Re: はじめまして

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5400. Re: はじめまして

お名前: たかぽん
投稿日: 2007/3/12(02:31)

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yhiroakiさん、はじめまして。たかぽんと申します。
いま奇しくも「国民主権」とか「個人の尊厳」とか「人権」とか「憲法」
とかのことを考えていたので、興味深い例文だと思ってお邪魔しました。

〉 例文は、例えば一番初めに出てくるのは次の文です。
〉We must respect the will of the individual.

DUOは、むかし、やろうと思ってたことがあるのですが、これが最初の例文だったんですね。

これは、誰が、どういう文脈で使う文なのでしょうね。
たとえば、政治家か誰かが、これを言ったとしても、言われたほうは、
ポッカ〜ン?と、意味不明な感じがします。
the individualが意味不明です。誰のことを指してるの?って感じがします。
誰か特定の人のことを指してるんだったら、himとかherでいいような感じがします。
ひとりひとり、個人個人の、という意味なら、each personとかが来るのではないかと思ったり。

We must respect the will of the individual. は、おそらく、単に
個人の意思の尊重というよりも、もっと意味合いがあるような気がします。
つまり、個々の人間というのは、歴史的な存在であり、家族や社会の一員
としての側面があるけど、そういうしがらみから離れた一個の、個の人間としての
意思が尊重されなければならない、という意味である感じがします。
「私は私だ!」的な意思。

歴史や関係性の中での個人の意思ではなくて、バラバラの、純粋に一個の、裸の、
「個」としての意思を尊重しなくてはね、という、ひとつの思想の宣言
であるような気がします。
母親としての意思とか、長男の嫁としての意思ではなくて、一人の「人間」
としての意思を尊重しますと。
日本国憲法13条に「すべて国民は、個人として尊重される。」と規定されていて、
これの英訳は、「All of the people shall be respected as individuals.」ですが、
これと同じような思想を感じます。

しかも、「the will of the individual」という書き方で、なんだか、
とても抽象的で、「『個人の意思』とはこれだ!」と決まってしまうような
そんなニュアンスを感じます。
いろいろなしがらみの中にある個々具体的な人間の意思ではなくて、
「いや、そんなことは聞きたくないんだ。あなたの、『人間』としての意思をお聞かせ願いたい。
いやいや、実は聞かなくてもわかります。『人間』は平等でありますから。
あなたの『人間』としての意思はこれですね! the will of the individual!
これを我々は尊重いたします!」と言われているような感じがします。

・・・とんだ勘違いをしているかもしれません。
軽く流してくださいますよう、お願いいたします。(Damage has done?)

何はともあれ、Happy reading!!


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