉強法がいいと思いますので、ここで紹介してみます。

それは北京大学で外国人の中国語学習のためのテキストを使った通信教育でした。テキストはB5サイズで1課ごとに1ページ半ぐらいの本文があり、その後に新出単語、文法説明があります。外国人一般向けなので、日本語はありません。新出単語には簡単な英語が書き添えてあり、文法説明は中国語です。それにテープがついています。本文と新出単語を読み上げています。
まずテキストは見ないで、テープを聴きながら書き取りをします。1回ぐらいでは全部は書き取れないので、最初はわかるところだけざっと書き、何度も聞き返しながらわからないところを埋めて行きます。知らない単語は聞いた音を頼りに辞書を引きます。

そして書き取りが出来たらテキストで答え合わせをします。
それから毎日テープを聞きながら本文を読みます。
これを15日続けます。
なぜ15日かというと、その通信教育は1ヶ月で2日仕上げて課題を送ることになっていたからです。でも「聞き読み」を続ける目安としては妥当だと思います。
15日間毎日聞き読みをするということはテキストを15回読むことになります。音を聞きながら15回読むと、内容がかなり頭に入ります。しかもテキストの内容がひとまとまりの内容を持った文章だったことが大切だと今では思います。同じ分量でも、「役に立つフレーズ」など、バラバラの文章が並んでいるのではなく、ひとまとまりの記述だと、前後の流れで内容を理解することができて頭に入りやすいです。

もしさらに効果を上げたいなら、さらにこうします。
・1日に2回読む
・テープだけを聴いてシャドウイングをする
・本文を音読する

私は英語の教材には疎いので、この方法に合う教材はどんなものがあるかわかりません。しかしこの方法でまとまった文章が読めて音声がついているものを探してみてください。もし見つからなかったら、朗読CDのある普通の本で、1ページまたは1段落ずつ区切って15日かけて書き取りして聞き読みしてみてください。本を選ぶ目安は、あまり難しいものではなく、聞いて書き取りが出来て、内容が充分理解できるレベルのものです。

それから文法ですが、日本語で理屈を書いたような文法書を読むより「Grammer in Use」のようなものを使ってみることをおすすめします。この教材はご存知ですか。イギリスで出ている文法のワークブックです。
それから辞書は英和辞典よりも英英辞典を使うことをお勧めします。

語学に近道がないことは、これだけ英語の勉強をしてきたビビさんならわかると思います。この方法で「大量インプット」が強化されると思いますので、やってみませんか。それこそ1年ぐらい。

ただ、これはあくまでもビビさんが250万語読み、英語がかなりできる人なのでお勧めする方法です。勉強をする根性がなかったら「毎日聞き読み」はなかなか続きませんし、多読を始めて間もなくて語数がまだ少ない人にはお勧めできません。勉強をしたい、実力をつけたい、多読だけは足りないということですので紹介したのです。

それでは…。


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